サービス提供中の緊急時の対応方法や注意点について解説します。
緊急時対応の基本的な考え方
お客様の急変時には、主治医からのDNAR(心肺蘇生を試みない)に同意されている終末期の方をのぞいて、何らかの原因で呼吸または循環が停止したり,生存に不十分なレベルまで低下したりしたときには心肺蘇生を行い救急要請(119番)をします。
これを踏まえ緊急時の対応ができるよう、日頃から備えておくことが大切です。
訪問介護をしていると、訪問した際にお客様が倒れたり、怪我をしているのを発見したり、またケアの最中に急変が起こる可能性は誰にでもあります。緊急時にこそ落ち着いて冷静に行動しましょう。
急変対応の際は、救急隊や代理人、イチロウ担当者への報告が必要となります。時系列で起こったことを把握しておくために、メモをするなど忘れないための工夫をしましょう。
救急要請(119番)の流れ
▼救急要請
・緊急時であることを発見
呼吸の停止や生存レベルの低下を発見する
・救急要請(119番)通報
スマートフォンや携帯電話から119番通報をする
・救急であることを伝える
火事か救急かと聞かれるので救急であることを伝える
・住所を伝える
救急車に駆けつけてほしい住所を伝える
・症状を伝える
対象者の症状を客観的に伝える
・年齢を伝える
対象者の年齢や生年月日を伝える
・通報者の氏名・連絡先を伝える
イチロウの担当カスタマーサクセスへ連絡
・担当者へ詳しい状況を報告してください
担当カスタマーサクセスから家族へ連絡いたします
▼救急隊を待つ
・心肺蘇生
心停止が疑われる場合は心肺蘇生法を実施します
外出時の介護の場合、周りに援助を求めAEDの準備をしましょう
・持ち物の準備
保険証、診察券、普段飲んでいる薬、お金、靴の準備をしておきます
・救急要請から到着までの状態観察
状態の観察を継続し、後ほど救急隊に報告できるようにします
▼救急隊の到着
・救急隊の到着
可能であれば、家の前で待機して救急隊を誘導します
一人の場合は対象者について状態観察を継続します
・観察した内容の報告
具合が悪くなった状況や救急隊が到着するまでの変化を報告します
その他、質問されたことを答えます
救急要請すべきか迷った場合の対応方法
▼救急安心センター(7119番)へ連絡
診察が可能な医療機関の電話番号を教えてくれるほか、医師や看護師の相談員が、相談内容により自分で病院に行くべきか、救急車を要請すべきかなどの医療相談を行う窓口です。
また、症状に応じた応急手当てのやり方をアドバイスしたり、緊急性が高いと相談員が判断した場合は消防署に電話を転送してくれるなどして、救急車の要請を支援したりしてくれます。
▼全国版救急受診アプリ「Q助(きゅーすけ)」を利用
当てはまる症状を画面上で選択していくと、緊急度の目安がわかり、必要な対応が表示されます。緊急度が高いと判断された場合は、アプリから119番に電話できます。また、緊急度が高くない場合は、受信できる医療機関や交通手段(タクシーなど)などの情報を、アプリから検索できます。スマホにインストールしておくと、もしもの時に役立ちます。
web版:https://www.fdma.go.jp/relocation/neuter/topics/filedList9_6/kyukyu_app/kyukyu_app_web/index.html
IOS版:https://apps.apple.com/jp/app/id1213690742
Andorid版:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.elmc.emergencyapp&pli=1