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最終更新日 : 2024/02/26

胃部X線検査でよくある所見を知りたい

隆起性病変

胃の粘膜がイボのように盛り上がった状態です。胃がんや悪性粘膜下腫瘍も含まれます。

萎縮性胃炎/胃炎

胃の粘膜の炎症で、胃液や胃酸などを分泌する組織が萎縮した状態です。ピロリ菌感染の疑いがあります。

小ポリープ

胃の粘膜がイボのように盛り上がった状態です。症状はほとんどありません。

透亮像/うすぬけ像

バリウムが上手く張り付かずに、抜けて見える部分のことです。ポリープなどがある可能性があります。

胃小区の乱れ

粘膜がザラザラしている状態です。ピロリ菌感染の疑いがあります。

不整

胃の壁の凸凹が目立つ、または胃の模様が不揃いになった状態です。胃がんや胃炎、胃潰瘍などが原因で起こります。

レリーフ集中

胃の粘膜のヒダをレリーフといいます。胃の内壁にヒダが集中して粘膜がひきつれている状態をいいます。胃がんや胃潰瘍の可能性が考えられます。

バリウム斑

バリウムが溜まった部分が、周囲より隆凹した(へこんだ)状態です。胃がんや胃炎の可能性が考えられます。

ニッシェ

潰瘍などで出来たくぼみにバリウムが溜まった状態です。潰瘍や胃がんの可能性が考えられます。

憩室

食道の壁、胃、十二指腸の壁が外に向かってふくれ出て小さな袋を作っている状態です。病気ではないので心配する必要はありませんが、まれに食べ物が溜まって炎症を起こすことがあります。

ピロリ菌感染疑い

ヒダが通常より厚く見えたり蛇行して見えたりする状態です。ピロリ菌に感染している可能性が考えられます。