肝臓てどんな働きをしているの?
体の「生産・リサイクル・清掃」を行っています。
- 貯蔵・代謝・・・食べ物から得た糖・たんぱく質・脂肪を体内で使える形に変えて蓄え、必要なときにエネルギーの源としてからだに送ります。
- 解毒・・・アルコールや薬、老廃物などの有害なものを分解し、からだに影響をおよぼさないように無害なものに変えます。
- 胆汁をつくる・・・脂肪の消化吸収を助ける消化液の“胆汁”をつくります。
肝臓の病気は気づきにくいって本当?
肝臓は「沈黙の臓器」といわれています。少しくらい働きが悪くなっても、自覚症状は出てきません。そのため、病気の発見が遅れてしまう可能性もあります。
検査結果を活かして、自分では気づくことのできない肝臓の疲れ具合をチェックしてみましょう!
肝臓の病気の原因ってなに?
肝臓の病気の原因は主に2つです。
①生活習慣によるもの
②ウイルス感染によるもの
脂肪肝・・・肝臓での脂肪の代謝が障害され、中性脂肪が代謝されないまま肝臓に溜まった状態です。
NASH(非アルコール性脂肪肝炎)・・・お酒を飲まないのにアルコール性肝障害と同様の症状を引き起こします。最近はこれが原因となる肝臓がんの方が増えています。肥満や糖尿病との関連が深い病気です。
B型肝炎・・・血液や体液から感染します。乳幼児期の母子感染や成人期の性交渉などが主なルートです。ウイルスがそのまま残って慢性肝炎になると、肝硬変や肝臓がんに進行します。
C型肝炎・・・主に、血液から感染します。感染すると年齢に関係なく、60~70%の人が慢性化します。放っておくと、数十年かけて肝硬変・肝臓がんに進行します。
肝硬変・・・ウイルス感染や飲酒等が原因で、肝細胞が壊され肝線維化が進み、硬くなった状態です。肝硬変が進むと肝血流が悪くなり、肝臓のはたらきがさらに悪くなります。
※上記以外にも、薬剤による炎症や胆道系の病気も考えられます。まずは詳しい検査をして、原因をつきとめることが大切です!
肝臓を労わる生活習慣のポイントが知りたい
- 週に2日は連続して休肝日をつくる
- お酒は1日1合までにする
- 空腹で飲まない
- 3食規則正しく均等に適正量をとる
- 間食を避ける
- 適度な有酸素運動を行う
- 十分な睡眠をとって疲れをためない