1. リハビリオーダー作成時に、算定区分「処置」を選択する
- リハビリオーダーの作成時に、リハビリ算定区分欄で「処置」が選択できます。
- リハビリ算定区分欄で「処置」を選択した場合、以下の入力項目が表示されます。1~5は必須項目であり、未設定の場合は作成できませんのでご留意ください。
- 期間 a. 開始日 b. 終了日
- 医師
- 診断名
- リハビリ算定区分
- 備考
- オーダーの指示内容
- リハビリ指示内容の理学療法・作業療法・言語聴覚療法の項目は他のリハビリ算定区分を選択した場合と同様の項目が表示されます。指示を行う内容に✅を行いオーダーの作成を行ってください。
- 一覧画面、詳細確認画面、指示箋の算定区分も「処置」と表示されます。
- 一覧画面
- 詳細確認画面
- 指示箋
- オーダーの作成、編集、複製、取消操作は、他のリハビリ算定区分を選択した場合と同様です。詳細は「リハビリオーダーについて」をご確認ください。
2. 【入院】オーダーに紐づくリハビリ実施記録に処置コストを追加する
- リハビリ実施記録(以下リハビリ記録)の実施日が入院期間内であり、リハビリオーダーに紐づいた記録を作成する場合、処置コストの追加を行うことができます。
- 記録作成画面の「メニュー(+)」ボタンより「診療行為を追加…」を選択すると、コスト検索パネルが展開されます。
- コスト検索パネルでは、「リハビリ」と「処置」に該当する診療行為項目のみ検索可能です。追加したコストを検索し選択すると、記録に追加されます。
- 処置コストを追加した場合、コストブロックグループ種別は「処置」となります。
- リハビリコストを追加し場合、コストブロックグループ種別は今まで同様「その他」となります。
- 同じリハビリ記録に、処置コストとリハビリコストを追加することはできますが、同一ブロックグループにまとめることはできません。続けてコストを追加する場合、対応するブロックグループ種別の項目のみ検索欄に表示されますのでご留意ください。
- 追加したコストの編集・削除も可能です。コメント等を追加する場合は、編集画面を展開し内容の更新を行ってください。
⚠️注意事項
リハビリ算定区分「処置」のオーダーが紐づいたリハビリ記録では、コスト提案メッセージの表示はありませんのでご留意ください。
3. リハビリ実施記録へ追加した処置コストのコスト連携
- リハビリ記録に追加した処置コストのコスト連携が可能です。
- リハビリ記録に入力した処置コストは、リハビリコストと同様に外来カルテへの連携はできませんのでご了承ください。
- 処置コストを含むリハビリ記録を作成後、コストカレンダー(以下コスカレ)よりコストの取込み操作を行うと、リハビリ記録に追加したリハビリコストがコスカレに反映されます。
詳しい操作方法は以下の手順です。
①リハビリ処置オーダーを作成
②リハビリ処置オーダーに紐づいた記録に処置コストを追加
③コスカレを展開しコストを取込む
※夜間バッチ取込みの場合、この操作は不要です。
④「診療識別:40」で処置コストが追加される
※コストに追加したコメントもコスト連携時に反映されます。
4. 疾患別リハビリテーションと処置の登録パターン、作成方法
- リハビリテーションの「通則5」に記載されているように、疾患別リハビリテーションと合わせて行った一部の処置行為は疾患別リハビリテーション料に包括されます。
- 「疾患別リハビリテーションと包括対象処置を同時に行う場合(例A)」は、疾患別リハビリテーションオーダーのみ作成し、疾患別リハビリテーションオーダーに紐づくリハビリ記録に対し、リハビリと処置のコストを追加してください。
- この時、リハビリ記録に追加したコストは全てコスカレへコスト連携し、請求・レセプトにおいて疾患別リハビリテーション料に対象処置項目を包括します。コスト連携された処置コストを「算定しない」へ変更する必要はありません。
- 「疾患別リハビリテーションと包括対象処置を同時に行っていたが、リハビリが終了し処置のみ継続する場合(例B)」は、疾患別リハビリテーションとは別にリハビリ処置オーダーを作成し、リハビリ処置オーダーに紐づいたリハビリ記録に処置の内容を追加してください。
- 「疾患別リハビリテーションは行わず処置のみを行う場合(例C)」は、リハビリ処置オーダーを作成し、リハビリ処置オーダーに紐づいたリハビリ記録に処置の内容を追加してください。
例A【脳血管疾患等リハビリテーションと消炎鎮痛等処置を同時に行う場合】
①脳血管疾患等リハビリテーションのオーダーを作成
②脳血管疾患等リハビリテーションオーダーに紐づいたリハビリ記録に対し、リハビリコスト・処置コストを追加
③コスカレを展開しコストを取込む
※夜間バッチ取込みの場合、この操作は不要です。
④「診療識別:40」で処置コストが、「診療識別:80」でリハビリコストが追加される
⑤コスカレ上では処置コストも計上される
「35点(処置)+490点(リハビリ)+2,929点(入院料)=3,453点」
・ 請求書や明細書に処置コストは計上されない
・ レセプトに処置コストは計上されない
例B【脳血管疾患等リハビリテーションのみ終了し、消炎鎮痛等処置が継続される場合】
①処置のみ実施する日を開始日とし、リハビリ処置オーダーを作成
②リハビリ処置オーダーに紐づいたリハビリ記録に対し、処置コストを追加
③コスカレを展開しコストを取込む
※夜間バッチ取込みの場合、この操作は不要です。
④「診療識別:40」で処置コストが追加される
⑤コスカレに全ての処置コストが計上される
3/1~3/7:「140点(処置)+1,715点(リハビリ)+13,601点(入院料)=15,456点」
・ 請求書や明細書には処置のみ実施している3/7の処置コストのみ計上される
・ レセプトでも処置のみ実施している3/7の処置コストのみ計上される
例C【疾患別リハビリテーションは行わず、消炎鎮痛等処置のみ行う場合】
①リハビリ処置オーダーを作成
②リハビリ処置オーダーに紐づいたリハビリ記録に対し、処置コストを追加
③コスカレを展開しコストを取込む
※夜間バッチ取込みの場合、この操作は不要です。
④「診療識別:40」で処置コストが追加される
⑤コスカレに処置コストが計上される
「35点(処置)+2,929点(入院料)=2,964点」
・ 請求書や明細書に処置コストが計上される
・ レセプトに処置コストが計上される