TayoriBlog

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Googleフォームで複数回答を設定する方法!活用例と集計のポイントを解説

アンケートにはさまざまな回答形式が存在しますが、その1つが「複数回答」です。複数回答とは、1つの質問に対して複数の答えを選ぶ回答形式のこと。複数回答を上手く活用することで、調査に必要なデータを十分に集めることが可能です。Googleフォームでは、「チェックボックス」機能を利用すれば複数回答を設定することができます。今回は、Googleフォームで複数回答を設定する手順やポイント、集計方法について解説します。

直感的な操作でアンケート作成。複数回答の設置も簡単に|カスタマーサポートツール「Tayori」
>>
サービス紹介資料のダウンロード【無料】はこちら

【目次】

  1. Googleフォームで複数回答を設定する方法
  2. Googleフォームで複数選択の質問を作成する方法
  3. Googleフォームでの回答数制限の設定方法
  4. 必須回答の設定方法
  5. 複数回答の場合の集計方法
  6. まとめ

Googleフォームで複数回答を設定する方法

「複数回答」とは、1つの質問に対して複数の回答を選んでもらう回答形式のことです。「以下の選択肢の中から当てはまるものを全てお選びください」のような質問文が設定されます。

回答を1つだけ選んでもらう「単一回答」は集計作業が行いやすい反面、回答できる選択肢が1つであることで必要なデータが集まりきらないリスクもあります。複数回答では回答できる選択肢の幅が広がるため、詳細なデータを集めやすくなります。

Googleフォームでは「チェックボックス」機能を利用することで、複数回答を設定できます。集計・分析作業もGoogleフォーム上ではもちろん、Googleスプレッドシートとの連携機能を活用すれば迅速に進められます。

チェックボックス:複数選択のスタンダード

Googleフォームのチェックボックスは、2種類存在します。1つの質問文に対して複数の選択肢を設定するシンプルな形式と、1つの質問文に対して複数の質問項目と選択肢を設定するグリッド形式です。

シンプルな形式のチェックボックスは、イベントの候補日や「好きな食べもの」「お気に入りの機能」など回答者の意見や嗜好を調査する際に有効です。例えばイベントの候補日を知りたいなら、質問文を「候補日を3つまで選択してください」として複数の日程を選択肢に設定しましょう。

チェックボックス(グリッド):一度に複数質問に答える

グリッド形式のチェックボックスでは、1つの質問文に対して複数の質問項目と選択肢を設定できます。利用場面としては、マーケティング調査や顧客満足度調査、製品開発のフィードバック収集があります。

例えば顧客満足度調査を行うなら、「チェックボックス(グリッド)」を選択後に「弊社のサービスはいかがでしたか?」などのメイン質問を設定。「行」に「快適に利用できた」「不便だった」などのサブ質問を設定し、「列」に調査対象のサービス内容を選択肢として組み込めば複数回答形式の質問が完成します。

Googleフォームで複数選択の質問を作成する方法

Googleフォームで複数選択の質問を作成するには、いくつか注意点があります。まず、「何を知りたいのか」「どのような情報を収集したいのか」などアンケートの目的を明確にしておきましょう。目的を明確にしておかないと、具体的な質問設計がしにくくなります。質問に対する選択肢は公平性を保つことを意識し、多すぎず少なすぎない適切な数に設定してください。

回答者が意見を自由に記述できるように「その他」の選択肢を設けるのも手です。「その他」を設けることで選択肢に含まれない意見を収集できます。また、複数選択の質問では、「最大3つまで選択してください」といった選択できる回答数を制限することも有効です。制限を設けることで過剰にデータが集まるのを防ぎ、より正確な調査が可能となります。

チェックボックスの設定手順

Googleフォームで「チェックボックス」を設定する手順は下記のとおりです。

  1. 新しいフォームを作成する。
  2. 「ラジオボタン」横のプルダウンをクリックし、「チェックボックス」を選択。
  3. 質問文と回答を入力し、必要に応じて「その他」のオプションを追加する。
  4. プレビューでフォームを確認する。

シンプルな形式の「チェックボックス」では、選択肢に画像を追加できます。画像を追加するには、選択肢右側にある「画像アイコン」をクリックして画像をアップロードします。

チェックボックス(グリッド)の設定方法

Googleフォームで「チェックボックス(グリッド)」を設定する手順は下記のとおりです。

  1. Googleフォームを新規作成する。
  2. 「ラジオボタン」横のプルダウンをクリックし、「チェックボックス(グリッド)」を選択。
  3. メインの質問文を入力する。
  4. 「行」にサブの質問、「列」に選択肢を入力する。
  5. プレビューでフォームを確認する。

シンプルな形式の「チェックボックス」と違い、「チェックボックス(グリッド)」では画像の追加はできません。

Googleフォームでの回答数制限の設定方法

Googleフォームのチェックボックスには、選択できる回答数を制限する機能があります。この機能では、「2つ選択してください」や「3つまで選択可能です」といった選択できる最低個数や最多個数を指定できます。

アンケート調査において無制限に選択肢を選べてしまうと収集したデータが過剰になり、不正確な結果をもたらすリスクがあります。回答数に制限を設けることで、良質なデータの収集に繋がります。

ただし、回答数に制限をかけることで、回答者は「どの選択肢に絞れば良いか」と悩んでしまう可能性もあります。「あれもこれも」ではなく、どの質問に回答数制限をかけるのかを慎重に見極めましょう。

チェックボックスの回答数制限を設定する手順

Googleフォームの「チェックボックス」で回答数制限を設定する手順は下記のとおりです。

  1. フォームを新規作成し、チェックボックスの質問を追加する。
  2. 質問入力画面の右下にある「⋮」アイコンをクリックし、」を選択。
  3. プルダウンに「選択する最低個数」「選択する最多個数」「選択する個数」の選択肢が用意されているので、希望の設定を選ぶ。
  4. 回答数の数値を入力。
  5. 必要があれば、選択数が制限に達しなかった場合に表示されるエラーメッセージを設定する。
  6. プレビューでフォームを確認する。

チェックボックス(グリッド)の回答数制限を設定する方法

チェックボックス(グリッド)」に回答数制限を設定する場合、「1列につき1つの回答」に制限をかけられます。Googleフォームの「チェックボックス(グリッド)」で回答数制限を設定する手順は下記のとおりです。

  1. フォームを新規作成し、チェックボックス(グリッド)の質問を追加する。
  2. 質問の右下にある「⋮」アイコンをクリックし、「1列につき1つの回答に制限」を選択。

回答数制限を利用するメリット

「結果の分散を防ぐ」「集計・分析がしやすい」など、複数回答形式では回答数に制限を設けることでいくつかのメリットが得られます。下記に、その主なメリットを紹介します。

結果が分散するのを防げる

回答数に制限を設けないと、理論的には全ての選択肢を選べることになります。しかし、回答者全員が際限なく選択肢を選んでしまうと結果が分散し、思うようなデータを得られない可能性があります。回答数に制限を設ければ、回答者は「どの選択肢を優先するか」を意識して回答するでしょう。優先する選択肢が明確になることで結果の分散を防ぎ、有用なデータが集まるようになります。

データの集計・分析がしやすい

先述のとおり、回答数に制限がないと回答者は際限なく答えを選べることになります。結果、集まったデータが過剰になり、データの集計や分析に時間がかかると予想されます。しかし、回答数を制限することでデータが過剰に集まるリスクも少なくなり、集計や分析にかけるコストの削減が見込めるでしょう。スピード感をもってアンケート調査を行いたい時は、回答数を制限することも視野に入れてみてください。

必須回答の設定方法

アンケートには、「必須回答」と「任意回答」があります。必須回答とは、回答者側に必ず回答してほしい質問のことです。良くある例としては氏名や会社名、連絡先などが挙げられます。対して任意回答とは、回答するのは任意で問題ない質問のことを言います。

アンケートで必須回答を設定するメリットは、調査に必要な情報を確実に収集できる点です。例えば顧客満足度調査で「どの地域の人がサービスを多く利用しているのか」を知りたいなら「お住まいはどこですか?」の質問を作成し、かつ必須回答に設定することで回答者の居住エリアに関する情報が集まります。

Googleフォームでも質問ごとに必須回答を設定できます。本記事では、チェックボックスにおける手順を紹介します。

チェックボックスを必須にする手順

Googleフォームでチェックボックスの項目を必須設定にする手順は下記のとおりです。

  1. 新規フォームを作成する。
  2. フォームにチェックボックスの質問を追加します。
  3. 質問の右下にある「⋮」アイコン横の「必須」スイッチをオンにする。

上記の手順でチェックボックスの質問が必須設定となります。回答者は必須回答に答えないとエラーが出て、フォームを送信することができません。

必須回答設定の注意点

必須回答を設定すると確実に必要な情報を収集できる一方で、いくつか注意しなくてはならない点もあります。ここでは、必須回答を設定する際の注意点を紹介します。

必須回答にする質問を絞る

必須回答を設定する際は、調査において本当に必要な情報を得るためのものであるかを確認しておきましょう。必須回答が多すぎると回答者の負担が増えるため、アンケート離脱や回答率低下などのリスクが高まります。「情報を得たいから」と言ってむやみに必須回答を設定するのは避けて、必要な質問だけに絞りましょう。

必須項目と任意項目の区別をつける

回答者にとって、アンケートは必ずしも回答しなければならないものではありません。このため、回答者の中には時間等の都合で「必要な質問にだけ回答したい」と考える人も少なからず存在します。回答者がスムーズに回答できるように、印を付けるなどして必須回答と任意回答を区別しておきましょう。分かりやすく回答しやすいアンケートは、回収率や回答率の向上にも繋がるはずです。

複数回答の場合の集計方法

Google フォームで回答を確認・集計する方法は下記の2つです。

  • Google フォーム上で確認する
  • Google スプレッドシートと共有する

Googleフォームには、回答を自動集計する機能があります。自動集計機能により手動でデータを入力することなく集計できるため、迅速にデータを分析できます。また、入力ミスや不整合の防止もできるため、信頼性の高いデータを得られるでしょう。Googleスプレッドシートとの連携機能を活用すれば、関数やピボットテーブルを使用した分析も可能です。

Googleフォームで見る場合

Googleフォーム上で集計結果を確認する方法は下記のとおりです。

  1. 結果を確認したいフォームを開く。
  2. フォームの上部にある「回答」タブをクリック。
  3. 「概要」セクションで回答の統計情報を確認する。各質問に対する回答数や分布が表示されている。
  4. 「質問」セクションで各質問ごとの集計結果を確認する。各質問に対する回答の詳細な統計情報が表示されている。
  5. 「個別」セクションで各回答者の個別の回答を確認する。

チェックボックスの場合、シンプルな形式のものでは各選択肢で回答数と分布を集計します。対してグリッド形式のチェックボックスでは、「行」で設定したサブ質問と「列」で設定した選択肢ごとに回答数が集計されます。分布は表示されません。

Googleスプレッドシートで見る場合

Googleフォームの回答結果をGoogleスプレッドシートにエクスポートする方法は下記のとおりです。

  1. フォームの「回答」タブを開き、「スプレッドシートにリンク」をクリック。
  2. 新しいスプレッドシートを作成」「既存のスプレッドシートを選択」のどちらかを選ぶ。
  3. 指定したGoogleスプレッドシートを開くと回答結果が集計されている。

GoogleフォームとGoogleスプレッドシートを連携することで、詳細にデータを集計・分析できます。関数を活用すれば回答の合計や平均を計算できますし、フィルタ機能を使えば特定の条件に基づいてデータを絞り込めます。また、棒グラフや円グラフ、折れ線グラフなどさまざまな形式のグラフで、データを視覚的に表示できます。

まとめ

本記事では、Googleフォームのチェックボックスで複数回答を設定する方法について解説しました。設定手順や回答数制限の方法、必須回答の設定方法について説明し、自動集計や結果の見方、Googleスプレッドシートとの連携方法も紹介しています。

カスタマーサポートツール「Tayori」のアンケート作成機能には、複数回答形式の質問作成に必要なツールが揃っています。興味のある人は、下記のリンクより詳細を確認してみてください。

>>Tayoriサービス紹介資料のダウンロード【無料】はこちら

>>1分で登録完了「Tayori」を無料でスタート

関連記事

3分で読める !
カスタマーサポートお役立ち資料

無料ダウンロード

閉じる