質問:一年ほど前、一年生になったときに親子作文コースで入会くださった生徒さんのことで相談。少し落ち着きがなく、気分にもむらがある生徒さん。最初はひらがなを書くこともままならず、お母さんの書いた作文をなぞっていたが、字も上手になり、項目もしっかり入れて書くことができるようになってきた。しかし、お母さんから「作文となると身構えるようで、一字一句私に聞いてくる状況」との相談。私はそろそろ通常のコースでできるかなと思っていたが、まだお母さんに今のような手助けを続けてもらう方が良いのか、書く内容が拙くなっても良いから自分で一人で書くように移行していく方が良いのか、教えてほしい。
回答:一字一句聞いてくるのは、おかあさんが、直したつもりがなくても、子供が作文を書いたあとにちょっとした注文をつけて直しているから。どうしたらいいかというと、おかあさんが子供と一緒のお喋りをしながら構想図を書く。ただし、その構想図はあまりがんばって書いたらだめ。原稿用紙の裏1枚に収まるぐらいの分量で、時間は10分か15分ぐらい。その構想図を書いたあと、子供に、「これを見て書いてごらん」と言って、子供がそのとおり書いたとしても褒めるだけ。それを繰り返しているうちに、子供がだんだん自分で書く部分を増やしていく。それから、作文を実力を向上させるのは、作文を書くことによってではなく、読書や音読によってだから、毎日の音読、読書に更に力を入れていくようにするといい。