今回は「ストレスチェックの運用③」と題し、結果の活用と集団分析について扱います。
これまで①(2024年1月)では計画から実施までの運用、②(2024年2月)では高ストレス判定・面接指導・事後措置を扱いました。①・②は法令で義務とされている内容ですが、今回は努力義務の内容になります。
また、集団分析に続く職場環境改善については、今後別の機会で扱います。
ストレスチェックチェック制度は1次予防の制度ですが、現状2次予防的に用いられている場合も少なくありません。高ストレス者への対応も必要ですが、調査結果のフィードバックだけではストレス軽減効果は限られており、職場改善を行うことこそが本来の意味でのストレスチェックの活用に必要です。
今回は「結果の活用」として、どうやって集団分析の結果を見るのか、経営層や上司に共有していくのかを取り扱いました。
まずは「なんとなくの活用」から「目的を持った活用」にしていけると良いかと感じております。
<参考サイト>
厚生労働省.「ストレスチェック制度の効果的な実施と活用に向けて」
https://www.mhlw.go.jp/content/000917251.pdf
平成29年度厚労科研報告書.「職場環境改善スタートのための手引き」
https://wmh.m.u-tokyo.ac.jp/jstress/職場環境改善スタートのための手引き.pdf