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最終更新日 : 2024/03/25

胸部レントゲン検査でよくある所見が知りたい

結節影

丸い形をした影のことです。
がんの可能性もありますが、昔の肺炎や結核の炎症が治った跡の場合もあります。

炎症性変化

肺炎などの炎症が起こっている可能性があります。

関節性変化

細菌感染で起こる肺炎とは異なり、肺胞の壁の部分である間質に炎症が起こっている状態です。原因不明のことが多いですが、中には喫煙などの原因が判明できるものもあります。

肺線維化

肺の間質に炎症が起こり、間質の壁が厚く硬くなった状態のことです。酸素の取り込みがうまくできなくなります。

肺のう胞

肺に袋状の空胞が生じているもので、空気が溜まっている状態です。レントゲンでは黒っぽく写ります。

石灰化

肺炎などの炎症を起こした跡が残っていると考えられます。

大動脈石灰化

心臓から全身に血液を送り出す大動脈にカルシウムが沈着している状態です。動脈硬化などの場合に見られます。

陳旧性炎症性変化

肺炎などの炎症を起こした跡が残っていると考えられます。

胸膜肥厚

肺を包む胸膜が厚くなった状態です。胸膜炎の跡や肺の炎症などの場合があります。

胸水貯留

胸部に通常存在しない水が溜まった状態です。心不全や腎不全、胸膜炎などで見られる場合があります。

心拡大

心臓の陰影の幅が胸の横幅の50%より大きくなっている状態です。肥満、心不全、心臓弁膜症などの場合に見られます。

気管偏位

胸部の中心にあるべき気管が左右どちらかに偏ったもので、甲状腺や腫瘍などの原因によるものの場合もあります。

食道裂孔ヘルニア

本来腹腔内にあるべき胃が胸腔内に脱出している状態のことです。逆流性食道炎を併発することがあります。

横隔膜挙上

横隔膜が上に挙がっている状態です。生まれつき、結腸ガスの増加、肝臓腫瘍、肥満などの場合に起こることがあります。

側わん症

背骨が左右のどちらかに曲がっている状態です。

大動脈瘤

大動脈に部分的な瘤が突出している状態です。動脈硬化などを表していることが多いです。