TOP日本剣道形について一足一刀の間合いと横手交差の間合いの区別について
最終更新日 : 2021/08/19

一足一刀の間合いと横手交差の間合いの区別について

剣道講習会資料P95には「蹲踞しながら横手あたりを交差させて抜き合わせる」と記述があり、P96には「前足から三歩で一足一刀の間合いに進む。(以下同様なので略)」と記述があります。
蹲踞の時は横手あたりを交差させる間合であり、打突の間合は一足一刀の間合いであることがわかります。
但し、元の位置に戻ってきた時の間合いの記述が見当たりません。中央講習会での講師の説明では、双方元の位置に戻ってきたら横手あたりを交差させて、剣先を下げて五歩下がるようにと指導がありました。
但し、七本目の双方が縁を切れないように元の位置に戻る際の間合は一足一刀の間合いであり、戻ってからの間合いは横手あたりを交差させる間合とのことです。

「木刀による剣道基本技稽古法」P6(間合い)には次の記述があります

ア.立会の間合いはおよそ9歩の距離とし、3歩前進後における蹲踞をしながらの木刀の抜き合わせと、技の終了した時点での間合は「横手あたりを交差させる間合」とする。
イ.打突の間合いは「一足一刀の間合」とし、この間合は個人の体格、筋力、技倆の程度などにより若干の差があることを指導する。

日本剣道形もこの内容に準拠するものと考えます。

以上です。