同朋大学の学部教育は、文学部と社会福祉学部の2学部のみ。シンプルな構成ですが、中にはたくさんの学びのツールがしっかり整っています。
文学部には、日本の文学と歴史の専門家が、古代から現代まで、時代別に揃っています。日本語学、中国文学、西洋史、哲学、文化人類学の研究者もみなさんを待っています。
社会福祉学科では、社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士、公認心理師といった国家試験受験資格を目指す学生のために、教授陣が親身な指導を行っています。本人の努力次第では、複数の資格を取得することもできます。高校教諭、中学校教諭、特別支援学校教諭、幼稚園教諭や保育士になりたい人のためのカリキュラムもあります。
小さいけれども、これだけさまざまなメニューが無駄なく揃ったキャンパスが、名古屋駅からバスや地下鉄で30 分もかからない場所で、あなたを待っています。大学卒業後、さらに学びを深め、より高度な専門職、研究者への道を歩むための大学院研究科(仏教文化分野・人間福祉分野・臨床心理分野)もあります。
ほかの大学ではあまり見かけない仏教学科や、修業年限1年の別科(仏教専修)があることも特徴です。そもそも同朋大学は、1921年に真宗大谷派名古屋別院(東別院)の境内に開かれた「真宗専門学校」から始まっています。「同朋」の語は、浄土真宗の宗祖とされる親鸞聖人が、同じ思いをいだいて歩みを共にする人々を、弟子ではなく「御同朋・御同行(おんどうぼう・おんどうぎょう」と呼んだことに由来します。
僧侶や貴族が特権階級とされていた時代、親鸞は身分や貧富の差を越えて互いを尊重し合い、等しく救われなければならない、と考え、生きました。その願いを21 世紀に継承すべく、私たちはその「同朋」の精神を、現代のことばで「共なるいのちを生きる」(Living Together in Diversity)とも表現しています。
