TOPお役立ち情報【求人の書き方】給与のコツ
最終更新日 : 2025/09/25

【求人の書き方】給与のコツ

■ 給与の書き方の基本

【1】
給与の表記は、給与システム(固定給、歩合給など)、給与形態(月給、日給、時給など)、入社時に支給される最下限の金額を記載する必要があります。
人によって異なる手当や歩合を含めてはいけません。また、「くらい」「程度」のような曖昧な表記もNGとなります。

【2】
塾講師など1時間あたりではなく業務単位で金額が定められている場合は
単位時間を明記しましょう。
○ 1レッスン(90分)2,000円
× 1レッスン2,000円 ⇒単位時間が不明なのでNG

【3】
完全歩合給や完全出来高制の場合は「雇用契約の有無」によって記載が異なります。
・雇用契約あり:完全歩合給(最低賃金保障)
→雇用契約がある場合は最低賃金法が適用されるため完全歩合給のみの記載はNG
・業務委託:完全出来高制
→最低支給額の保証があれば(月額3万円保障)など補足事項の記載もOK

■ 記載にあたる注意点

【1】最低賃金をまもる
最低賃金を下回った労働契約は無効とされ、最低賃金を支払う必要があります。また、最低賃金を支払わなかった場合には、最低賃金法に罰則(50万円以下の罰金)が定められています。最低賃金は地域別に毎年10月頃に更新されますので、気づかずに下回っていた、ということがないよう確認しましょう。

詳細:https://saiteichingin.mhlw.go.jp/

【2】固定残業代(みなし残業)の表記
固定残業代を含む賃金表記についての非常に苦情は非常に多いため、注意が必要がです。

給与に固定残業代を記載するときには、以下の4つを求人原稿内に記載する必要があります!
・固定残業代の金額
・固定残業に相当する労働時間
・固定残業を超えた分を別途割増賃金を支払う旨
・基本給の額または基本給がわかる記載

(記載例)
○ 月給25万円(月40時間分の固定残業代として月5万円含む)
  ※40時間を超える時間外労働は追加で残業手当を支給

× 月給25万円(固定残業代含む)

※固定残業代を記載するときは、手当分の金額が最低賃金を割ってしまっていないか注意

× 月給25万円(月40時間分の固定残業手当として月4万円を含む)
  ※40時間を超える時間外労働は追加で残業手当を支給

【このように計算しましょう!】
固定残業代40000円÷40時間÷1.25(時間外割増分)=時給800円

■ 給与上限を記載する

△ 時給1300円〜
○ 時給1300〜1800円

下限の給与のみ記載するのはNGではありませんが、indeedのアルゴリズムでは給与の範囲表記をする際に上限金額が書かれていないと不利になります。
必須項目ではないので見落としがちですが、法令とポリシーに沿ったマッチング重視の求人に応募が集まりやすくなりますので記載を推奨します。

■ 給与例を記載する

給与に幅があったり、入社後の昇給・手当・賞与などがある場合、自分がどのくらいの金額をもらえるのかがわかりづらい場合もあるため、月給例、年収例などを記載すると求職者に対して親切です。
給与は非常に重要ですが、自分から質問しづらい項目ですので、同じようなキャリアの方がどのくらいの給与なのかが求人原稿内でわかるようにしておいてあげると、応募効果は上がりやすくなります。

(記載例1)
月給25万円〜35万円
※法人営業経験3年程度のスキルをお持ちであると判断できる方は、
 入時給与は月給35万円となります

(記載例2)
入社3年目/28歳:営業リーダー職(未経験入社)
年収500万円(月給35万円+手当+賞与)

(記載例3)
アルバイト・パート募集の場合は欲しいターゲットにより給与例を書き分けると
1ヶ月でどのぐらいの収入があるのかの目安になるので有効です。
(記載例)
*週5日フルタイム勤務で稼ぐフリーターさん
 月収22万8800円=時給1300円×8h×22日
*短時間で家庭と両立しながら働く主婦(夫)さん
 月収10万4000円=時給1300円×5h×16日
*土日メインで活躍している学生さん
 月収8万3200円=時給1300円×8h×8日

詳細:https://hr-hacker.com/top/blog/kyujinkakikata_kyuyo/

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