TOP剣道の試合・審判について今のは一本?正しい説明の仕方とは?
最終更新日 : 2020/04/17

今のは一本?正しい説明の仕方とは?

「今の1本じゃないの?」

試合会場でよく聞かれる話ですね。

1本かどうか?の条件は、「剣道試合・審判規則」第12条「有効打突」に記載されています。

有効打突とは、

・充実した気勢・・・気持ちを込めた大きな声で
・適正な姿勢をもって・・・基本の姿勢で
・竹刀の打突部で・・・物打を中心とした刃部(剣先から中結までの弦の反対側)
・打突部位を・・・小手、面、胴、突き
・刃筋正しく打突し・・・打突方向と刃部の向きが同一方向 
・残心あるものとする。・・・打突後も気を抜かない

と規定しています。

また有効打突には、下図のように「要件」と「要素」があり、審判は「有効打突の条件」に基づく「要件」や「要素」により有効打突を見極めます。

例えば、竹刀の打突部で、打突部位をとらえてはいたが、強度(要素)が足りなかった、または手の内の冴え(要素)がなかった、というように判断します。

また、打突の強度(要素)がなくとも、「すりあげ技」のような「玄妙な技」については軽くても1本になる場合があります。

審判員は、なぜ一本にしたのか、またはしなかったのか、これらの条件に照らし合わせて、簡潔明瞭に説明ができなければなりません。

以上です。

有効打突.png

関連する質問