TOPストレスチェックの基本操作first call ストレスチェックのシステムアップデートについて(2023年7月)
最終更新日 : 2023/06/26

first call ストレスチェックのシステムアップデートについて(2023年7月)

2023年7月3日(月)にfirst callのストレスチェックについて下記のシステムアップデートを行います

①高ストレス者判定ロジックの変更
②集計結果メニューの集計・表示ロジックの変更
 ②-1 「健康リスク」値の集計ロジックの変更
 ②-2  集計結果の表示条件の変更

詳しくは下記をご確認ください

変更・修正点

①高ストレス者判定ロジックの変更

first callでは、高ストレス者判定のロジックとして、厚生労働省のガイドラインに基づいた「素点換算表を使う方法」を採用しています
参考:【ストレスチェック】素点換算とは

素点換算表には「男性用」と「女性用」があり、性別ごとにストレス度合の尺度が設定されていますが、ストレスの感じ方に性差があることで尺度にも差異があり、一部の項目では男性の方が高ストレス者に該当しやすくなっています。

※参考:労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度実施マニュアル40頁

first callでは、メンタルヘルス不調のリスクを見逃さないようにするため、これまで受検者の性別にかかわらず、すべての受検者に男性用の素点換算表を使用していました
(厚生労働省のガイドラインでは、使用する素点換算表の指定はされておりません)

しかしながら、上記の方法を女性の受検者に適用すると、高ストレス者判定がでやすい仕様になってしまうため、今後は受検者の性別に応じて使用する素点換算表を変更致します
それぞれの性別の素点換算表に基づいて高ストレス者判定がされるため、より正確にリスク把握ができるようになります

※上記のロジック変更は、2023年7月3日以降にストレスチェックの回答をした受検者より適用されます
※過去のストレスチェック結果には適用されないため、高ストレス者の数に影響はありません

②集計結果メニューの集計・表示ロジックの変更

first callでは、ストレスチェックの「集計結果」メニューより、事業所・部署・職種・年齢・性別にわけて集計結果を出すことができます
参考:【STEP8】集計・分析〜労基署報告

※「集計結果」メニューの確認方法:法人管理画面>ストレスチェック>集計結果

このうち、下記2点について、ロジックの変更を行います

無題.png

②-1 「健康リスク」値の集計ロジックの変更

健康リスク値の集計時に参照する「JCQ平均値」を、最新版に変更します
(first callでは、厚生労働科学研究費補助金労働安全衛生総合研究事業から提供されている平均値を採用しています)

※「健康リスク」値以外の集計ロジックは変わりません
※集計結果メニューでは、その都度集計が行われます。2023年7月3日以降、過去のストレスチェック結果に対してもロジックの変更が適用されるため、数値が変動する可能性があります。過去の数値を保持する必要がある場合には、事前にCSV出力や画面印刷等の対応をお願いします。

②-2 集計結果の表示条件の変更

first callでは、集計後に表示される「仕事上でのストレスの原因」、「ストレスによる心身の反応」、「その他のストレス要因」の各数値について、より多くの企業様に集団分析を行っていただけるよう、厚生労働省ガイドラインの「集団ごとの集計・分析に関する下限人数の例外」を適用しておりました
参考:労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度実施マニュアル109頁

しかしながら、個人の特定を避けるため、厚生労働省ガイドラインの「集団ごとの集計・分析の最小単位」に関する条件に変更いたします
参考:労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度実施マニュアル109頁

  • 変更前:受検完了者が3人以上、または、受検完了者が3人未満であっても回答者全員が『事業主への結果通知を許可する』を選択している
  • 変更後:受検完了者が10人以上、または、受検完了者が10人未満であっても回答者全員が『事業主への結果通知を許可する』を選択している

※集計結果メニューでは、その都度集計が行われます。2023年7月3日以降、過去のストレスチェック結果に対してもロジックの変更が適用されるため、数値が変動する可能性があります。過去の数値を保持する必要がある場合には、事前にCSV出力や画面印刷等の対応をお願いします。