物-30：　REACH「制限物質」に該当することを確認した物質が、chemSHERPAにおける「CAS登録番号検索」でヒットしないことがあります。こうした場合の対応はいかがするのでしょうか？（公開日：2024924）

REACH「制限物質」に該当していても、CAS登録番号検索だと該当しない場合はあり得ます。 REACH「制限物質」が化合物群で指定されていて、それに包含される個々の例示物質が完全にchemSHERPAに収載されていない場合がそれに該当します。
管理対象物質検索用リストには、各法規制・業界基準の対象物質が化学物質群の場合、信頼できる情報源から、個別の物質に展開して収載していますが、これは完全な網羅性を保証するものではありません。本リストに収載されていない物質でも管理対象物質になる場合がありますことをご理解の上、ご利用ください。
上記情報源は、chemSHERPA管理対象物質説明書の表 3-6 展開対象化学物質群とし、かつ展開可能な物質群一覧をご覧ください。
そうしたCAS番号がない物質のために、それを包含する化合物群のためのSN番号を設定しています。 従って、CAS登録番号で検索されて、該当物質がヒットしない場合でも、SN番号が付与された化合物群に包含されるかどうかを 確認する必要があります。 説明書の巻末の付属 A 独自番号付与物質一覧に各SN番号の内容(化合物群名称等)が記載されていますので、それに該当するSN番号があれば、 そのSN番号を使用して情報伝達されてください。 具体的には、入力の際に、CAS登録番号を入力する欄に、SN番号を入力することになります。
REACH規則制限のAnnex XVIIにおいて化合物群で指定されているものについては、
条文上それに包含される個々の化合物のすべてが具体的に特定されている場合を除いて、
それに対応するSN番号を収載していますので、ご確認ください。
対応するSN番号がないREACH Annex XVIIの規制物質群としては、エントリー 50. Polycyclic-aromatic hydrocarbons (PAH)及びエントリー56. Methylenediphenyl diisocyanate (MDI)の例があります。これらについては、その化合物群に包含される個々の化合物で検索してください。