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最終更新日 : 2021/08/06

DNS伝播の仕組み(DNSキャッシュとは?)

DNS(Domain Name System)は壮大な分散型のデータベースとして成り立っています。

今、あなたがあなたのパソコンのプラウザーで https://21-domain.com と入力してアクセスをしたとしましょう。
あなたのパソコンに設定してあるTCP/IPの参照DNSへ「21-domain.com」の問い合わせにいきます。

問い合わせを受けたTCP/IPの参照DNSサーバーは先ず「.com」のサーバーへアクセスをして、「21-domain.com」の情報を調べます。
ドメイン「21-domain.com」のwhois情報で指定されているネームサーバー情報を調べます。
---- 21-DOMAIN.COM whois情報 -----
Domain Name: 21-DOMAIN.COM
Name Server: NS1.21COMPANY.COM

Name Server: NS2.21COMPANY.COM

TCP/IPの参照DNSサーバーは次に「NS1.21COMPANY.COM」もしくは「NS2.21COMPANY.COM」へ「21-domain.com」の情報を調べにいきます。
結果「21-domain.com=219.163.11.245」の情報を得て、IP=219.163.11.245 へアクセスをして、結果プラウザーに表示されるという仕組みになります。

TCP/IPの参照DNSサーバーはそれらの手続きから得た情報を、次からのアクセスに備えて、キャッシュとして保存します。
次に同様な問い合わせがあった場合には、上記の手順を省いて、キャッシュの情報から IP=219.163.11.245 を導きます。

いま「NS1.21COMPANY.COM」において「21-domain.com」のIPアドレスを変更したとしましょう。
「21-domain.com」の問い合わせを受けたTCP/IPの参照DNSサーバーにキャッシュがなければ、上記の一連の手続きの上、変更されたIPへ導くことが
可能ですが、キャッシュがある場合は、古い情報(IP=219.163.11.245)を答えてしまい結果として、最新情報(変更されたIP)と違った答えになり、一般的にはアクセス障害につながります。

一般的にはTCP/IPの参照DNSサーバーは24時間キャッシュとして保存しますので、変更された情報が正しく伝わるには(DNS伝播の要する時間は)、国内では最長24時間程度の時間が必要になります。

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