入院定期請求の流れ
1-1.未取込オーダーをコスカレへ取り込み
- エラーパネルに未取込エラーがある場合、「今月の今日までの臨床記録を取込む」を実施します。(エラーパネルには未取込以外のエラーも表示されます)
1-2.コスカレを確認
後述の『A.コスカレを確認』を参照ください。
1-4.請求・精算
後述の『B.請求・精算』を参照ください。
退院請求の流れ
2-1.入院ステータスの変更(ご担当者様にて実施)
退院予定が決まったら「入院中」→「退院予定」に変更します。
退院したら「退院予定」→「退院」に変更します。
(退院予定を経由せず「入院中」→「退院」への変更も可能)
2-2.未取込オーダーをコスカレへ取り込み
1.エラーパネルに未取込エラーがある場合、
「今月の今日までの臨床記録を取込む」を実施します。
(エラーパネルには未取込以外のエラーも表示されます)
2.「今後の予定を取り込む(退院時)」を実施します。
本日~退院日までのオーダーおよび入院料が取り込まれます
💡 前提 ステータスが「退院予定」または「退院」となっていること
ステータスが「入院中」の場合「退院日を設定してください」とエラーになります
2-3.コスカレを確認
後述の『A.コスカレを確認』を参照ください。
3.オーダーとコスカレが一致しているかを確認します。確認時に、以下も併せて確認します。
- 処方
- 退院時処方がある場合、コスカレに取り込まれているでしょうか。
- 食事
- 退院時間以降の食事はオーダー中止されているでしょうか。
2-5.請求・精算
後述の『B.請求・精算』を参照ください。
A.コスカレを確認
1.入院保険組合せが設定されているかを確認します。
- 患者ごとに確認する場合
- まとめて確認する場合
「レセプト日報」の「月次入院保険組み合わせ」でリストをダウンロード
(保険組み合わせの列が空欄=未設定)
2.エラーパネルを確認し、修正すべき内容がないかを確認します。
3.オーダーとコスカレが一致しているかを確認します。
以下は、特に注意すべき点を記載します。
-
処方
- 例
- 14日分の処方の場合 カレンダーに14とまとめて立ちます。
- 調剤料はカレンダーに1日ずつ14日分立ちます。
- 退院日以降に立っている調剤料は消す必要があります。
- 例
-
注射
-
1日ずつコスト連携されます。
- 診療区分33は1日量がまとまっていますか。
-
同一日に診療区分32と33で分かれている場合、33にまとめるべきかご確認ください。
-
診療区分31であるべき注射(例えばインスリン)が33にまとまっている場合、オーダーの確認をお願いいたします。
※注射オーダーで手技を指定しない場合、診療区分33の点滴注射になります。
-
-
-
照射
- 入院料に包括されるべき「電子画像管理加算」ですが、仕様で包括されないため手で「算定しない」にする必要があります。
-
リハビリ
- リハビリオーダーが出ている場合、リハビリ記録はあるでしょうか。コストは算定可能でしょうか。
- 同一リハビリで1日の単位数が分かれている場合は、合算する
- 例)4/1 2単位✕1回、1単位✕1回 ⇒ 3単位✕1回に修正
- 生体検査
- 例)4/1 2単位✕1回、1単位✕1回 ⇒ 3単位✕1回に修正
- 検査以外の診療区分(処置、手術等)を生体検査オーダーからオーダーした場合、診療区分が60でコスト連携されてしまうのでご注意ください
例)60留置カテーテル設置→40留置カテーテル設置へ変更
-
検体検査
- 入院時初回加算は算定可能かご確認ください。(カルテ導入後の初回に対して自動算定されます)
- カルテ導入以前より入院が継続している患者様は特にご注意ください
- 入院時初回加算は算定可能かご確認ください。(カルテ導入後の初回に対して自動算定されます)
-
食事
- 食数は合っているでしょうか。
- 1日4食以上となっていないでしょうか。
- 1日4食以上の場合、食事オーダーの重複が考えられます。
- 1日4食以上となっていないでしょうか。
- 限度額認定証(一般、低所Ⅰ、低所Ⅱ)と食事療養標準負担額は合っているでしょうか。
- 療養病棟で65歳以上の場合、医療区分と生活療養食事療養標準負担額は合っているでしょうか(区分2、3)。
- 食数は合っているでしょうか。
4.入院料を確認します。
- 入院料および入院料加算は正しいでしょうか。
- 室料差額部屋の場合、室料差額が算定されているでしょうか。
- 療養病棟の場合、ADL、医療区分は入院料に反映されているでしょうか。
- 医療区分の内、期間に限りのある区分については、期間内での入力をお願いします。(システム上期間チェックは行っておりません)
- ADL、医療区分と入院料が異なる場合、「臨床記録を取込む」と反映されます。
5.記録タブから拾えるコストがないかを確認します。
6.データタブの内、算定できる処置や検査がコスカレに手入力されているかを確認します。
医師のオーダーからのコスト連携ではなく、条件付き指示に対して病棟にて看護師が実施したコストはデータタブから拾って手入力する必要があります。
例:SPO2が95%を下回ったら5ℓにて酸素吸入を開始 という指示
入院(1日)から2日目の(2日)12:00に
SpO2計測⇨93%⇨酸素吸入開始(5ℓ)とデータタブに記載される
翌日(3日)08:00に酸素OFF
医事課にて下記をコスカレに手入力
2日 12時間×60分×5=3600
酸素吸入
酸素ボンベ大型 3600ℓ
酸素補正率1.3
3日 8時間×60分×5=2400
酸素吸入
酸素ボンベ大型 2400ℓ
酸素補正率1.3
7.算定が正しいかを確認します。
- 調剤料の前月繰越は反映されていますか。
- 処方日数がカレンダーの1日にまとめて立ちますが、調剤料は1日ずつ立つため前月分の繰越しが発生することがあります
- 月〇回等の算定上限を確認します。
- 年齢加算は反映されていますか。
8.入院料等に自動包括の診療行為について
コスカレ上は点数が計上されますので、請求・精算ボタンを押下し確認してください
※診療明細書・レセプトでは、包括される診療行為は計上されません。
9.保険外診療をコスカレに手入力します。
おむつ代や診断書、エンゼルケアなどの保険外診療はコスカレで手入力してください。
入院会計における留意事項については、下記リンクを参照ください。
B.請求・精算
請求・精算を押下します。
「確定」を押下すると、請求書、診療明細書が作成されます。
確定時に「確定後、カレンダー編集をロックする」をオンにすると、カレンダー編集をロックできます(任意)。
※確定後に修正した場合、確定を取消後、再度確定する必要があります。
①「請求を取消」する
②「請求を作成」する
③「確定」する
カレンダー編集をロック(任意)
コスカレの点数が固まり、これ以上編集しない場合、「カレンダー編集をロック」を行うとオーダーの自動取込を行いません。請求・精算確定時にロックを行わなかった場合、コスカレの「カレンダー編集をロック」からロックをかけられます。
ロックすると、画面下部に「編集はロックされています」と表示され、コスカレの編集ができなくなります。
再度編集するには、ロックを「解除」します。