SDカードに使用されている、NAND型フラッシュメモリの書き換え回数上限は、内蔵のチップにより異なってきます。チップには「SLC・MLC・TLC」の3種類があります。メーカー調べのデータとして、書き換え回数の上限は、SLCタイプ10万回、MLCタイプ1万回、TLCタイプ1,000回と言われています。現在の消費者向けSDカードは、TLCタイプがほとんどで、MLC・SLCタイプは産業用が中心となっています。もちろんSDカードの容量によっても異なりますが、画質の良い最近の防犯・監視カメラなど、常時録画で連続して書き続ける用途では、SDカードはすぐに寿命に達する可能性が高くなります。SDカードはあまり長期保存には向かない記録メディアです。非常に高い確率で、2、3年後にはデータが消失してしまうか、SDカード自体を認識しない!またはフォーマットされていません!フォーマットしてください!!といったエラーが発生します。4年以上経過すると、どのタイミングで壊れても不思議ではありません。注意して使用すれば寿命を伸ばすこともできますが、基本的にSDカードは消耗品です。大切に保存していても、中身のデータが壊れてしまっては元も子もありません。怪しいと思ったら定期的に買い換えることをお勧めします。