烏丸 靭 41 歳 大陸浪人
烏丸伯爵家に嫁に出た晃満祇久の姉、千代女の息子。放蕩者であり若い頃からユーラシア大陸へ渡り、大陸浪人として家の財産を食いつぶしている。
最近日本に帰って来てからも新橋の花街を根城にして飲む打つ買うの放蕩三昧だったが、何を考えたのかこの茶話会に現れた。
セージ・ウィリアムズ・ベスーン 29 歳 風来坊
先代当主祇久が海外遊学中に現地の女性と恋仲になり作ってしまった子。祇久が帰日した数年後、母子で来日し、騒動の末別宅を与えられそこで育つ。語学堪能であり高い教育を受けさせて貰ったにも関わらず、定職に着いていない風来坊。祇久の長子ではあるが庶子、しかも混血であるため継承権は持たない。
東雲櫻子 17 歳 高等女学校の学生
先代当主祗久の姪。
晃満家の分家である東雲家の一人娘。
紅司郎や祥とは従姉弟にあたる。
箱入り娘でかなりの世間知らず。
心優しい性格で誰にでも分け隔てなく接する。
シベリアが好物。
東雲 忠次 46 歳 地主
晃満祇久の実弟。幼い頃に分家の東雲家に養子に出されているため、相続権を持たない。"御家第一”という考えの人物であり、本家の大事に対し、最も相応しい当主を見定めるために来た。櫻子という一人娘がいる。
月岡 夏梅 26 歳 無職
祇久の妹の子。多忙な父と本家に行きたがらない母の代理として5年ぶりに晃満家を訪れる。タダ飯を食うのとついでに母が言っていた「因習」を調査するのが主な目的。菓子屋を営む父の稼ぎを当てにして、いい歳こいて結婚もせず仕事もせずフラフラしている。男装が趣味。
邑戸りゑ 46 歳 未亡人
やゑの双子の姉。(二卵性)
やゑの生前は度々手紙のやりとりをしたり、たまには互いの家に行き来するなど仲が良かった。
曙 治 30 歳 曙造船社長
神戸に本社を持つ、曙造船の若き二代目社長。
曙家は先代当主祇久の妹「しづ」の嫁ぎ先であり、治はしづの子。つまり、紅司郎とは従兄弟関係にあたる。
祇久に続き、相続長子である紅司郎も急逝したと聞き、晃満本家を支援するため神戸から駆けつけてきた。