靴の修理・百科事典

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革の種類、良し悪しはあるの? Part 2

”革を数枚におろす”という言葉を聞いた事があります。おそらく革には、その断面を考えた場合、 表(表・裏と言う表現が正しいかどうか分かりませんが)に近い部分から裏にかけて、 密度のようなものに違いがあるのではないかと思います。 そこでお尋ねしたいのは、革にはそのように断面の位置によって違いがあるのでしょうか。 あるとすると用途別に使い分けたりするのでしょうか。

”革を数枚におろす”という表現は、一般的な表現ではないですが、 ”原型に手を加えて、小さな部分に分ける”という意味では、行われています。
皮に表と裏があるとしたら、皮の断面は表の方から
・表皮
・真皮
に分かれます。
表皮とは皮膚にあたる部分で、細胞内のたんぱく質が角質してできた、表面の薄い層です。
その下の部分を真皮と言い、それはさらに
・乳頭層
・網状層
に分けられます。
乳頭層は細かい繊維の部分で、皮革ではなめされる段階の石灰づけで表皮が取り除かれた後の乳頭層の表面を”ぎん面”と呼びます。
網状層は比較的粗い繊維の部分で、皮革ではこの部分を”肉面”と呼びます。
ですから、何枚にも分けてそれぞれを使うというより、ぎん面から数ミリの乳頭層が価値があり (美観的、耐久性等において)使用用途が多いので、そこで割られる、もしくは肉面を削り取られて、残りは処分される事の方が多いです。
さらにその使われる革の動物の大きさによって、革の厚さや密度・柔軟性も変わってくるわけですから、 一般的には小動物のほうが高価とされます。
逆に厚みのある革は、肉面も厚みがあるので、特に表に出ない部分や耐久性を要求されない部分 (ミッドソールなど)に使用される場合があります。