TOPイベント事業者からPRのプロに相談人員が少ないプロジェクトでもPRに力を入れるべき? プレスリリースをつくるには?
最終更新日 : 2020/12/10

人員が少ないプロジェクトでもPRに力を入れるべき? プレスリリースをつくるには?

ご相談者様プロフィール

若手クリエイターを育成するための学びの場を設け、複数企業との連携をすることで「仕事につなげていく」ことを可能にするプロジェクトを目指し、プロジェクトの企画・運営をされているご相談者様です。

相談の経緯

  • プロジェクトに関して動ける人手が足りておらず、相談できる相手もいない。
  • PRに関してはほとんど経験がなく、リソースも無い中でどこから着手するべきかわからない。
  • 新型コロナウイルス感染症の影響により大きな打撃を受けたクリエイターも多い中、これからのクリエイティブ業界をしっかり育てていくためにも意義のある活動をおこない、それをきちんと届けていきたい。

ご相談内容

お話を伺うと、関係者が多く、配慮すべき点が多いプロジェクトであるにもかかわらず、事務局的な動きをおこなえる人員がほとんどおらず、ご相談者様がほぼお一人で運営をされているという状態でした。そのため、プロジェクト運営や関係各所との調整に手一杯となり、肝心の若手クリエイターの目に情報を届けられていないことや、プロジェクトの意義をきちんと伝えられていないという課題が見えてきました。

また、ビジョンとしてお持ちの思想には「コロナウイルスの影響により打撃を受けたクリエイティブ業界に、それでも憧れや希望をもって取り組む若手を育てていかなければならない。仕事として成り立つ機会創出をするべきだ」といった業界全体を憂慮するからこその情熱がありましたが、WEBページやSNSなどの発信媒体ではそのような思想に触れられておらず、語る機会も設けたことがなく他との差別化もあまりわからないといった状況がありました。

課題点に対するご提案まとめ

1.伴走支援型のコミュニケーションがとれるサポーターを立てる

仲間やプレイヤーが少ない中でプロジェクトを推進する際には、主体者の孤独の解消や、つい後回しになってしまう作業のリマインドなどを担う伴走支援型のサポーターを見つけることが重要になります。メッセンジャー等を活用し、日常の疑問や不安を共有できる安全な空間を用意し活用することで、実行完了まで遂行するモチベーションコントロールにも寄与します。

本来であれば、社員やスタッフの増員を考えるのが良いという状況ではあることを自覚していただいた上で、まずは私たちがご相談者様のおこなうプロジェクトの理解者となり、短期間ではあるものの、プロジェクトの大きな動き出しのタイミングまで伴走する存在となることをご提案しました。どんなプロジェクトも、一人で遂行していくとなるとどうしてもモチベーションコントロールが難しかったり、業務の抜け漏れが発生しやすくなりますが、サポーターやチームを作ることで成功確率は高まります。相談やわからないことなどは随時ご質問いただけるよう、コミュニケーションがとれるメッセージグループを作成し、二ヶ月間さまざまなやりとりを続けました。

2.「想いを伝える」ための発信・プレスリリースの作成

<プレスリリース作成時のアドバイス>
● リリースを打つべきタイミングはどこか
一番伝えたいことは何か、それを伝えるためにふさわしいタイミングはいつか
● リリースに掲載する「話題となる動き」をつくれているか
イベント、サービスリリース、記者会見、表彰式など、大きな動きがあるか?あるいは、作ることができるか?
● メディア担当者や届けたい相手に対して、必要な情報が抜け漏れなく・わかりやすく記載されているか
固有名詞ばかりで理解されづらいものになっていないか、社会的意義や重要性が伝わる内容になっているか
● アイキャッチや挿入画像について
プレスリリースのテーマを凝縮したものになっているか、ぱっとみて伝えたい内容が理解されるか
● 略称や愛称を使わず、正式名称・正式情報をきちんと記載できているか

プロジェクトの思想や目的を広く伝えるにあたって、手段としてはSNSやWEBメディアなど多くが存在しますが、今回はプロジェクトの動き出しのタイミングだったこともあり、まずはプレスリリースの作成をおこないました。二回のタイミングのご提案の内、一回は時期的な問題もあり公開することはできませんでしたが、ご相談者様のプロジェクトの持つ思想や想いなどを整理し言語化して残せたことで、今後のSNS等での発信にご活用いただけるものになりました。

ご相談者様はプレスリリース作成の経験も無いとのことでしたので、プレスリリースとはどのような役割をもち、どのように構成していくのかといったところやアイキャッチの工夫など、基本的な部分も聞いていただきながら、まずはこちらでベースを作成し、今後は自走していただけるように情報をお伝えしていきました。