noiでは、ユニバーサルデザインのカラー配色にするかどうか検討したことがありますが、配色についてはカラーユニバーサルデザインにはしていません。配色ではなく、文字の大きさや読みやすさを重視しました。
noiスタッフの知人に色覚多様性の方がいらっしゃいます。その方に言われた言葉が、今でも私たちの心に残っています。
・ユニバーサルカラー配色にすることで色の多様性自体がが失われる。色覚多様性の人間だって、自分が感じることができる色を楽しんでいる。その配色だけにしてしまうと、色がどんどん限定されてしまう
・ユニバーサルカラーと言っても、全ての色覚異常に対応しているわけではない
・色覚多様性はその名の通り多種多様であり、一部の色覚者だけに対応した配色がはたしてユニバーサルと言えるのか。
・いくら配色がユニバーサルカラーでも、肝心の文字やデザイン自体が読みにくいなら意味がない
・協会が「ユニバーサルカラー配色セット」を売るだけの売り物になっていないか。
元々、ユニバーサルデザインとは、一部の人だけに対応したものではなく、全ての人が使いやすいデザインを目指すというものです。
世界には、多種多様な「色」が存在します。人間が見ることができない色もあれば、普通の人が見る色数よりもさらに多くの色を見る人もいます。一概に「色覚異常」と定義しても、「色の見え方」は人によって変わるのです。自分が見ている色が、他者が見て感じている色と全く同じであるとは言えないのです。
noiでは、私たちが良いと感じた色とデザインをラベルに表現しています。そして、色をどうにかするのではなく、文字やフォントなど、読みやすさを考えています。ラベルの色一つでも、私たちのこだわりが伝わるように。これからも、より良いものを世に送り出していけるように、考えていきます。