端子の規格について
規格と呼んでいるのは「040型」や「090型」といった数値です。
基本的にはM(オス)端子の【先端部の横幅】をインチで表したものです。
*例外で日本航空電子(JAE)の一部にM(オス)端子の【先端部の高さ】と言うのもあります。
ノギスなどを使用してサイズを測って、上記表にてmm→インチに変換していただけます。
M端子の先端部が2.3mmなので、この端子は「090型」です。
日本航空電子(JAE)の一部の端子は【先端の高さ】を測ります。
高さが0.64mmなので、この端子は「025型」です。
F側(メス)端子からは規格をお調べすることはできません。
「090型の端子を挿入するコネクタ(カプラ)」は「090型コネクタ」
「025型の端子と090型の端子を挿入するコネクタ(カプラ)」は「025-090ハイブリッドコネクタ」と表記しています。
メーカーカタログから検索する方法
端子の規格がわかれば、
住友電装様:https://prd.sws.co.jp/components/jp/
や
矢崎総業様:https://connector.yazaki-group.com/search_spec.html
のホームページカタログから商品を検索することができます。
しかし、上記で検索しても、検索結果が何も出てこないこともあります。
該当の製品が無いことも理由の一つですが、
全てのコネクタ(カプラ)や端子がメーカーのカタログに掲載されているわけではないからです。
掲載がない場合は、当方でも探すのが困難です。
また、運良く特定出来たとしても、
仕入れロットが大きかったり、依頼主との契約によって販売が制限されている場合があります。
(上記のような事情が、現実に存在しているカプラでも、入手出来ない理由の一つです。)
そうしたことから、掲載が無いカプラや端子の場合は、他の手段をお考え頂いた方が、費用対効果が高いと思います。
運良くいくつか検索結果が出た場合は、一番右端にある「品番」というところに注目して下さい。
この品番が判明したら、仕入れ出来る可能性が非常に高くなります。
(仕入のロットや納期、予算はまた別問題ですが・・・。)
「品番」をクリックすると、より詳細な製品カタログがご覧頂けます。
計測した寸法がカタログと合致すれば特定終了です。
「品番」が複数ある場合、「どれを選べば良いか」、や「どう違うのか」に迷われると思います。
製品により品番は異なりますが、「カプラ」の場合、
・極数の違い
・M(オス)とF(メス)の違い(※)
・色の違い
・材質の違い
・形状の違い
などがあります。
カタログの表をじっくりと見比べて、違いを見つけて下さい。
また、端子の場合は
・使える電線の太さが違う(おおむね3種類くらいあります)
・表面のメッキが違う(金メッキと、すずメッキの違い、など)
の違いがあり、上記2つの組み合わせだけでも、6つの品番が存在します。
(※) コネクタ(カプラー)のM(オス)・F(メス)
そのコネクタ(カプラー)に挿入する「端子」の「M(オス)・F(メス)」の違いで呼んでいます。
M=Male F=Female
M端子が挿入されるコネクタ(カプラー)は「M側コネクタ」と呼ばれ、
F端子が挿入されるコネクタ(カプラー)は「F側コネクタ」と呼ばれます。
コネクタ(カプラー)のロック用の”ツメ”の有無ではありませんのでご注意ください。
リンク先に詳細もございます。ご参考になれば幸いです。
https://www.hi-1000.com/knowledge/knowkapura.htm