「早く知るという勇気 ― 母が隠した理由」
健康大好きママさん(東京都)
我が家には、四人の宝物がいる。反抗期を通り抜け少し大人びてきた高校生、部活動に夢中な中学生、学校の話が止まらない小学生、そして甘えん坊の四歳児。この年齢も個性もバラバラな子どもたちの賑やかな声が、私の日常のすべてだ。
四人の母親として過ごす日々は、まさに戦場である。朝五時に起きてお弁当を作り、洗濯機を回しながら末っ子の着替えを手伝う。夜は夜で、塾の送迎や夕食の片付けに追われ、気がつけば日付が変わっていることも珍しくない。自分の体の違和感に気づいても「お母さんなんだから、これくらい普通だ」と自分に言い聞かせ、鏡に映る疲れ切った顔からも目を逸らしてきた。
そんな私が、今回「つなげる、やさしさ。」プロジェクトに背中を押されるように健診へと向かったのは、ある夜の出来事がきっかけだった。寝静まった子どもたちの寝顔を眺めていた時、ふと、この四人の成長を私はあとどれくらい「特等席」で見守れるのだろうか、という思いが胸をよぎったのだ。
再来年には、一番上の子が成人式を迎える。晴れ着に身を包んだ我が子の姿を想像するだけで胸が熱くなるが、楽しみな未来はそれだけではない。中学生の反抗期の終わり、小学生が大人になる日、そして四歳の末っ子が自分の足で力強く歩み出す日。そのすべての瞬間に、私は最高の笑顔で隣にいたい。そのためには、今、私が自分自身を大切にすることが、家族に対する最大の「やさしさ」になるのではないか。そう強く感じた。
健診当日、真っ白な廊下を歩きながら感じたのは、これまでの自分への反省と、これからの自分への期待だった。「私は今、家族の幸せな未来を守るためのメンテナンスをしているんだ」という、前向きな誇らしさが胸に満ちていた。医師から「異常なし」の言葉をもらった時、真っ先に浮かんだのは、早く帰って子どもたちを抱きしめたいという温かな思いだった。
受診を機に、我が家には新しい習慣が生まれた。それは、リビングでの「ヨガタイム」や「週末のジョギング」だ。
夕食後、四歳の子が私の背中に乗り、小学生が隣でポーズを真似る。中学生や高校生も「ママ、体硬すぎ」と笑いながら、結局は輪に加わってくる。以前は豪華な食事で「お腹を満たすこと」だけが家族の団らんだったが、今は「一緒に汗をかき、笑い合うこと」が、何よりの心の栄養になっている。
最近では、ジョギング中に子どもたちと話す時間が、私にとってかけがえのない贅沢だ。学校での悩みや将来の夢。走りながらだと、普段は照れて話さないようなことも、ぽつりぽつりと話してくれる。こうした何気ない会話の積み重ねこそが、私の健康寿命を延ばす原動力であり、この「やさしい時間」を未来へ繋いでいくことに他ならない。
四人の子どもたちがいつか親になった時、私のこの姿を思い出してほしい。「お母さんは、私たちのために自分の体を大切にしていたな」と。健康でいることは、自分への愛であり、大切な人への最高の贈り物だ。
これから訪れる成人式や卒業式、たくさんの楽しみな未来をすべてこの目で見届けるために。私はこれからも、四つの笑顔を特等席で見守り続ける「健康」という名のバトンを、大切に繋ぎ続けていきたい。
