TOP日本語について うち、そとの概念
最終更新日 : 2021/01/22

うち、そとの概念

うち、そとは敬語を勉強するときにとても大切です。

話し相手が親しい人なのか疎い人なのか、目上なのかそうでないのかによっても、異なった表現をとります。

例えば、私にとって、家族、友達、恋人とは、ですますを使わずカジュアルな話し方をします。

これが、うち、です。

初めて会う人、あまり親しくない人と話すときは丁寧な話し方をします。

これが、そと、です。

日本人は人と話をするときに相手が、うち、にいる人か、そと、にいる人かを考えて話をします。

ソト、にいる人には敬語を使って話します。

では会社の場合を考えてみましょう。

私と親しい同僚は、うち、です。

私にとって、上司やあまり親しくない同僚は丁寧な話し方をするので、そと、です。

ではここで他の会社の人が入ってきた場合はどうでしょうか。

他の会社の人がいるときは、先ほど外の人だった上司や親しくない同僚も、ウチ、になり、他の会社の人のみが、ソト、になります。

例えば、会社でソトからかかってきた電話ではウチの者を(ウチでは目上でも)「部長の山田は外勤しております」のようにへりくだった表現を使います。

敬語は目上の人に使うイメージが強いですが、関係が疎い相手にも使われます。

「最近どうしてる?」は親しい同士、「最近、どうしていらっしゃいますか。」はあまり親しくないか、目上の人に使われます。

反対に、親しい人に敬語を使うと関係が疎くなったみたいに感じるのではないでしょうか。

ウチ、の物を、ソトのものと表現することで、関係性の距離が遠くなったためです。

一方で、ソトの人にウチの言葉を使った場合はより親しく感じられます。

例えば、会社の上司に仕事帰りに食事に誘われた時「お誘いいただきありがとうございます。わぁ、うれしい。」のように、そととうちを同時に使うハイブリッドパターンです。

ソトの関係も保ちつつ、相手のウチに入るので、使いこなせれば人間関係を円滑にできます。

しかし、相手との微妙な関係性の距離感がつかめていなければ逆効果になる可能性もあるので注意です。

この概念は日本の社会・文化的特徴に深くかかわっていますので、ウチ/ソトが理解できれば日本語をより早くマスターすることができます。