創業360年の歴史ある和菓子店が幕を下ろした。そんな記事を目にする。学生時代、へべれけになるまで飲んだ居酒屋に閉店の張り紙を見つける。当事者ではないのに、胸にうっすら膜を張るように寂しさに覆われる。もし、続けることが難しいと感じた時に何かを発信していたら。持ちこたえられないという事実を、どこかの誰かが知っていたら…。そんな想像はタラレバに過ぎない。でも、思いを発信すること、それもなるべく多くの人の目に触れるようにPRすることで繋がる縁があるような気がする。その時すぐに結果が出るようなものではなくても、そこで繋がった細い糸のような縁が、のちに大きな結果をうむ場合もある。それは可能性だ。「見つけて」の小さな声を、どうしたら見つけて欲しい相手に届けられるか。見つけて、行動を起こしてもらえるように伝えるか。誠意を持って考えることがPRの仕事だと思う。本来ならば無限にあるはずの可能性をすくい取って想像する、目にした人の心の奥に引っかかるようにする。それがきっと明日を少し良くすると信じている。