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ChatGPTとは? 従来のチャットボットとの違い、API活用事例を紹介

ChatGPTは、OpenAIが開発した最先端のAIチャットサービスです。人間のような自然な対話ができるという点で、従来のチャットボットとは一線を画しており、革新的なサービスとして爆発的に認知・利用が広がっています。

本記事では、ChatGPTの概要、従来のチャットボットの主な違い、利用時の注意点、さらにはChatGPT APIを活用したチャットボットの事例について詳しく解説します。

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ChatGPTとは?

ChatGPT(正式名称:Chat Generative Pre-trained Transformer)は、まるで人間と話しているかのような自然なやり取りができる、対話型のAIチャットサービスです。イーロン・マスク氏をはじめとした実業家たちが出資している、米国のOpenAIが開発・提供しています。2022年11月に公開されて以来、回答精度の高さ、対話の自然さが話題となり、世界中で利用者が急増しています。

ChatGPTは、小説の自動生成やゲーム内の会話を自動生成する用途で開発された、「GPT」という言語モデルがベースになっています。GPTは、与えられたテキストに対して自然言語を生成するAIで、インターネット上にある世界中の情報を学習し、幅広い語彙や表現も理解できるのが特徴です。また、2023年9月にはChatGPTの音声・画像認識機能も発表され、テキストだけでなく画像の生成も可能になりました。

ChatGPTと従来のチャットボットの主な違い

ChatGPTと従来のチャットボットの主な違いは、「回答精度の高さ」「対話の自然さ」にあります。ChatGPTは実際に人間と会話しているような感覚で利用でき、回答可能な領域も多岐に渡るため、個人・法人問わず幅広い場面で活用が進んでいます。

ChatGPTの技術的仕組み

ChatGPTは、OpenAI社が開発した「GPT」と呼ばれる言語モデルを利用しています。GPTは、大規模言語モデル(LLM)の一種で、対話能力を高める根幹的なAI技術になります。

大規模言語モデルは、膨大な言語データを学習することで、各言語の構造、文法、文脈などを理解し、自然な言語生成ができます。GPT以外の大規模言語モデルとして、Googleが開発したPaLM、Metaが開発したLlamaも有名です。

具体的には、インターネット上で公開されているニュース記事やブログ記事、書籍の内容などをデータソースとして学習しています。この学習プロセスを通じて、GPTはさまざまな話題、言葉の使い方、特定の状況で適切とされる表現(いわゆるTPO)などを理解します。ChatGPTの対話の自然さは、大規模言語モデルの学習によって支えられています。

回答の質と信頼性

ChatGPTの学習は、「人間のフィードバックによる強化学習」も可能としています。つまり、ChatGPTが生成した回答に対してユーザーが評価を下すことができます。回答が間違っていることを伝えると、さらに学習を進めて、より適切な回答を得られるようになります。人間のフィードバックが回答の質を高める源泉になっています。

また、開発過程ですでに、研究者たちは膨大な数の質問を行い、ChatGPTのトレーニングを重ねています。回答を分析し、AIがどの程度質問を理解しているのかなどを調べています。ChatGPTがよく陥る間違いのパターンを発見し、微調整を繰り返したうえで最新バージョンがリリースされているので、信頼性の高いサービスといえるでしょう。

ChatGPTと従来のチャットボットの組み合わせのメリット

ChatGPTがAPI(機能の一部を外部のソフトウェアやアプリケーションと共有する仕組み)を公開したことで、ChatGPTとAPI連携をしたチャットボットが増えてきました。ChatGPTとチャットボットを組み合わせることで、次のようなメリットが生まれます。

顧客満足度の向上

ChatGPTとチャットボットを連携させることで、回答精度が高まり、ユーザーに回答できる質問の範囲も広げることができます。一度受け付けた質問と回答はすべて蓄積されるため、AIの学習は進み、回答精度はどんどん改善されていきます。

また、ChatGPTの自然言語処理の高さを活用し、ユーザーと自然なコミュニケーションを取ることも可能になります。ユーザーの細かい問いかけにも人間らしく対応できるため、顧客満足度の向上にもつながるでしょう。

注意点として、従来のチャットボットに登録していないシナリオ(対話パターン)にも、ChatGPTは回答ができてしまいます。しかし、ChatGPTの回答が正しいとは限らず、その場合ユーザーに間違った情報を提供してしまう恐れがあります。そのため、ChatGPTの連携の仕様やチェック体制については、事前にしっかり検討しなければなりません。

運用効率の向上

ChatGPTとチャットボットを連携させることで、シナリオ作成の手間を減らせるなど、チャットボットの運用効率を高められます。チャットボット導入時の初期設定や、運用時のアップデートにかかる運用工数を大幅に減らすことができます。

一般的にチャットボットの運用では、まずはQ&Aの作成を行い、こういう質問がきたらこう回答するというシナリオを登録する必要があります。ChatGPTを活用すれば、チャットボット内での回答文も含め、自動的にシナリオを作成することができます。運用担当者は、ChatGPTが作成したシナリオをチェック・修正するだけなので、チャットボットの運用をスピーディーに進められます。

ChatGPTの利用時の注意点

ChatGPTは万能ではありません。実際に利用する際は、次のような点に注意しましょう。

間違った回答をすることがある(ハルシネーション)

ChatGPTの回答は、一見正確な情報のように思えますが、間違っていることが多分にあります。生成AIが間違った情報から回答を生成することを、「ハルシネーション」(もっともらしい嘘)と呼ぶこともあります。回答を鵜呑みにするのではなく、あくまでも参考程度の情報として利用することが大切です。

回答の転載(著作権侵害)

ChatGPTはインターネット上にある世界中の情報を参照して、回答を生成します。そのため、参照元が少ない質問をした場合、特定のサイトや記事に記載されている内容を回答として返すことがあります。テキストであっても著作権法は適用されるため、ChatGPTの回答をそのまま自社サイトなどに載せるのはやめましょう。

機密情報の入力

ChatGPTに入力した情報は、AIの学習やシステムの改善のために利用されます。ChatGPTが管理しているデータが漏洩する可能性は著しく低いものの、ゼロとは言い切れません。想定されるリスクの一つとして、ChatGPTに自社の機密情報などを入力するのは控えましょう。

ChatGPT APIを活用したチャットボットの事例

前述のように、ChatGPT APIを活用することで、チャットボットの性能を飛躍的に高めることができます。

具体的な事例として、ChatGPTが自社内部に有するデータベースを参照して、正しい情報を回答するという方法です。例えば、あらかじめFAQを作成しておき、質問がきたときに、「該当するFAQページのリンク」を回答してリンク先へ誘導することができます。この方法であれば、素早く正しい情報を提供できるためオススメです。

AIチャットボットでFAQを案内できるツールとして、「Tayori(タヨリ)」があります。Tayoriは、「フォーム」「FAQ」「アンケート」「有人チャット」「AIチャットボット」の5つの機能を提供するカスタマーサポートツールです。

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FAQ機能では、テキスト入力とドラッグ&ドロップだけでFAQを作成でき、一覧性・検索性の高いFAQサイトを構築できます。そして、RAGベースの新機能「AIチャットボット」を活用すれば、作成したFAQを基にAIチャットボットを自動で作成でき、自社サイトなどに埋め込むことができます。

Tayoriには無料プランが用意されています。まずは無料でAIチャットボットを使ってみたいという方は、ぜひTayoriを試してみてはいかがでしょうか。

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まとめ

これまで解説したように、ChatGPTの進化は、自然言語処理の分野におけるシンギュラリティであり、チャットボットの未来を切り拓く福音であることは言うまでもありません。さらなる精度向上に向けて日夜研究が進んでおり、そう遠くない未来、チャットボットによる顧客対応の完全自動化が実現するかもしれません。

AIチャットボットの牽引役であるChatGPTの進展を見守りつつ、トレンドである、カスタマーサポートへのチャットボット導入をぜひ検討してみてください。

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