
フォームとは、Webサイト上でユーザーから情報を収集するための重要なツールのことです。アンケート、会員登録、お問い合わせなど、多くの用途で使用されており、必要な情報を効率よく、確実に収集できるよう設計されています。
特にCS(カスタマーサポート)や営業部門において、フォームは単なる受付窓口ではなく、業務効率化と顧客体験(CX)向上を両立させるための戦略的ツールです。
今回は、フォームの概要やWebサイトに設置するメリット、フォームの作成方法、手順など一通りの知識をお伝えいたします。
【目次】
- Webフォーム・入力フォームとは?
- フォームを設置するメリット
- フォームの作成方法
- フォーム作成の手順
- フォーム作成の際に注意したいポイント
- 安全なフォーム運用のためのセキュリティ・法的対策チェックリスト
- 「自作 vs ツール」選定基準の比較
- 2026年最新:フォーム作成ツールの選び方とトレンド
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Webフォーム・入力フォームとは?
Webサイトにおける「フォーム」とは、氏名や用件を入力・送信する領域のことです。一般的に「Webフォーム」や「入力フォーム」と呼ばれますが、これらは単なる記入欄ではなく、「顧客と企業が最初に出会う接点(タッチポイント)」という重要な役割を担っています。
ビジネスにおいて、フォームはWebサイトの最終成果(コンバージョン)を左右する最重要パーツです。しかし、フォームを開いたものの、項目の多さや入力のしにくさを感じて、途中で入力を断念してしまうユーザーは少なくありません。
つまり、UI(見た目)やUX(使い勝手)が不十分だと、売上機会を失うことにつながりかねません。フォームを単なる「情報を集める箱」ではなく、収益に直結する「マーケティング装置」として最適化することが、ビジネス成功の鍵となります。
Webフォームの主な種類と4つの活用シーン
Webサイトにおけるフォームは、ユーザーが情報を入力する場所ではなく、その目的に応じてビジネスの成果を大きく左右する役割を持ちます。
用途によって最適なデザインや必須項目は異なりますが、代表的な活用シーンとして以下の4つが挙げられます。自社の現在の課題や目的に照らし合わせながら確認してみましょう。
・問い合わせフォーム(カスタマーサポートの窓口)
ユーザーの疑問を迅速に解消し、信頼関係を築くことで顧客満足度(CS)を高める起点となります。
・申し込み・予約フォーム(売上に直結するクロージング)
サービスの購入やセミナー、イベントの予約など、Webサイトの最終的な成果である「成約」を担う直接的な窓口です。
・資料請求・ホワイトペーパー用フォーム(リード獲得の入り口)
BtoBビジネスにおいて、役立つ情報の提供と引き換えに見込み客(リード)情報を収集するための重要拠点となります。
・採用エントリー・社内向けアンケート(業務効率化)
採用候補者の情報管理を一元化したり、社内エンゲージメント調査を行ったりすることで、人事や総務といったバックオフィス業務の工数を大幅に削減します。
フォームを設置するメリット
Webサイトにフォームを設置することで、次の4点のメリットが期待できます。
業務を効率化できる
Webサイトにフォームを設置することで業務を効率化することができます。
たとえば、顧客からの問い合わせを自動的にデータベースに保存することができるようになり、手作業でのデータ入力が不要になります。さらに、顧客からの質問や要望を一元管理できます。
また、フォームに自動応答機能を設定しておけば、ユーザーが何らかのアクション(例:資料請求、問い合わせなど)を取った際に、自動でメールが送信されます。これにより、業務の効率化を図りながら顧客への迅速な対応が可能となります。
イベントやセミナーの申し込みフォームの場合、参加者の定員数や応募状況、キャンセル待ちの状況などもリアルタイムで把握できるようになり、運営作業が効率化されます。
このように、フォームを設置することによって、営業部門やマーケティング部門、カスタマーサポート部門などの窓口業務が軽減され、より重要な業務に集中できるようになります。
機会損失を防げる
フォームなら電話などと異なり、営業時間に限らず24時間・365日、いつでも利用できるため、ユーザーは問い合わせたい時にいつでも問い合わせることができます。このため、営業時間外に問い合わせようとしたユーザーからの機会損失を防ぐことができます。
また、アンケートやフィードバックを簡単に収集できるため、顧客のニーズに迅速に対応することができるようになり、顧客離れ(チャーン)を防止できるようになります。
ユーザビリティが向上する
Webサイト上のフォームは、電話をかけたり、手書きの申込書を記入したりするのに比べると、手軽に入力できます。特に、スマートフォンでの操作が考慮されたフォームは、ユーザビリティが高く、顧客満足度の向上につながるでしょう。
フォームを設計する際は入力項目を減らしたり、選択式の項目を増やしたりなど、ユーザビリティを考慮すると、さらにユーザビリティや顧客満足度の向上が見込めます。
顧客情報の収集と分析ができる
フォームを通じて集めたデータは、顧客の行動や嗜好を理解する貴重な情報源です。
このデータをもとに、効果的なマーケティング戦略を練ることができるでしょう。
たとえば、メールマガジンの登録フォームから得たメールアドレス宛に、新製品の情報やセール情報を定期的に送信し、購入を促すことができます。
また、顧客の満足度を測るためのアンケートフォームの場合、製品やサービスの購入後の、顧客の意見や要望を直接収集できるため、製品改善や新サービスの開発に役立てることができます。
特に、中小企業にとって、限られたリソースで効果的なマーケティングを行うためには、顧客データの収集と分析が不可欠といえます。
フォームの作成方法
上記のようにメリットの多いフォームですが、作成方法がいくつかあります。
HMTL、CSSを使って自作する
まずは、HTML、CSSなどのコードを使って自作する方法です。
この方法には専門的な知識が必要ですが、自由度が高いのが魅力です。
この方法を選ぶ場合、まずはHTMLで基本的なフォームの枠組みを作った後で、CSSでデザインを調整し、JavaScriptで動的な機能を追加するという流れが一般的です。
ただし、この方法は高度な技術が必要なため、初心者には難しい場合もあります。また、担当には専門性が必要なため、担当者が退職するとフォームの作成・修正が行えなくなるというリスクも生じます。
フォーム作成に特化したツールを使う
特に専門的な知識がなくても、専用ツールを使えば直感的な操作でフォームを作ることができます。文言やデザインの変更も容易に行えるため、状況に合わせたスピーディーな改善が可能です。
多くのツールでは用途別のテンプレートが用意されており、短時間で公開までこぎつけることができます。また、回答データの自動集計機能や、チームでの対応状況を可視化するステータス管理機能を備えたものもあり、単なる「窓口」以上の業務効率化を実現してくれます。
ツールには無料から始められるものも多いため、まずは自社の運用に合う操作性を確かめてみるのが良いでしょう。
たとえば、カスタマーサポートツール「Tayori」もその一つです。専門知識がなくても、豊富なテンプレートを活用して洗練されたフォームをすぐに作成できます。問い合わせ管理やFAQとの連携もスムーズに行えるため、チーム全体の生産性向上にお役立ていただけます。
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CRMツールやマーケティングオートメーションを使う
フォーム作成に特化したツールではなく、CRM(Customer Relationship Management)ツールやマーケティングオートメーション(MA)といった顧客対応ツールの機能の一つとして搭載されているフォーム作成機能を活用するという方法もあります。
特に、顧客対応の多い営業部門やカスタマーサポート部門などで、フォームから集めた顧客情報を一元管理したい場合には、この方法が有効です。
ただ、フォームの自由度はあまり高くありません。また、専用ツールに比べると、導入費用や月額費用は高額になる傾向があります。
Web制作会社に外注する
自社でのフォーム作成が難しい場合、Web制作会社に外注する方法もあります。
この方法のメリットは、プロの手によって高品質なフォームが作成できる点です。デザインなども希望通りのものを制作してもらえます。
Web制作会社に外注する場合、その会社が提供するサービス範囲によっては、フォームの運用や管理、さらには分析まで一括して行ってくれる場合もあります。このようなサービスを利用することで、営業部やカスタマーサポート部はより本来の業務に集中することができます。
ただし、比較的、高額な費用がかかります。初期の作成費用だけでなく、フォームを修正するたびに費用がかかってしまう場合があります。

フォーム作成の手順
上記のどの方法で作成するにしても、Webサイトにフォームを設置しようとすれば、以下の手順を踏む必要があります。
目的を決める
フォームを作成する前に、その目的を明確にすることが重要です。
目的によって、必要な入力項目や機能、設置場所、フォームの種類が変わってくるためです。
たとえば、顧客からのフィードバックを集めるためのアンケートフォームと、製品の資料請求用のフォームでは、求められる項目が異なります。
また、目的が明確であれば、それに見合ったリソース(時間、予算など)を配分することができます。これにより、効率的にフォーム設置を進めることができます。
作成方法やツールを選定する
フォームの作成方法はいくつかあります。
プログラミングの知識があれば、HTMLやCSSを使用して自分で作成することも可能ですし、専門的な知識がない場合は、Tayoriのようなフォーム作成専用ツールを使用したり、CRMツールに組み込まれているフォーム作成機能を使用したりすると便利です。
ここまでに明確になった目的や求める機能、情報セキュリティ、予算、サポートサービスなどを勘案して選定しましょう。
入力項目を決める
次に、どのような入力項目が必要かをリストアップします。
たとえば、会社名、肩書、氏名、メールアドレス、電話番号などの基本的な情報から、個別に必要な質問や選択肢など、前のステップで明確にした目的に応じて項目を設定します。
この時、入力必須の項目と任意の項目を分けて検討しましょう。
一般的に、入力しなければならない項目が多いほど、フォーム完了率は下がるため、入力必須の項目は絞った方が良いでしょう。
フォームへの導線を設計
フォームが完成したら、次はそのフォームへの導線を設計する必要があります。
たとえば、Webサイトのどのページにフォームへの導線を設置するか、Webサイトのほか、SNSやメールなど、どのような方法でフォームへ誘導するかなど、ユーザーやターゲット層のペルソナ、カスタマージャーニーに基づいて、具体的なプランを立てましょう。
設置してテストする
最後に、フォームを設置し、実際に動作確認を行います。
まずは、全ての入力フィールドが正確に機能するか確認します。特に必須項目が適切にマークされているか、任意の項目がスキップできるかなどをチェックします。
つづいて、実際にフォームを送信してみて、データが正確に収集されるか、または指定のメールアドレスに送信されるかを確認します。フォームが重すぎてロードに時間がかかると、ユーザーが離脱する可能性があります。ローディング時間を計測し、必要なら改善します。
また、不正確な情報を入力した場合や必須項目をスキップした場合に、適切なエラーメッセージが表示されるかも確認しましょう。
入力したデータが正確に保存されるか、エラーメッセージが適切に表示されるかなど、細かい点までチェックすることが大切です。
主要なウェブブラウザ(Google Chrome、Firefox、Safari、Microsoft Edgeなど)での動作や、スマートフォンやタブレットなど、異なるデバイスでの動作も確認しましょう。
フォームの運用と改善
フォームを設置したら、運用していきます。具体的な運用方法としては、以下のような流れです。
1.フォームに回答が届いたら、担当者にメールやチャットで通知する
2.回答内容をスプレッドシートやデータベースに保存し、定期的に分析する
3.回答率を向上させるために、フォームのデザインや機能を改善する
フォームからの連絡が届いたら、できるだけスピーディに確認して対応しましょう。回答を放置していると、顧客の不満につながる可能性があるためです。
Tayoriの調査結果によれば、過去に問い合わせを行った経験を持つ人のうち、1時間以内の返信を想定していると回答した人は、全体の51%以上でした。
カスタマーサポート調査をTayoriが公開|問い合わせの51%以上が1時間以内の回答を期待 顧客の声(VoC)、経営層まで報告実施は13%
ある程度、送信されたフォームが溜まってきたら、回答を分析することで、顧客のニーズや課題を把握することができます。回答者の属性(性別、年齢、居住地、業種など)に留意しながら分析しましょう。分析結果はWebサイトやサービスの改善に役立てることができます。
フォーム作成の際に注意したいポイント
Webサイトの成果を最大化させるためには、ただフォームを設置するだけでなく、ユーザーの心理的ハードルを下げる工夫が不可欠です。ここでは、作成時に押さえておくべき4つのポイントを解説します。
1. 設置位置を検討し、しっかり導線を作る
フォームの位置はコンバージョン率に直結します。
- 適切な配置: 製品紹介ページの最下部や、ブログ記事内の関連トピック直後など、ユーザーの「熱量」が高い場所に設置しましょう。
- 導線の明確化: サイトのヘッダーに常駐する「お問い合わせ」ボタンや、Tayoriのような画面端に表示される「ガゼット機能」を活用し、ユーザーが迷わずフォームにたどり着ける設計が理想です。
2. レスポンシブ(スマホ)対応と確認画面の設置
現代のWeb利用の過半数はスマートフォンです。
- レスポンシブ対応: PCと同じレイアウトでは入力しにくいため、スマホの画面サイズに最適化されたデザインは必須です。
- 確認画面の重要性: 送信前に内容を確認できるステップを設けることで、ユーザーの誤送信を防ぎ、企業への信頼感を醸成します。
3. 【最重要】ユーザーを離脱させない!「入力フォーム最適化(EFO)」の徹底
フォームまで到達したユーザーの約6割が、入力の途中で離脱すると言われています。この離脱を防ぐための施策がEFO(Entry Form Optimization)です。
- 項目数は最小限に: 項目が1つ増えるごとに離脱率は上昇します。不要な項目は削り、入力の心理的負荷を下げましょう。
- リアルタイムバリデーション: 送信後ではなく、入力したその場でエラーを通知する機能です。「やり直し」のストレスを軽減し、完了率を高めます。
- モバイルファーストな操作性: 郵便番号からの住所自動入力や、数値入力時のテンキー切り替えなど、指先で快適に入力できる工夫が求められます。
フォーム離脱率の改善方法については、下記の記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。
関連記事:フォーム離脱率の改善方法は?EFOの重要性を解説
安全なフォーム運用のためのセキュリティ・法的対策チェックリスト
個人情報を取り扱うフォームには、法的な責任とセキュリティ対策が表裏一体で求められます。運用開始前に以下の項目を必ずチェックしましょう。
- SSL/TLS暗号化:通信を暗号化し、第三者によるデータの傍受を防ぐ現代のWebサイトの必須マナーです。
- 個人情報保護法への対応:プライバシーポリシーへのリンクと、「同意する」チェックボックスの設置が不可欠です。
- スパム・不正送信対策:Googleの「reCAPTCHA」などを導入し、botによる大量の迷惑投稿を防ぎましょう。
「自作 vs ツール」選定基準の比較
フォームを自社で開発するか、外部ツールを利用するかは、コストと柔軟性のバランスで判断します。
| 比較項目 | 自作(コーディング) | フォーム作成ツール(Tayori等) |
| 初期コスト | 高い(エンジニア人件費) | 無料~低価格 |
| 設置スピード | 数日~数週間 | 数分(ノーコード) |
| セキュリティ | 自己責任(リスク高) | ツール側で強固に担保 |
| UX改善(EFO) | その都度開発・修正が必要 | 設定画面から即座に変更可能 |
2026年最新:フォーム作成ツールの選び方とトレンド
現代のフォームは、単なる「情報の受け皿」から、ユーザーとの信頼を構築し、ストレスを感じさせない「対話型の顧客体験(CX)」へと進化しています。2026年現在、選定基準として外せないトレンドは以下の4点です。
- プライバシー保護と透明性の厳格化:改正個人情報保護法やCookie規制の強化により、データの取り扱いにはこれまで以上の透明性が求められています。単に同意のチェックボックスを置くだけでなく、プライバシーポリシーへの容易なアクセスや、データの暗号化、取得した情報の利用目的の明示がシステムの標準仕様となっています。
- タイパ(タイムパフォーマンス)を最大化する設計:ユーザーは「入力にかかる時間」に対して非常に敏感になっています。一度に大量の項目を見せず、進捗状況を可視化する「ステップ表示」や、画面遷移をさせずにその場で完結させるポップアップ形式の採用など、ユーザーの時間を奪わない工夫がCVR(コンバージョン率)を大きく左右します。
- AIによる入力アシストと補完機能:住所の自動入力はもはや標準となり、2026年はAIが入力内容の矛盾を検知したり、過去の入力傾向から最適な回答を推論して提示したりする機能が登場しています。これにより、ユーザーのタイピング数を最小限に抑えることが可能です。
- チャット形式(対話型)インターフェース:従来の「並んだ入力欄」を埋める苦痛を排除するため、一問一答のチャット形式で進むフォームが主流になりつつあります。一項目ずつ集中して回答できるため、心理的ハードルが劇的に下がり、特にスマートフォンユーザーの離脱防止に極めて有効です。
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ここまで解説してきた通り、2026年のフォーム運用には「高度なセキュリティ」と「徹底したタイパ(ユーザーの利便性)」の両立が不可欠です。しかし、これらを自社で一から開発・維持し続けるには、膨大なコストと工数がかかります。
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