擬音語・擬声語・擬態語
日本語には「雷がゴロゴロなる」、「犬がワンワン吠える」のような表現がたくさん存在します。
この、“ごろごろ”、“ワンワン”は擬音語・擬声語・擬態語といい(オノマトペ)と呼びます。英語では、Onomatopoeia といいます。
いくつか見てみましょう。
擬音語:
ドアがバタンとしまった
きゃーと言う叫び声
のように、実際の音や声を真似て表した言語表現のことです。
擬態語:
ふわふわの羽根布団
ざらざらした手
ニヤニヤする
のびのびと育つ
のように感覚や心理状態や様子などを表します。
オノマトペは、漫画やアニメにもたくさん登場します。
外国にはほとんどないため外国人学習者にとっては難しい学習要素の1つです。
例えば、お腹がシクシク痛む、頭がズキズキする、などの表現は、病院で医師に自分の体の症状を的確に伝えるのに便利な表現ですが、外国人学習者には、そう簡単に使いこなせる表現ではありません。
“シクシク”と“ズキズキ”がそれぞれ示すところの意味は、考えて理解するものではなく感覚として理解するものだからです。
漫画に出てくる、風の音を表す“ヒュー”“ビュー”や、その感情を表す“ワクワク”“じぃ~ん”など、漫画を見ながらレッスンしてみるのも良いと思います。
<オノマトペのリスト>
あっさり
あたふた
あやふや
バキット
バンバン
バラバラ
バシャバシャ
べちゃべちゃ
びちゃびちゃ
ビクッと
びっしり
ぼんやり
ボロボロ
ボサボサ
ブカブカ
ブルブル
ぶつぶつ
ビュービュー
ちゃっかり
ちゃりんちゃりん
ちびちび
チクチク
チラチラ
ちょきちょき
ちょこっと
ちょっぴり
チュンチュン
ちゅうちゅう
ダラダラ
ドキドキ
ドンドコ
どんより
ドーン
ドロドロ
どさっと
どっさり
エーン
ふかふか
ふにゃふにゃ
フラフラ
ふわふわ
ガーン
がばっと
がぶがぶ
がっかり
ガクガク
ガリガリ
ガサゴソッ
がちゃん
がっしり
ガタガタ
ガツガツ
ガヤガヤ
ゲラゲラ
ギクっと
ごちゃごちゃ
ゴクゴク
ゴリゴリ
ゴシゴシ
ぐびぐび
ぐんぐん
ぐらぐら
ぐるっと
ぐっすり
ぐつぐつ
ぐったり
グーグー
ぐずぐず
ぎゅうぎゅう
ハキハキ
はっきり
ハラハラ
へとへと
ひんやり
ヒラヒラ
ヒソヒソ
ほかほか
ホクホク
ほんのり
ホロリ
ひょろひょろ
ジーン
じめじめ
ジンジン
ジロジロ
ジリジリ
じたばた
ジャラジャラ
ジュージュー
カチコチ
カラカラ
カンカン
カサカサ
きっちり
キンキン
きらきら
コケコッコー
こんがり
コンコン
コロコロ
ことこと
コツン
こってり
くねくね
くるくる
くしゃくしゃ
クスクス
キョロキョロ
キュン
まったり
メラメラ
モチモチ
もぐもぐ
モジモジ
もこもこ
もたもた
もやもや
ムチムチ
ムカムカ
ムシムシ
むずむず
ねばねば
ニコニコ
ニヤニヤ
のんびり
ノロノロ
ぬくぬく
にゃーにゃー
にょきにょき
おろおろ
おっとり
パチパチ
ぱくぱく
パオーン
ぱぱっと
パラパラ
パサパサ
ペコペコ
ペラペラ
ぺろぺろ
ピーヒャラ
ピーポーピーポー
ピカピカ
ぴったり
ぽっちゃり
ポチャン
ポカポカ
ポキン
ポンポン
ぼつぼつ
プカプカ
ぷくぷく
プンプン
ぷるぷる
ぴょんぴょん
らんらん
りんりん
るんるん
サバサバ
サクサク
さっぱり
さらさら
せかせか
シャカシャカ
シャキシャキ
しくしく
シトシト
しっとり
そわそわ
よそよそ
すべすべ
すぐすぐ
すらすら
スタスタ
てきぱき
てくてく
トロリ
とろとろ
ズルズル
つやつや
ウジウジ
ウキウキ
うんざり
ウロウロ
うとうと
うっとり
わくわく
わんわん
ゆらゆら
ザーザー
ザブザブ
ザッと
ゾクゾク
ズキズキ
かなりたくさんありますね。
どれも聞けば状況がイメージできるものばかりで、日本語を彩る大切な役割の一つです。
一度レッスン中に生徒に確認してみると面白いと思います。