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最終更新日 : 2020/04/30

意識調査に関するプレスリリースの書き方が分からない / 事例を知りたい

新型コロナウイルスは、世界が初めて経験する脅威であることから、様々な意識調査やレポートが公開されています。社会事象を多角的に捉えるには有用な情報といえます。

①調査結果と考察をまとめて配信

3月12日に配信された株式会社CoLifeさんのプレスリリースでは、室内喚起の需要が高まりつつあることについて、同社が提供する24時間換気システムの「換気口フィルター」出荷枚数が、昨対比120%超(2020年2月)になった事実をもとに発表されました。また、これと合わせて、同社が有する「室内換気」に関する調査結果も詳細に紹介されています。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000016875.html

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こちらのプレスリリースのポイントは、感染症対策として有効な「室内換気」に関して、より正確な情報を提供することを目的に、調査結果がまとめられていることです。

『「24時間換気システム」について理解している方は35.3%、さらに、内蔵の「換気口フィルター」をきちんと交換している方は23.9%と低い実施率であると…』というように、調査結果をもとにした事実が紹介されています。その上で、『「換気口」はきちんと開けておくことが重要』などという風に、企業としてのコメントも添えられています。

日々様々な考察が飛び交う中で、正確な情報を知りたいニーズは高まっています。そして、より多くの人に伝えるためには誰もがわかりやすく理解ができる
咀嚼した説明とセットであることが大切です。本リリースは、その両方が満たされているといえるでしょう。

②アイキャッチとサマリで誰にでも分かりやすく

4月15日に配信された株式会社テテマーチさんのプレスリリースでは、 新型コロナウイルスの感染拡大が人々のライフスタイルに大きな影響を与えていることを受け、同社のInstagram分析ツール「SINIS」に蓄積された80万件の投稿データとユーザー動向から明らかになった、生活者の行動変容について調査結果を発表。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000044.000017171.html

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特徴的なのは、メイン画像を詳細なグラフ画像ではなく、調査の主旨や自社サービスの特徴を一目で伝えられるプレスリリース用のアイキャッチを用意している点です。

ここ数か月、調査結果を公表するプレスリリースの中でも、新型コロナウイルスに関連するテーマを扱う企業は非常に増えています。しかし如何にキャッチーなタイトルやトピックスでも、「なぜ自社でこの調査結果を公表するのか」が曖昧な場合は説得力が薄く、メディアの情報源としては扱われにくいでしょう。

一方、今回のテテマーチ社の意識調査は、同社が提供する分析ツールだからこそ読み取れるInstagramのユーザー動向をもとに、社会の行動変化の一端を示すものです。調査結果の個別グラフはイチ生活者には難しい情報ですが、調査結果のサマリは誰が見ても理解しやすい言葉になおされ、一方的な発信にならないようまとめられている点もGOODポイントでしょう。

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③スピードと企画力で社会が求めるデータを提示

4月17日に配信された株式会社アスマークさんのプレスリリースでは、 「感染への恐怖心・意識」 に関する生活者の意識調査の結果が公開されました。同社は4月1日以降、 新型コロナウイルスによる社会混乱・経済影響に対して、マーケティングリサーチ会社として「生活者の意見を正確に伝える」ために、毎週3回のペースで新規調査データを公開。こちらのプレスリリースもその取り組みの一環となります。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000087.000018991.html

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プレスリリースの調査概要によると、当調査は前日夜~当日朝にかけておこなわれ、その日のうちにプレスリリースに内容をまとめて、配信されています。情報をまとめる速さは、まさにマーケティングリサーチを事業とする会社ならではのスピード感です。こちらを月・水・金と週3日、4月末まで継続することそのものが、調査の企画力や実行力を示す証左になるといえるでしょう。

またプレスリリース内では、調査日と、その時点における社会的ニュース(当該リリースでは、 一人当たり一律10万円の支給が政府で検討されていた時期であることに触れられています)について言及されており、それらに関する
世論を深堀するようなかたちで調査が設計されています。

同社の強みを生かした調査企画力で、質・量ともに高いレベルの情報発信をおこなうことそのものがブランドとして認知されますね。そして何よりも、未曽有の事態に不安な気持ちを抱える生活者に向けて、世の中が求めるデータをタイムリーに提示しつづけようとする姿勢が素晴らしいです。

参考:PR TIMES MAGAZINE 【各社に学ぶ!】新型コロナウイルス関連のプレスリリース事例 (意識調査篇)
https://prtimes.jp/magazine/coronavirus-pressrelease-case4/