「プリン体」という物質が体内で代謝された後にできる老廃物のことです。
プリン体は細胞内や、身体・臓器を動かすために生み出されるエネルギーに含まれ、代謝されると燃えかす=尿酸が生じます。プリン体は、食べ物の中にも含まれ、食事からも取り込まれます。
尿酸が高くなる原因はなに?
尿酸は血液中に溶け込み、常に一定の量に保たれています。そのため、体内で尿酸が作られると余分な尿酸は排出されます。しかしこのバランスがくずれ、血液中に尿酸が多くなっている状態が「高尿酸血症」です。
高尿酸血症を放っておくとどうなるの?
- 痛風発作・・・尿酸の結晶が関節内に沈殿し、急性関節炎(痛風)を引き起こす
- 尿路結石・・・腎臓から膀胱にいたる尿路において尿酸濃度が高くなると、尿酸を主成分とした結石が作られる。疝痛発作、血尿が見られる。
- 痛風結節・・・痛風発作を繰り返すと、尿酸結晶の沈着により、皮膚の下に硬いこぶを作る。
- 腎障害・・・結晶となった尿酸が腎臓にたまり、腎臓の機能が障害される。慢性腎臓病(CKD)の発症に関係し、進行する腎不全になる危険性がある。
これらの自覚症状がなくても、尿酸値を高くする生活習慣は、虚血性心疾患、脳血管疾患のリスクを高めるため注意しましょう。
尿酸値を上げないためにはどうすればいい?
①食生活の見直し
エビフライ、餃子、焼き鳥、納豆、豆腐の味噌汁などおいしいですが、たんぱく質を摂り過ぎの食事になってしまいます。野菜、海藻、キノコ類が不足しないように注意し、飲酒をする場合はご飯の量を減らすようにしましょう。
②適度な運動
週に3日程度、軽い有酸素運動を継続して行いましょう。また、激しい運動は反対に尿酸値を上昇させてしまうので注意しましょう。
※腎・尿路系の合併症要望のために、運動の前後で水分を必ず取りましょう