物-25：   GADSLに「D」のフラグが付くのに、遵法判断情報画面では該当物質が現れない場合があります。例えば、「Benzenesulfonic acid,C10-13-alkyl derivs., sodium salts」CAS No68411-30-3　は、成形品でも使用される場合があり、GADSLに「D」フラグが付きますが、遵法判断情報画面のIEC 62474には、表示されませんが、何故でしょうか？  （公開日：20240327）

「Benzenesulfonic acid,C10-13-alkyl derivs., sodium salts」CAS No68411-30-3は、現状、法規制物質ではありません。 従って、chemSHERPAの遵法判断画面に現れないのです。 GADSLにおいて、「D」フラグがついている理由は、本物質がカナダ政府の既存点検プログラムであるCanadian Chemical Management Plan (CMP3)において、現在、評価中の物質だからです。0.1%以上の場合は、GADSLに関してのみ、情報伝達されてください。遵法判断画面での伝達は不要です。 GADSLにおいては、まだ法規制対象として確定しておらず、現在、規制のための評価中である物質も収載しており、 将来の規制対応の事前準備のために、調査対象としています。 例えば、上記のCanadian Chemical Management Plan (CMP3)で評価中のもの及びECHAのPACTリスト物質等が評価中の物質に相当します。
ある物質がまだ評価中であることを確認する方法：
chemSHERPA参照リストのIC01_GADSLのシートにGADSL REFERENCE LIST 2023 Version 1.0がコピーさていています。
chemSHERPA管理対象物質参照リストVer.2.08.00
https://chemsherpa.net/tool#declarable

このシートにおいて、対象物質を検索してください。G列のSource(Legal requirements, regulations)に その物質の収載根拠となる法規制や規制の検討段階であるCanadian Chemical Management Plan (CMP3)及びECHAのPACTリスト物質であるかどうかが記載されています。 Canadian Chemical Management Plan (CMP3)の対象である場合は、G列に以下の記載があり、 Included in list of substances under assessment in phase 3 of Canadian Chemical Management Plan (CMP3) (2016-2020) ECHAのPACTリスト物質である場合は、G列に以下の記載があります。 Included in list of substances under REACH PACT assessment