TOP剣道具・着装について竹刀はどのようにして作られているのですか?
最終更新日 : 2020/04/17

竹刀はどのようにして作られているのですか?

竹刀の材料として、
・真竹
・ケイ竹(チク)
・孟宗竹
・ハダケ
などがあげられます。
中でも一番質がよいのが日本産の真竹で、これと同じような繊維状態を持つ品種に台湾産のケイ竹があります。
厳密に両者を比較すると、真竹は皮から肉の裏まで繊維が固くしまっていているため、折れることはあっても割れにくく(裂けにくい)、一方、ケイ竹はこの反対で折れることはなくても割れやすいといえます。
折れるケースはほとんどなく割れたりしないほうが安全であることから真竹に分があるといえるでしょう。
真竹は筍(たけのこ)の状態から3年ほど経ったものが竹刀用として最上とされています。色で見分けるなら青味がかかったものよりも赤味がかかっているほうがいいようです。
そして寒い時期に採ったものは肉が締まっていると言われています。
1本の竹で竹刀として使えるのは元から4尺程度。以前は残った竹で、すだれや扇子骨が作られていましたが、化学製品にとって代わられ、いまは用途して焼き鳥の串くらいになってしまいました。そのためほとんど無駄となり、竹刀の価格が上がっている原因にもなっているようです。