TOP剣道の指導について理合(りあい)ってなんですか?
最終更新日 : 2020/04/17

理合(りあい)ってなんですか?

理合の「理」とは、こうすれば必ずこうなるという筋道のことです。

ある競技やその動きに合った理(筋道)のことを理合といいます。

例)剣道に合った理(筋道)→剣道の理合

細かく見ると、間合いの理合、刀を操作する理合などがあり、また他競技にもその特性に則した理合があります。

一方、「理合」という字を逆にすると「合理」というよく似た意味合いの字となりますが、合理とは、思考や行動が論理的に正当化できることを意味します。

2つの言葉の違いが少し難しいかもしれませんが、「理合」はある物事(競技など)の理想的な状態を示し、「合理」は客観的な視点から論理的に正当化できるものといえます。

例えば、剣道の右手、右足が前という構えのまま右足から踏み込むという動作は、客観的に見ると合理的とはいえないかもしれませんが、長い年月の末に先人が編み出した剣道の構えや動作は、剣道の理に則している(理合がある)と考えます。  

あの人の剣道は理合がある、という場合は、剣道の理(筋道)に則して剣道をしているということです。

そしてこの理合に則した、心、刀(竹刀)、身体の理想的な使い方のことを「剣の理法」と言います。

剣道の理念には、この「剣の理法」を修練することで人間形成を目指すと書かれています。

以上です。

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