TOP25. その他NO.188 個別約款を持っているが、旅行によって標準約款を使ってもいいか?
最終更新日 : 2024/03/18

NO.188 個別約款を持っているが、旅行によって標準約款を使ってもいいか?

質問: 当社は個別に認可を受けてフライ&クルーズ約款を定めている。この約款を適用させた場合、標準旅行業約款よりも低い取消料となることがあるが、この場合は標準旅行業約款を適用できると考えて良いのか?

【回答】

 一個の旅行業者の旅行業約款は常に一つしか存在せず、複数の旅行業約款を持つことはありません。

 例えば、標準旅行業約款と同一の内容を貴社の旅行業約款と定めていて、その一部を変更した場合は変更した部分も含めて、いわば”上書きされた約款”が認可を受けることになるので、新旧二つの旅行業約款が併存するわけではありません。

 よって、貴社に個別に認可を受けた約款がある場合、当該約款が貴社の旅行業約款となります。変更前の標準旅行業約款の内容を部分的に適用することはできません。

 なお、いわゆる「フライ&クルーズ約款」とは、旅行業者が船会社から請求される取消料等の支払いリスクを軽減するために、標準旅行業約款の規定より早い時期に取消料を収受できるよう、変更という形で認可を受けているものです。個々の旅行によっては標準旅行業約款よりも低い取消料となる場合もありますが、その旅行商品だけに変更前の約款を適用させて高い取消料を収受することは不適切です。個別に認可を受けた「フライ&クルーズ約款」がある場合は、貴社で企画する全てのフライ&クルーズの旅行について、その約款を適用してください。

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