要約の指導は簡単。「じゃあ、今から先生が読むところに線を引いてね」と言って、その場の思いつきで、「最初は、書き出しから2行めの○○……というところね。次は上の段の3段落目の○○……というところね。えーと、最後はどこにしようかなあ。最後から4行目の○○……というところでいいや。線引いた? はい、じゃあそれをつなげて書いておいてね」と、すごく適当に説明する。適当すぎていい要約にならなくてもかまわない。こういうふうに毎回やっていると、本人が、要約というのはこういう適当なことでいいのだとわかって、自分でやるようになる。そして、自分でやるようになると、それなりに妥当なところを自分で探すようになるので、ちゃんとした要約になっていく。できない子は、形から入るとわかってくる。