TOP楽 譜なぜ固定ドで楽譜を書かないのですか?
最終更新日 : 2022/11/24

なぜ固定ドで楽譜を書かないのですか?

オカリナには、ご存知のようにC管、F管、G管といった調子(主になる音・音階の高さ)が異なる楽器があります。
それらすべての楽器用の楽譜を固定ドで記譜した場合、スコアを見たときに各楽器間の音の高さの関係が一目でわかるというメリットがあります。
また、調や音階についての理論的アプローチがしやすいという側面もあります。

しかしながら、あるビギナーの方のオカリナライフにおいて固定ドで記譜された楽譜をその後継続的に採用しようとしますと、楽器によって異なる運指を憶える必要が生じます。(より正確に申しますと、指穴と階名との対応関係が楽器によって変わってしまうということです。)
アマチュアの愛好家の方においては、運指をマスターすることは初心の頃のみならずその後も長く大きな課題となります。
中でも半音階や臨時記号の習得には時間を要します。
そうした実情を考慮いたしますと、楽器によって運指を憶え直すという作業は愛好家のみなさまにとってまことに負担が大きく、オカリナからみなさまを遠ざけてしまう要因のひとつになってしまいかねません。

"ぴーす・ぴーす" は、できるだけオカリナへの敷居を低くしたいと考えております。
ですので、理論的な事柄や肉体訓練的な要素は可能な限り省いても使える楽譜・音源、アドバイスなどを提供していく方針を掲げております。

しかし、これは制作者のオカリナの指導の現場でのけっして十分ではない経験を背景に採用された方針にすぎませんので、ご異論が出ることもあろうかと思います。
が、ビギナーの方の使い勝手を考慮した措置でありますことをなにとぞご理解いただき、当店のアイテムを末長くご愛用くださいますようお願い申し上げます。