TOP実際の手術について15. これからSLNマッピング/SLNナビゲーション手術を始める予定ですが、クオリティコントロールのためにやるべきことはありますか?
最終更新日 : 2026/06/29

15. これからSLNマッピング/SLNナビゲーション手術を始める予定ですが、クオリティコントロールのためにやるべきことはありますか?

 安全かつ有効なSNNSの実施には、正確なSLNの同定と、病理診断(ないしはOSNA法などの分子生物学的診断)、そして診断結果の解釈が必要です。上記が担保されないと、不適切なリンパ節郭清の省略や施行、過剰なリンパ節生検にもつながるため、患者にとって不利益となる可能性があります。各施設において婦人科悪性腫瘍のSNNSを開始するにあたって、病理診断の担当者もその方法と意義を理解しておく必要があります。手技上の問題でセンチネルリンパ節が同定されないこともあり、いきなりSNNSを開始するのではなく、まずSLNマッピングを若干例行ったのちに、SNNSに移行することが望ましいと考えます。
 また、日産婦および日本婦人科腫瘍学会が定めたセンチネルリンパ節生検実施指針および手引きにあるとおり、日本産科婦人科学会婦人科腫瘍登録に症例登録を行うとともに、日本婦人科腫瘍学会婦人科悪性腫瘍総合入力システム(JESGO)を用いて、SLN生検関連項目を入力することとしておりますので、遵守をお願いします。
 なお、SLN生検関連項目は以下の通りです。術者、助手、トレーサー種類、トレーサー投与方法(部位、用量、時間)、同定リンパ節(部位、トレーサー種類)、生検リンパ節(部位)、迅速・永久病理診断結果(転移の有無、ITC、micro、macroの別)、手術内容(郭清省略の有無、系統的郭清範囲)など。
 JESGOに登録された項目は、2026年度以降に日本婦人科腫瘍学会主導の臨床研究として収集解析を行う予定であり、その際には各施設から一括登録できるようなフォーマットを開発予定です。