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効果的なアンケートの作り方:ステップバイステップガイド

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企業が意思決定をするうえで重要な役割を果たすのが「データ」です。顧客や従業員の意見を通じて集まったデータは、課題発見や改善策の立案、職場環境の整備など多くの場面で活用できます。データを集めるために実施するのがアンケートです。本記事では、目的設定や質問項目の設計、ツールの選び方、データの活用などアンケートの作り方を解説。効果的なアンケート作成のためのポイントも紹介します。

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 アンケートの作り方 – 目的設定

アンケートを実施する際に重要なのが目的設定です。アンケートの目的を明確にしておくことで、質問内容やデータ分析の方向性が定まります。アンケートの方向性が定まっていれば、質問の一貫性を保てます。回答者としても混乱することなく、スムーズに回答できるはずです。また、回答者にもアンケートの目的を伝えておけば、意義を理解したうえで答えてもらえるため、回答の精度も高まるでしょう。

アンケートの目的とアウトプットを明確にする

アンケートの目的を設定するポイントは、現実的で実現可能なものにすることです。理想を高く持つのは良いことですが、すぐ実現できない内容にしてしまうと従業員に負担がかかる、顧客からの信頼を失うなどのリスクもあります。企業規模や予算、達成までのスケジュールなどを考慮し、確実に実行できる目的を設定しましょう。誰に対してアンケートを実施するか、十分なデータを得られるだけの対象者がいるかなど、対象者について確認しておくのも有用です。

「何を知りたいのか」「どのような情報が必要なのか」などアウトプットを明確にしておくことも大切です。例えば既存の製品に関する顧客のニーズを知りたいなら、「どの製品にニーズがあるのか」「顧客の利用頻度が高い製品は何か」などの情報を集める必要があります。。アウトプットを明確にすることで、どのような質問設計をすれば良いかが見えてきます。的確な質問を設計するためにも、アンケート作成に入る前に目的を明確にしておきましょう。

アンケートを行う目的

アンケートを行う目的は多岐にわたります。以下に代表例を紹介します。

1.顧客満足度調査

顧客の満足度や不満点を調査し、サービスや製品の改善に役立てる。

2.市場調査

新製品やサービスの需要を把握するために、価格や競合製品の特徴などを収集する。

3.製品・サービスの評価

既存の製品やサービスに対する評価を聞き、改良点や新たな機能の追加を検討する。

4.イベントへのフィードバック

イベントやセミナーの参加者から感想を聞き、次回開催に向けて改善点を見つける。

5.従業員満足度の評価

従業員の就業状況や満足度を把握し、働きやすい環境を整えるための施策を講じる。

 

質問項目の設計

効果的なアンケート調査を実施するには、質問項目の設計がポイントです。明確で適切な質問にすることで回答の精度が高まり、目的達成に十分な情報を収集できます。回答率を上げるために分かりやすい質問設計にして、回答者の負担を軽減するのも有効です。質問項目を設計するポイントを紹介します。

質問の種類と適用例

質問には「オープンクエスチョン」と「クローズドクエスチョン」の2種類があります。

「オープンクエスチョン」とは、「この製品についてあなたはどう思いますか?」といった回答者が自由に意見や考えを述べられる質問のことです。詳細な情報や多様な意見を収集したい場面に向いています。

「クローズドクエスチョン」とは、決められた選択肢の中から回答を選ぶ形式の質問です。「所在地」「年齢層」など定量的なデータを収集したいときに適しています。アンケートの目的に合わせて2種類の質問を使い分けることで、有益な情報を得られます。

質問の順序とレイアウト

効果的なアンケートを作成したいなら、質問の順序とレイアウトも意識しましょう。質問の順序やレイアウトを工夫することで、回答者はアンケートの流れを理解しやすくなり回答率の向上も見込めます。

質問の順序とレイアウトを決める大きなポイントは、簡単な質問から始めることです。いきなり複雑な質問から始めてしまうと、回答者にとってプレッシャーになるリスクがあります。回答が容易な質問をトップに置き、全体の流れを意識しつつ複雑な質問を並べましょう。

関連する質問をグループ化するのも有効です。内容の近しい質問があちこちに散らばってしまうと、回答者は混乱します。関連性の高い質問をまとめて流れを作ることで、回答者もアンケートに取り組みやすくなるでしょう。

バイアスを避ける質問の作り方

質問の作り方によっては、回答者にバイアスがかかります。バイアスとは、偏見や先入観、思い込みなどから思考の偏りや認知の歪みを起こしてしまう心理現象です。アンケート調査において回答者にバイアスがかかると、データの信頼性が低下して誤った意思決定を招くリスクが生まれます。

バイアスのかからない質問を作成するには、感情的な言葉や偏った表現を避けて中立的な言葉を選びましょう。曖昧な質問ではなく、具体的で明確な質問を作るのも重要です。選択肢はバランスよく提供し、偏りのないようにしてください。

例えば製品に関するアンケートで、「多くの人がこの製品を素晴らしいと言っていますが、あなたはどう思いますか?」との質問があったとします。このような質問をされると回答者は「この製品は素晴らしいんだ」と思い込み、客観的な視点で意見を述べづらくなります。バイアスを避けるなら、シンプルに「この製品についてあなたはどう思いますか?」と質問すると良いでしょう。「非常に満足」「満足」「普通」「不満」「非常に不満」などの選択肢を設けるのも手です。

 

アンケートツールの選び方

効果的なアンケートを作成するためには、適切なツールの選択が重要です。適切なアンケート作成ツールをを選ぶことで、アンケートの質が向上し、回答者が利用しやすくなり、信頼性の高いデータが得られます。ここでは、アンケートツールの選び方とTayoriの活用方法について解説します。

無料から使えるアンケートツール

アンケート作成ツールを選ぶポイントには、使いやすさや機能性、モバイル対応、セキュリティなどがあります。直感的で使いやすいツールを選ぶことで、アンケートの作成や配布がスムーズに行えます。質問形式をカスタマイズできる、データ分析機能が搭載されているなど機能が充実していれば、理想とするアンケート調査の実現に近づくでしょう。信頼性の高いセキュリティ機能があると、情報漏えい対策において安心です。スマートフォンやタブレットからも回答できるように、モバイル対応しているかどうかもポイントです。

今は、アンケートを作成できるツールが多く存在します。例えば、Tayoriは直感的な操作性と豊富なテンプレートで手軽にアンケートを作成できます。集計作業やカスタマイズも可能です。目的と予算に見合ったアンケート作成ツールを選びましょう。無料プランがあるアンケートツールもあるので、迷ったときはお試しで利用するのも手です。

 

アンケートの配布と回答収集

多くの声を聞いて信頼性の高いデータを確保するには、アンケートを効果的に配布して回答を収集する必要があります。幅広い対象者から回答を集めることで、確度の高い分析が可能です。アンケートを効果的に配布し、回答を収集する方法について紹介します。

アンケート配布のチャネル

アンケートを配布するためのチャネルには、以下のようなものがあります。

1.オンラインプラットフォーム

TayoriやGoogle Formsなどのオンラインアンケートツールを利用する方法です。幅広いターゲット層に対してアンケートを配布したいときに使われることが多いです。デジタルデータの収集と分析を比較的効率良く進められます。インターネットアクセスが必要なため、高齢者やネット環境に不慣れな人には不向きかもしれません。

2.インターネット

メールやSNS、Webサイトなどを通じてインターネット上でアンケートを実施します。オンラインツールと同様、幅広いターゲット層へ効率良くアプローチできます。既存の顧客やSNSのフォロワーなどターゲット層が特定のオンラインコミュニティに属している場合に有効です。ただし、特定のキーワードを非表示にしている、メールにスパムフィルターを設定しているなど、回答者側の環境によってはアンケートが届かないリスクもあります。

3.紙ベース

手渡しや郵送などの手段で、紙ベースのアンケートを配布する方法です。特定の地域や年齢層などターゲット層を絞ったアンケート調査や、インターネットアクセスが限られている地域の対象者に対して効果的です。対面イベントや会議で配布されるケースもあります。集計結果を手動で入力する必要がある、配布と回収に時間がかかるなどオンラインツールやインターネットを通じたアンケートよりはコストがかかります。

4.電話

対象者に電話をかけて質問し、回答を得る方法。直接話を聞けるため、詳細な回答を得やすいです。アンケートの調査対象が限定されている、インターネットアクセスが限られている対象者に対して有効です。回答者が電話に出られないと話を聞けないので、事前にアンケート実施の日時を決めておくと良いでしょう。

5.対面によるインタビュー

対象者と対面し、インタビュー形式で話を聞く方法です。文章だけでは得られない情報を深く掘り下げることができます。より詳しく話を聞きたい時や、イベントでの調査で採用されるケースが多いです。スケジュールや取材場所の確保など、インタビューによるアンケートでは一定のコストと時間がかかります。インタビュアーによってはバイアスが影響する可能性があるので注意が必要です。

6.モバイルアプリ

スマートフォンやタブレットを通じてアンケートを配布し、回答を集める方法。対象者は時間や場所を選ばずに回答できます。モバイルユーザーをターゲットにしたいときや、リアルタイムでデータを収集したいときに活用できます。アンケートを表示するためにアプリのダウンロードを必要とするケースがあるため、スマートフォンを使い慣れていない人は不便さを感じるかもしれません。

複数のチャネルを組み合わせるのも手です。例えば、事前にオンラインでアンケートに回答してもらい、回答内容を踏まえて対面インタビューを実施すれば、より多くの情報を得られます。アンケートの目的や対象者に合わせて、配布チャネルを決定してください。

回答率を上げるための工夫

回答率を上げるポイントの1つが、回答者の負担を軽減することです。簡潔で明確な質問を作成し、回答時間を短縮すれば回答者の負担は軽くなるはずです。アンケートの配布タイミングも回答率に影響します。例えば、イベント終了後にアンケートを配布することで、鮮度の高い回答を得られます。アンケートに期日を設けている場合は、リマインダーを送信して回答を促すと良いでしょう。アンケートに協力してくれた人へインセンティブを提供するのも有効です。

回答収集とデータの管理

効率的にアンケート結果を回収してデータを管理するには、オンラインツールが有効です。TayoriやGoogle Formsなどのオンラインツールでは、アンケート作成だけでなく回答も集計できます。Excelを活用することで、データ分析も可能です。紙ベースでアンケートを実施したときは、ExcelやGoogleスプレッドシートなどに入力すればデータで管理できます。

 

データ分析と活用

アンケートデータの効果的な分析と活用は、事業を進めるうえでの意思決定や顧客ニーズの理解、問題の早期発見などに役立ちます。データに基づいた意思決定は信頼性も高く、より質の高い改善策の提案に繋がるでしょう。アンケートで収集したデータを効果的に分析し、意思決定に役立てるための方法を解説します。

アンケートデータの分析方法

アンケートの集計・分析には、基本的な集計から分析までさまざまな方法があります。

集計方法の基本は「単純集計」です。各選択肢の回答数や割合、平均値などを算出することで、全体的な回答傾向を把握できます。「クロス集計」は単純集計のデータを2つ以上掛け合わせる方法です。単純集計よりも、さらにデータ全体の傾向を細分化できます。数値や文章の回答を集計する「自由記述集計」もあります。数値による回答では「平均値」「中央値」「標準偏差」「最小値・最大値」を確認し、回答傾向を把握。文章による回答では、キーワードによる絞り込みや単語の相関性からデータを分析します。

分析方法には、データや回答者をグルーピングして分析する「クラスター分析」や、時間や日数の経過による変化を時系列で分析する「時系列分析」などがあります。他にも分析方法はあるので、アンケート調査結果から知りたい情報に見合った方法を採用しましょう。

データの視覚化

アンケート調査結果の視覚化は、データの理解を深めて迅速な意思決定を可能にします。グラフやチャートを活用することで、一目でデータのパターンやトレンドを把握できます。「この商品は極端に売上が低い」といった異常値も発見しやすく、改善点を見つける手助けとなるでしょう。プレゼンテーションやレポートに活用すれば、関係者へ円滑に情報を伝えられます。データを視覚化するためのツールとして主流なのは、ExcelやGoogleスプレッドシートです。Tayoriのようなアンケート作成ツールを利用しているなら、レポート機能の有無を確認したうえで活用してみるのもおすすめです。

結果のフィードバックと改善

アンケート結果の分析を終えたら、社内でフィードバックを行いましょう。データに基づいたフィードバックは、意思決定やマーケティング戦略の策定、改善策の立案などに役立ちます。社内向けのアンケートであれば、職場環境の整備に活用できるでしょう。従業員の声を反映することで、モチベーションアップにも繋がります。回答者へフィードバックを提供するのも有効です。実際にどのような意見が挙がっていたかを発信することにより、アンケートの透明性を示せます。アンケート結果を踏まえて方針や改善策を明示すれば、回答者は「自分の意見が尊重されている」と感じ、企業への信頼度が増すことも考えられます。

 

まとめ

本記事では、効果的なアンケートの作り方についてまとめました。アンケートの目的を明確にし、適切な質問設計をすることで有効な回答を得られます。目的や対象者に合わせて配布チャネルと回答方法を選択すれば、回答率の向上に繋がります。回答が集まったら、知りたい情報に見合った方法で集計・分析してフィードバックを行いましょう。Tayoriでは、アンケートの作成から集計、レポート作成までを担えるツールを提供しています。詳しい機能やプランについて知りたい人は、下記URLをご参照ください。

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