TOP剣道の指導について打ち込み稽古と掛かり稽古はどう違うんですか?
最終更新日 : 2017/12/24

打ち込み稽古と掛かり稽古はどう違うんですか?

近年、「打ち込み稽古」と「掛かり稽古」は同様な方法で行われている傾向がありますが、目的や方法が違いますので指導者は違いを理解し、生徒のレベルにあわせて使い分ける必要があると思います。

打ち込み稽古とは、
元立ち主体で、元立ちの与える打突の機会を捉えて正しい姿勢で適切な間合いから大技で一本打ちや連続技、体当たりや引き技などを織り交ぜて正確に打ち込ませることで、打突の基本的な技術を体得させることを目的とした稽古法です。

掛かり稽古とは、
掛り手主体で、元立ちに対して打たれたりかわされることなど一切考えず、習得したすべてのしかけ技を使って、短時間に気力を充実させ、体力の続く限り全身を使って打ち込ませることで、技術と心肺機能の向上を図り、気力や体力を練り上げ、旺盛なる攻撃力を引き出すことを目的とした稽古法です。

※「剣道講習会資料(平成29年4月1日)」P35参照。

以上です。