TOP日本剣道形について小太刀3本目の打太刀の正面打ちはなぜ仕太刀の頭上で止めるのですか?
最終更新日 : 2021/06/02

小太刀3本目の打太刀の正面打ちはなぜ仕太刀の頭上で止めるのですか?

たしかにこの質問に関する理合いの説明は「剣道講習会資料」「日本剣道形解説書」に記載はありません。
一般的に考えると、打太刀の正面打ちを仕太刀がすり上げるわけですから、打太刀の刀は仕太刀の頭上で止まることなくすり落されなければいけないことになります。

この疑問に対する解説について、某八段の先生から次のような話を聞きました。

打太刀は仕太刀の入り身に入ろうとする気勢に押されて、本来3本目で打ち間に入り、そこからもう一歩踏み出して正面を打たないといけないところを慌てて3本目で打突してしまい、仕太刀にすり上げられながら、仕太刀の正面に届かないことに気づくが、そのまますり落とされてしまうと仕太刀が間合いに入ってきてしまうので、仕太刀の頭上で刀を止めざるを得ない状況となっており、そこを邪魔とばかりに仕太刀は打太刀の刀をすり落す、という理合いとのことです。

この説明であれば腹に落ちないでもありません。
しかし、本来は全剣連の解説がほしいところではありますので機会がありましたら全剣連の講師に確認してみようと思います。

以上です。