【Webデザイン独学勉強方法4選】おすすめのサイト・本、期間の目安を紹介
IT人材の不足や副業の解禁により、Webデザインを独学で学びたいという人は増えています。しかし、まったくの未経験から独学でWebデザインを学び、転職や独立することは可能なのでしょうか。
本記事では、Webデザインの4つの独学方法を紹介します。おすすめの学習サイトや本、勉強期間の目安など、気になることをまとめました。
これから独学でWebデザインを学びたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも、Webデザインは独学で学べるの?
「そもそも、Webデザインは独学で学べるの?」「専門学校や大学に行かないと学べないのでは……?」と、不安を感じている人も多いでしょう。
ご安心ください。Webデザインは独学でも十分学べます。
Webデザイナーをはじめ、エンジニアやWebディレクターなど、IT人材はニーズも人気も上がり続けています。そんなIT人材を増やすべく、最近では無料で学べる学習サイトやYouTubeチャンネルも増え続けており、独学でも学びやすくなっているのです。
Webデザインを独学で勉強する3つのメリット
では、Webデザインは独学で勉強することにメリットはあるのでしょうか。
Webデザインを独学で勉強するメリットは以下の3つが挙げられます。
空いた時間で学べる
独学の一つ目のメリットとして、空いた時間に学べることが挙げられます。
スクールで学習する場合はスクールの受講時間が定められ、まとまった時間が取れない場合は受講自体が難しいです。
またオフラインスクールの場合は通学にも時間が取られるため、仕事や子育て・介護などで忙しい人は難しいでしょう。
その点においても独学では自分の空いた時間・好きな時間に学べるため、忙しい人も無理なく学習できます。
自由にカリキュラムを組める
スクールや教材で学習する場合は事前にカリキュラムが決められています。
一方、独学では自分に合ったやり方・学び方ができるため、自由にカリキュラムを組むことができます。
基礎から徹底的に学びたい人や要点だけ学習して早く実践に進みたい人など、学び方は人それぞれ違いますよね。
自分の学習スタイル・理解しやすい方法で学べるのが独学の魅力です。人によっては飛び級で学んで、早く実践デビューできる可能性もあります。
コストを抑えられる
一番のメリットとも言えるのが、費用を抑えられることです。
スクールで学ぶと平均10~40万円の費用がかかります。
一方独学の場合は、本などの教材を購入したとしても3~5万円程度で抑えられます。
またYouTubeや情報をまとめたサイトが充実しているため、無料でWebデザインスキルを身に付けることも可能です。
Webデザインを独学で勉強するデメリット
Webデザインを独学で勉強するデメリットは、指導者や仲間がいないことです。
指導者がいないため、間違った方法や非効率な方法で勉強を続けていても、なかなか気付けません。また、仲間がいなければ、モチベーションが維持しづらくなります。
独学で学習するときには、資格勉強をして体系的に知識を身に付けたり、コミュニティに所属して仲間を作ったりなど、デメリットを解消する工夫をするといいでしょう。
未経験者がWebデザインを独学で学んで独立できるまでの期間の目安
未経験者がWebデザインを独学で学び、Webデザインを仕事として請け負えるようになるまでの期間は、人によっても差がありますが、6ヵ月ほどが目安です。
Webデザインのスキルは机に向かって勉強するよりも、実務経験を積んだ方が身に付きます。時間をかけて完ぺきな知識を身に付けるよりも、最低限の知識を身に付けたら実際にデザインを作成してみましょう。
未経験者がWebデザインを独学で学ぶ4つの方法
Webデザイナーの人気が高まり続ける近年では、Webデザインを独学で学ぶさまざまな方法があります。まずは、Webデザインを独学で学ぶ
5つの方法を紹介します。
1.書籍で学ぶ
Webデザインの独学方法の1つ目は、書籍で学ぶ方法です。自分のレベルに合った書籍を選べば、身に付けたいスキルを段階的に身に付けられます。
「何から手を付けていいのかわからない」という場合は入門書を、「より専門的なことを学びたい」という場合はその分野の専門書を、「気になるところを効率的に探したい」という場合は逆引き機能があるものを選ぶのがおすすめです。
実際に本屋さんで中身を確認したり、レビューの良いものを選んだりしながら、同ジャンルのものでも複数目を通すことで、抜け漏れなく学べるでしょう。
2.学習サイトで学ぶ
Webデザインの独学方法の2つ目は、学習サイトで学ぶ方法です。学習サイトの中には無料のものも多く、何よりスマートフォンやPCで、いつでも気軽に勉強を進められます。
画像や動画付きでわかりやすく学べるサイト、ブラウザ上で実際にコードを書けるサイトなど、さまざまな学習サイトがあります。自分にとって使いやすいサイトがないか探してみましょう。
3.YouTubeチャンネルで学ぶ
Webデザインの独学方法の3つ目は、YouTubeチャンネルで学ぶ方法です。動画なら実際の作業画面などを見ながら、視覚的に勉強を進められます。移動中に、音声だけを聞きながら学べるのも動画の魅力です。
最近では、Webデザインのことだけでなく、フリーランスとして仕事を獲得する方法を教えてくれるYouTubeチャンネルも増えてきました。Webデザイナーとして独立を目指すなら、自分に合ったYouTubeチャンネルを見つけて、ロールモデルにすることもおすすめです。
4.副業で実務を学ぶ
Webデザインの独学方法の4つ目は、副業で実務を学ぶ方法です。ある程度のスキルが身に付いたら、クラウドソーシングやSNSを使い、仕事を受けてみましょう。
初めて仕事を受けるときは、緊張するかもしれません。しかし、勉強ばかりで実務経験を積めなければ、知識がスキルとして定着することはありません。初心者OKの案件や、フィードバックのもらえる案件を探してみましょう。
初心者のうちに「見込みのある人材」を見つけて育てることで、自社で囲い込みたいという企業も存在します。募集要項を見て、育ててくれそうな企業を探してみることもおすすめです。
Webデザインで学ぶべき知識とスキル
では実際に独学でWebデザインを学ぶ場合、どのような知識やスキルが必要なのでしょうか。
ここからはWebデザイナーを目指すために必要な6つの知識やスキルを紹介していきます。
独学であれば取り組みやすいものから学べるため学習の参考にしてください。
Web制作のための言語を学ぶ
WebデザイナーとしてWebサイトを作る場合はデザインだけではなくWebサイト制作も担う場合がほとんどです。
そのためWebサイト制作に必要なWeb言語を習得しましょう。
特にHTMLとCSSはサイト制作には欠かせない基本言語のため、一番最初に覚える必要があります。
HTMLとCSSに関する本やコンテンツは豊富ですが、それらを学ぶだけでは身に付きません。
学習しながら実際に手を動かしてコーディングしながら身に付けていきます。
画像編集を学ぶ
デザイン・サイト制作、両方に必要なスキルは画像編集です。主にIllustratorとPhotoshopという画像編集ソフトを使用することが多く、Webデザイナーを目指すなら必須のスキルと言えるでしょう。
もちろん他のソフトでも代用はできますが、IllustratorとPhotoshopに関しては書籍や情報が充実しているため、独学で学ぶにはこれら2つのソフトがおすすめです。
デザインを学ぶ
絵を描くのが好き・デザインするのが好き。このような理由でWebデザイナーを目指す方もいるかと思いますが「好き」や「センス」だけでは仕事にするのは難しいです。デザインには理論やルールがあり、それらを学ぶことでより訴求効果の高いデザインが完成します。
デザインに関する書籍や情報は充実しているため、基本だけでも学んでおきましょう。
またインターネット上の広告やWebサイトを見ながら、学んだことを復習したりセンスを養うことも大切です。
実際にWebサイトを制作する
知識とスキルを学べば実際にWebサイトを制作していきます。
最初は既存のサイトの模写からスタートし、徐々に自身でデザインを考えながらオリジナルのサイトを作ります。
Webデザインや制作の仕事は学ぶだけではスキルにならないため、手を動かしながら徐々にスキルを身に付けましょう。
また制作したサイトをポートフォリオとして公開するのもおすすめです。
ポートフォリオは仕事を受注する際に、自身のスキルやデザイン力をクライアントに示すための名刺代わりになります。
制作の練習が実績にもなるため受注前にWebサイトを制作する過程は必須と言えるでしょう。
マーケティング・ライティングを学ぶ
Webデザイン・Web制作は作って終わりではなく、集客や売上に繋げる必要があります。
Webサイトで集客や売上を向上させるためにはマーケティングとライティングのスキルが必須です。
そのため、ポートフォリオの作成と並行してマーケティングやライティングを学ぶのも良いでしょう。Webデザイナーの仕事を長く続けたい場合は、一つでも多くのクライアントの要望に応える必要があるため、幅広い知識とスキルが求められます。
とはいえ、デザインやコーディングがおろそかになっては本末転倒なので、自身の時間やキャパシティと相談しながら進めましょう。
仕事を受注する
必要な知識を学びポートフォリオ作成により技術を身に付け、実際に作業ができるようになれば仕事を受注していきます。
仕事の受注方法としては以下が挙げられます。
- クラウドソーシングで案件に応募する
- 転職や就職活動をする
- SNSで募集している仕事に応募する
上記の方法で仕事を受注しますが、この時に活躍するのが練習で制作したポートフォリオです。
仕事の実績が少ないうちはポートフォリオを元に受注の可否が決まるため必ず用意しておきましょう。
Webデザインの仕事は実践を通じて学ぶことも多いので、仕事をしながらスキルを高めステップアップを目指します。
Webデザインを独学で学ぶときの3つのポイント
Webデザインを独学で学ぶ方法はたくさんあります。しかし、独学だからこそ注意しておきたいポイントが存在するのも事実です。
次からは、Webデザインを独学で学ぶときの注意点を3つ紹介します。
ポイント1.まとまった時間を確保する
Webデザインを独学で学ぶときは、まとまった時間を確保するようにしましょう。
「少しずつ勉強しよう」と思っていても、「今日は忙しいから」「今週は疲れているから」と後回しにしてしまいがちです。早起きをして仕事の前に勉強時間を30分だけでも確保したり、休日にまとめて勉強をしたりなど、勉強のための時間を積極的に確保することが重要です。。
ポイント2.質問や交流ができる環境を確保する
Webデザインを独学で学ぶときは、質問や交流ができる環境を確保することも大切です。
仲間や先輩がいるだけで、モチベーションは上がります。一人で勉強するよりも、一緒に切磋琢磨できる仲間がいることで、より成長のスピードが上がるでしょう。
調べてもどうしてもわからないことや、自分の理解に不安があるときは、仲間に相談することで解決までの時間短縮にもなります。
ポイント3.学んだことを活かして制作する
Webデザインを独学で学ぶときは、学んだだけで満足するのではなく、実際に制作することが重要です。
知識だけを身に付けても、Webデザインはできるようになりません。学んだ知識を使い、手を動かしてはじめて、学んだ知識を実践的なスキルに落とし込めるのです。
テーマを決めて自主制作をしたり、コンペに参加したり、実際に仕事を受けたりしながら、とにかく制作を行うことを意識しましょう。
Webデザインを独学で勉強するときにおすすめのサイト5選
Webデザインを独学で学ぶなら、まずは学習サイトやYouTubeチャンネルを使ってみましょう。学習サイトやYouTubeチャンネルなら、PCやスマートフォンで手軽に試せるので、知識レベルに合った使いやすいものを探しやすいです。
初心者にもおすすめの学習サイト・YouTubeチャンネルを5つ紹介するので、自分に合いそうなものを探してみてください。
1.ドットインストール
「ドットインストール」は、Webデザインやプログラミングを無料で学べる学習サイトです。一つひとつの動画は3分以内なので、スキマ時間の有効活用にもおすすめです。
>>公式サイト:ドットインストール
2.Schoo
「Schoo」では、生放送のオンライン授業を通して、Webデザインを学べます。わからないことがあればその場で質問できるうえ、受講者同士のコミュニケーションも可能です。
>>公式サイト:Schoo
3.Udemy
「Udemy」は、さまざまなジャンルのオンラインセミナーを提供する学習アプリです。Webデザインはもちろん、プログラミングやマーケティングなど、Webデザイナー必須の知識を幅広く学べます。
>>公式サイト:Udemy
4.【YouTube】mikimiki web スクール
「mikimiki web スクール」は、フリーランスのWebデザイナーによる、実践的なWebデザインが学べるYouTubeチャンネルです。初心者向けの動画や、フリーランスの働き方を伝えてくれる動画など、コンテンツの種類が充実しています。
>>公式チャンネル:mikimiki web スクール
5.【YouTube】ゼロイチWEBデザイン:未経験からWEBデザイナーへ
「ゼロイチWEBデザイン:未経験からWEBデザイナーへ」も、現役のWebデザイナーによるYouTubeチャンネルです。Webデザインの基礎知識はもちろん、デザインソフトの使い方や、単価の高い仕事と低い仕事の見分け方など、実践的な知識を伝えてくれます。
>>公式チャンネル:ゼロイチWEBデザイン:未経験からWEBデザイナーへ
Webデザインを独学で勉強するときにおすすめの本3選
学習サイトやYouTubeチャンネルでの独学もおすすめですが、体系的な知識を身に着けたいなら本がおすすめです。特に、逆引きができる書籍を選ぶと、辞書のようにも活用でき、疑問を解消しやすいのでおすすめです。
最後に、Webデザインを独学で勉強するときにおすすめの本を、3冊紹介します。
1.ノンデザイナーズ・デザインブック
「ノンデザイナーズ・デザインブック」は20年以上にわたり、デザイナーはもちろん、デザイナーでない人からも親しまれ続けている書籍です。初心者やデザイナー以外の人にもわかりやすい語り口で、デザインの4つの基本原則を教えてくれます。
2.いちばんよくわかるWebデザインの基本きちんと入門
「いちばんよくわかるWebデザインの基本きちんと入門」は、Webデザインの基礎知識を網羅した入門書です。配色見本や写真・図版の使い方、タイポグラフィーやマーケティングなど、Webデザイナーを目指すうえで必要な知識が網羅されています。
3.スラスラわかるHTML&CSSのきほん
「スラスラわかるHTML&CSSのきほん」は、実務に欠かせないHTMLとCSSについて学べる書籍です。作ったデザインをWeb上で表現する「コーディング」を、完全初心者にもわかるように解説しています。
お手本を見て、実際のWebサイトを作りながら学んでいけるため実践的だといえるでしょう。
Webデザインを独学で勉強したときの成果物で、ポートフォリオを作成しよう
Webデザインを独学で学ぶときは、知識を身に付けるだけでなく、身に付けた知識で実際に何かを作ってみることが大切です。知識を使ってデザインを作れば、自分に足りない知識や次に学ぶべきこともはっきりしてくるでしょう。
独学で作った成果物は、ポートフォリオ(制作実績)としても活用できます。Webデザイナーとしての独立や就職を目指すなら、独学中の成果物を整理し、ポートフォリオとして少しずつまとめていきましょう。
ポートフォリオの作り方は、こちらの記事が参考になります。作品をただ載せるだけでなく、自分のスキルや制作意図が伝わるポートフォリオを作り、仕事の受注に役立てましょう。