入力フォームを最適化する「EFO」が注目を集めています。今回は、EFOの重要性から、実際にどのような施策をしたらいいのか、さらにツールを導入するときのポイントなどを解説します。
これから、EFO施策を行ったり、EFOツールの導入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
EFO(入力フォーム最適化)とは?
EFOとは、入力フォームを最適化することを指します。Entry Form Optimizationを略して、EFOと使われることが多いです。
お問い合わせフォームや、資料請求フォームなど、様々な入力フォームをよりユーザーによって使いやすい形へと最適化することを指します。
EFOの重要性
EFOを実施することで、ユーザーの利便性が高まるため、入力フォームの回答のCVRが高まることが期待できます。
入力フォームへのアクセスを増やしても、フォームが使いにくいがゆえにCVRを下げてしまっては機会損失が大きいです。
一般的に、入力フォームのCVRは30%が平均値だとされています。30%に満たない場合は、ユーザーが使いにくさを感じていたり、回答に悩んだりしている部分があると判断できるため、EFOにより改善が必要です。
EFOで離脱改善!最適化したいフォームの入力項目
ここからは、EFOにて改善を検討したい項目を紹介します。
必須・任意項目の設定
入力フォームを運用する際には、顧客の情報をできるだけ多く集めたくなりますが、あまりにも項目が多いと離脱の原因になってしまいます。
そのため、入力必須の項目と任意項目を設定し、ユーザーの負担を下げるようにしましょう。
必須の項目の場合は、「*」や「必須」などと視覚的に必須項目であることを示します。「任意項目だと思って飛ばしたが、必須項目だったために、回答漏れとなり入力フォームの回答を送信できなかった」となると、ユーザーがストレスを感じやすくなります。
必須項目の場合は必須であることをわかりやすく示したり、飛ばしている場合はエラーであることを通知するなどの対策を行いましょう。
全角・半角の自動変換
正しい内容を入力したのに、全角、半角の違いから入力し直しになると、ユーザーのモチベーションを下げてしまいます。
全角のみ、半角のみ、などの設定はできるだけ避け、どちらであっても受け入れる仕様にするのがベストです。データ収集時に不都合がある場合は、全角のものは半角に自動変換するなど、システム側で調節することがおすすめです。
名前を入力するとふりがなを自動入力
名前を入力し、再度ふりがなを入力するのも手間に感じるユーザーも多いです。名前を入力した際に、ふりがなを自動入力できるようにしておくと、ユーザーの手間を省けます。
郵便番号を入れると住所を自動入力
入力フォームの中でも入力に時間がかかるのは住所ではないでしょうか。
郵便番号を入れると自動的に住所を途中まで入力できるようにすることで、入力時間を短縮できます。
エラーがある場合はリアルタイムで通知
入力をすべて終えて、いざフォームを送信しようとしたときにエラーがあって送信できないと、ユーザーはなぜ送信できないのか悩んでしまいます。ときには、エラー部分が見つけられず送信を諦めてしまうことも。
エラーがある場合は、入力を飛ばしている場合は、リアルタイムで通知することで、ユーザーに気づいてもらえやすくなります。
入力内容を保持
特にスマートフォンで入力しているときには、意図せぬ操作によりページ遷移してしまうことがあります。ユーザーが入力中にページ遷移しようとしているときには、「ページを遷移してもよろしいですか?」などとポップアップを出し、OKを選択してから遷移することで、意図せず入力中に遷移してしまうことを防ぎましょう。
また、離脱しても入力内容が保持できていることで、入力し直す手間を省けます。
パーミッション同意の内容確認がしやすいか
入力フォームを送信する前には、個人情報の取り扱いや利用規約について同意をしてもらってから送信してもらうことも多いでしょう。その際に、内容が確認しやすいようにしておくことも重要です。
説明が長い場合は枠内でのスクロールができるようにする、別ページへのリンクを設定するなどして、ユーザーに取って手間をかけさせないUIにしておくことがおすすめです。
入力漏れやエラーがある場合に送信ボタンをクリックさせない
入力フォームの内容を入れたらそのまま送信するのではなく、確認ページを設定しているケースも多いのではないでしょうか。入力漏れやエラーがある場合は、確認ページに遷移させてから修正のためにまた入力ページに戻るのは手間のため、まずはエラーのない状態になってから遷移させるようにしましょう。
入力漏れやエラーがある場合には送信ボタンをそもそもクリックできないようにするのも一案です。
EFOツールを導入するときの5つのポイント
様々あるEFOツールの中で、自社にあったものを選ぶためには、以下の5つのポイントを押させることが重要です。
- ポイント1.ABテストが容易にできるか
- ポイント2.データ分析の単位・レポート作成機能
- ポイント3.入力補助・アシスト機能
- ポイント4.カート連携の有無
- ポイント5.サポート体制が整っているか
次に、それぞれの詳細を紹介します。
ポイント1.ABテストが容易にできるか
EFOツールを導入した際には、回答率が高まる施策を検討するためにABテストを積極的に行いたいもの。入力項目の数がどの程度回答率に影響するのか、質問の内容を変えると回答の内容が異なるのか、などはテストすることでよりCVRを高められます。
ツールを導入して簡単にABテストができるのかは重要なポイントです。
ポイント2.データ分析の単位・レポート作成機能
ABテストをした後は、どのような結果になったのかを自動で分析できると効果検証をスピーディーに行えます。
データ分析ができる単位や、レポートの作成機能、ビジュアル化できるのかなども事前に確認しておきましょう。
ポイント3.入力補助・アシスト機能
EFOツールはABテスト以外にも、入力の補助やアシストとしても使われます。
- 全角・半角の自動変換
- 住所の自動入力
- エラーのリアルタイム表示
など、求めている機能が付随しているのかは導入前の重要なチェックポイントです。
ポイント4.カート連携の有無
ECサイトの場合、ショッピングカートの入力フォームにEFOツールを導入したいケースもあるでしょう。カートと連携する場合は、そもそも連携可能なのか確認しておく必要があります。
ポイント5.サポート体制が整っているか
EFOツールは多機能な分、使い方に悩むこともあるでしょう。「導入しても使いこなせなかった……」といったことを避けるためにも、サポート体制が整っているかもチェックしておくと安心です。
自社に合わせた使い方を提案してくれるのか、オンラインでのレクチャーがあるのか、マニュアルやFAQは整備されているのかなど、確認してみてください。
EFOツールを利用しなくてもできるフォームの最適化方法
「入力フォームを最適化していきたいけれど、EFOツールを導入するコストがない」という場合は、EFOツールを導入しなくてもできることから始めていくのもおすすめです。
まずは、項目数や、文章の見直し、遷移先などを確認していきましょう。
必要最低限の項目に絞る
入力フォームの回答率を上げるためには、入力項目を最低限の数に揃えることがポイントです。数にこだわる必要はありませんが、重要なのは入力画面全体がスクロールしなくても見えるような長さにすることです。
入力画面が一画面に収まっていると、たとえ項目数が多かったとしても「すぐに回答できそう」といったポジティブなイメージになります。
プレビューを確認しながら、項目数やサイズ感を調節してみてください。
回答する内容がイメージしやすい文章を作成する
入力項目を埋めるときに、回答がイメージしにくく、悩ませてしまうと離脱される可能性が高まります。質問の内容は的確にし、人によって解釈が異なるような内容は避けましょう。
また、回答方法を悩ませないためにも、入力枠内・枠外にサンプルを記載しておくのもおすすめです。
他のページに遷移するリンクを設置しない
入力フォームへの入力を進めているときに、魅力的なバナーや他のページへのリンクが表示されていると、ユーザーの興味が移ってしまう可能性があります。
プライバシーポリシーや利用規約などユーザーが確認しないといけないページを除き、他のコンテンツへのリンクは表示させないように調節しておきましょう。
サービスや商品紹介への導線、人気コンテンツの紹介などをしたい場合は、入力内容を送信してから表示させてください。
今できるEFOから始めよう
EFOというと、難しい施策やツールの導入をしないといけないイメージがあり、敷居が高く感じてしまう人もいるかもしれません。しかし、小さな工夫からでもEFOの実施は可能です。本記事で紹介したポイントを元に、できる範囲から始めてみてはいかがでしょうか。
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ロゴの設定や、コーポレートカラーへの変更など、デザインの自由度も高いのが特徴です。
また、様々な用途にあわせたテンプレートも充実しているので、導入してすぐにフォームを開設できます。初めてフォームを作成する人でも、必要な項目の抜け漏れも少なくなるでしょう。
さらに、入力フォームの回答ごとに、対応済みや未対応などのステータスを設定できるので、対応漏れも防げます。
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