人気のプログラミング言語種類別ランキングTOP10【難易度は?特徴は?初心者にもおすすめ?】
プログラミング言語は種類が多く、初心者からすると何から勉強をしたらいいのか選ぶのは難しいものです。
本記事では、日本で人気のプログラミング言語TOP10を紹介。世界で人気の言語や、これからプログラミングを学ぶ人におすすめの言語もお伝えします。
自分の進みたい業界・分野を思い浮かべながら、読み進めてください。
日本で人気のプログラミング言語ランキングTOP10
プログラミング言語は全世界共通のため、日本だけでなく、海外でも仕事を受注することも可能です。そのため、仕事をする国や地域、業務内容に合わせた言語を習得する必要があります。
とはいえ、これからプログラミングを学び、仕事をするとなると、まずは日本で業務をすることが多いのではないでしょうか。
まずは、日本で人気のプログラミング言語について紹介します。(※1)
C/C++
C/C++(シープラスプラス)は、プログラミングの基礎学習にも人気の高い「C言語」を、より拡張したプログラミング言語です。
汎用性が高く、アプリケーションからAIまで、あらゆる分野で使われています。
日本では高校や大学の授業で学ばれることも多く、一番利用されているプログラミング言語だといえるでしょう。
Python
Python(パイソン)は、シンプルな文法・コードが特徴のプログラミング言語です。
シンプルであることのメリットには、「人が書いたコードも読みやすい」「保守しやすい」などがあります。
機械学習にも適していて、Pythonが扱えるエンジニアへのニーズは年々高まっています。
日経 xTECHが行った「プログラミング言語実態調査」では、2018年では普段仕様しているプログラミング言語の中で人気ランキング5位だったものの、2020年には2位にまで向上しており(※1)、人気の高さがわかります。
「機械学習を行いたい」「C言語は難しくて挫折した……」という人にもおすすめの言語です。
JavaScript
JavaScript(ジャバスクリプト)は、Webページを動かすために使われるプログラミング言語です。
Webサイトとサーバー間のやりとりはなしで、デバイス上で処理を実行できるため、動作がスピーディ。
ユーザーにとって、より快適なWebページ・サービスを作るために、欠かせない言語です。
SQL
SQL(シークェル)は、厳密にはプログラミング言語ではなく、データベース言語です。
データベース上での、データの検索・追加・作成などを行う言語であり、国際規格で標準化されています。
SQLを使えるようになれば、ほとんどのデータベースを操作できるようになります。
C#
C#(シーシャープ)は、Microsoft社が開発したプログラミング言語。Windows用のアプリケーション開発に適していると、広く知られています。
「C#=Windows」のイメージは根強いものの、MacOSにも対応しており、汎用性は高い言語だといえるでしょう。
Java
Java(ジャバ)は、C言語やC/C++を元に開発されたプログラミング言語です。OSによらず使える汎用性の高さから、世界中で使われています。
すでに多くのシステム・サービスで使われている点からも人気が高く、ぜひ習得しておきたい言語です。
VBA
VBA(Visual Basic for Applications)は、Microsoftのアプリケーションで使用されるプログラミング言語です。
MS Officeに標準搭載されており、VBAを活用すれば、各ソフトをより効率的に使えるでしょう。特に、Excelで利用されることが多い言語です。
HTML/CSS
HTML/CSSは、Webページの制作に必要な言語です。
HTMLはWebページに必要な「テキスト」「表」「画像」などの要素を配置するためのもの、CSSは配置した各要素をデザインするためのものと覚えておくと、わかりやすいでしょう。
厳密には、プログラミング言語ではなく、スタイルシート言語と呼ばれ、Webサイトを作成するときには、必ず使われる言語です。
C/C++やJavaなどのプログラミング言語と比較すると、容易に学習できるため、初心者がプログラミングを学び始めるときにもおすすめの言語です。
PHP
PHP(Hypertext Preprocessor)は、Webページに「動的なコンテンツ」を作るための言語です。
動的なコンテンツとは、同じWebページでも、見るタイミングや人によって内容が変わるものを指します。
Webページを作るための言語であるため、HTMLと一緒に使われることが多いです。
R
R(R言語)は、データの統計や解析に特化したプログラミング言語です。
OSにかかわらず利用でき、コードの書き方も簡単な部類に入ります。
グラフ作成に使われることも多く、扱いやすさと機能の特徴から、マーケターにも親しまれています。
世界で人気のプログラミング言語は?
日本で人気のプログラミング言語のほとんどは、世界でも人気です。ただし、日本でトップクラスの人気を誇る「C/C++」は、世界では他言語よりも人気が低いです。
世界的に人気が高まりつつあり、注目すべきプログラミング言語は「Go」。Goは、シンプルな構文と処理の早さが特徴の、Googleが開発した言語です。
処理が早い理由は、中間言語なしで、そのまま機械語にコンパイル(変換)できるから。
Googleだけでなく、Dropboxやメルカリ、Gunosyなどでも一部採用されている言語です。
Goを採用する企業は増え続け、2018年を境に、Goが扱えるエンジニアの求人数は増加しています。
プログラミング言語はどの種類を選んだらいいの?
プログラミング言語は種類が多く、どれを選んだらいいのか、わからない人も多いでしょう。
次からは、「これからプログラミングを学びたい人」「進みたい業界がある程度決まっている人」に向けた、プログラミング言語の選び方をお伝えします。
選び方1.やりたいことから選ぶ
プログラミング言語は、言語によって実現できることが異なります。そのため、まずはプログラミングを使って何を実現したいのかを検討して選ぶ必要があります。
アプリケーションやAIを開発したいなら、「C/C++」がおすすめです。汎用性の高さから、学習したことを活かす機会も多いでしょう。
Webページやサービスを作りたいなら、「HTML/CSS」や「PHP」は欠かせません。
ほかにも、データベースなら「SQL」、統計や解析な「R」といった具合です。
「特にやりたいことがあるわけではない……」という人は、「C/C++」や「Java」は、汎用性が高く学習にも効果的なので、身につけておくといいでしょう。
プログラミング初心者であれば、わかりやすい「Python」を学ぶのもおすすめです。
「せっかくプログラミングを勉強したのに、やりたいことには使えなかった……」なんて悲しいことにならないように、やりたいことに必要な言語から学ぶことがおすすめです。
選び方2.業界や就職したい企業のニーズで選ぶ
やりたいことから身につけるプログラミング言語の候補を選んだら、業界や就職したい企業のニーズを調べ、絞り込むといいでしょう。
進みたい業界が決まっているなら、身につけるべき言語もおのずから絞られてきます。極端な話、エンジニアではなくマーケター志望なら、「R」だけで事足ります。
就職したい企業まで決まっているなら、志望企業で「どんなエンジニア」が必要とされているか、「何の言語をできる人材を求めているのか」を調べるのがベストです。
まずはひとつのプログラミング言語を極めてみよう
これからプログラミングを学ぶなら、まずは「ひとつのプログラミング言語を極めること」に集中しましょう。
いろいろな言語を試したい気持ちは、わかります。しかし、基礎ができていないのに「あれもこれも」は、非効率です。プログラミング言語は、それぞれに相関し合っている場合が多いため、ひとつの言語を極めれば、他言語の学習もスムーズになります。
「まったくの初心者で何を学んだらいいのかわからない……」という方なら、「Python」や「JavaScript」がおすすめです。言語自体のわかりやすさはもちろん、人気であることから「学習しやすい環境」も整っています。汎用性が高いため、仕事を探すときにも重宝するでしょう。
本記事を参考に、まずは学習したい言語を検討してみてはいかがでしょうか。
※参考サイト
1:日経XTECH