◆コツ◆
①【ハンドルの中心を握る】
トルクレンチはグリップの中心を握ることを前提に設計されています。
握る位置がずれてしまうと設定されたトルク値がずれてしまいます。
②【クリックしたら止める】
カチッとクリック音や感触があった後にも力を入れ続けると、さらにボルトは締められ続けます。
その結果、せっかくトルクレンチを使用しているにもかかわらず、オーバートルクになってしまいます。
勢いをつけてトルクレンチを使用したり反動をつけて締め付けを行うと、クリック音が鳴ってすぐに止められないためオーバートルクが発生することが多いです。
③【ゆっくり力をかける】
これは②の「クリックしたら止める」に繋がりますが、クリック音ですぐに締め付けを止められるように「ゆっくり力をかける」ようにしてください。
◆注意点◆
★ダブルクリック(2回の締め付け)はしない
カチッという合図があった時点で規定トルクに達したことになります。
つまり、既に規定トルクに達しているにもかかわらず、再確認等で更に力を加えるとオーバートルクになってしまいます。
★長期保管しているものは使用前に校正する
保管環境によっては、保管中にトルクレンチの精度に狂いが生じている可能性があるため、ご使用前に校正が必要となります。
弊社では、経年劣化等によるトルクレンチの校正等のアフターケアは行っておりませんので、
校正をご希望される場合は、お手数をおかけしますが、
市販品のトルクレンチの校正に対応している業者様にご依頼頂きますようお願いいたします。
★使い終わったら、設定トルクを戻す
使い終わってトルク値を戻す際は、そのトルクレンチで測れる一番低い数値で止めてください。
そのまま放置しておくとスプリングが圧縮されたままなので、元に戻らなくなりトルク値に狂いが生じてしまいます。