ターミナル(端子)がコネクタから抜けないようになっている仕組みについて解説いたします。
大きく2つの方式があり、一つは「ハウジングランスタイプ」で現在はこちらが主流です。ハウジング(コネクタ、カプラー)に突起が付いていて、それがターミナルの穴に引っかかって抜けないようになっている仕組みです。
もう一つが「ターミナルランスタイプ」で、ターミナルに突起が付いていて、それがコネクタ(カプラー、ハウジング)に引っかかって抜けないようになる方式です。
ハウジングランスタイプの解説画像
上の画像のコネクタは、050型コネクタです。
コネクタを切断し、断面が見えるようにして撮影しました。
コネクタ内部の上に、ランス(突起)があるのがご確認いただけるかと思います。
ターミナルには穴が開いており、その穴にランスが引っかかって固定されます。
ターミナルを抜くには、このランスをターミナルの穴から引き上げ、ランスが穴から抜けている状態で電線を引っ張ってターミナルを抜きます。
コネクタを固定しつつ、抜き治具をランスに当てて、ランスが持ち上がった状態をキープして、電線を引っ張らないとターミナルが抜けません。
ですので、両手を使っても抜きにくいと思います。
バイスなどでコネクタを挟んで固定し、利き手で抜き治具をランスに突き当て、ランスを持ち上げた状態で、反対側の手で電線を引っ張るのがよいかと思います。