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CSAT(顧客満足度スコア)の測り方とNPS・CESとの違い

CSATの測り方解説関連画像

この記事でわかること
・CSAT(顧客満足度スコア)の正確な計算式と尺度別の算出方法
・CSATアンケートの質問文テンプレート(設置シーン別・そのまま使える例文)
・CSATとNPS・CESの違いが一目でわかる比較表
・業界別CSAT平均値の目安と自社スコアの評価基準
・CSATスコアを改善するための具体的なアクション
・Tayoriのアンケート機能でCSATを測定・自動集計する方法

「自社の顧客満足度を数値で可視化したいけれど、具体的なCSATの測り方や計算方法がわからない」「NPSやCESといった他の指標と何が違うのだろう」と悩むカスタマーサポート担当者やマーケターの方は多いのではないでしょうか。

CSAT(顧客満足度スコア)は、顧客が体験した特定の接点(タッチポイント)に対する満足度をピンポイントで測定できる非常に実用的な指標です。

本記事では、CSATの基本定義から、すぐに実務で使える計算式、シーン別の質問文テンプレート、他指標との構造的な比較までを詳しく解説します。データドリブンな意思決定を行い、顧客体験を定量的に改善するための手引きとしてご活用ください。

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【目次】

  1. CSAT(顧客満足度スコア)とは?
  2. CSATの計算式と測定方法【尺度別】
  3. CSATアンケートの質問例テンプレート【シーン別】
  4. CSATとNPS・CESの違いとは?【比較表】
  5. 業界別CSAT平均値の目安
  6. CSATスコアを改善するための具体的なアクション
  7. Tayoriのアンケート機能でCSATを測定する方法
  8. よくある質問
  9. まとめ

CSAT(顧客満足度スコア)とは?

【この章の要点】
CSATとは「Customer Satisfaction Score」の略で、特定の体験(商品購入・問い合わせ対応など)に対する顧客の満足度をアンケートで数値化した指標です。CS全般を指す「カスタマーサティスファクション」と異なり、CSATは特定の接点(タッチポイント)ごとに測定する“点数化された指標”である点が特徴です。

CSATの正式名称と読み方

CSATは「Customer Satisfaction Score(カスタマー・サティスファクション・スコア)」の略称です。日本語では一般的に「顧客満足度スコア」と訳されます。

「顧客満足度(CS)」という言葉との違い

「カスタマーサティスファクション(CS)」は、顧客満足という概念や活動全般を指す包括的な言葉です。一方で「CSAT」は、その顧客満足度をアンケートによって定量的に測定・データ化した「具体的な数値指標」を指します。

・カスタマーサティスファクション(CS)顧客満足を高めるための取り組みや概念そのもの

・CSATアンケートの回答から算出される、パーセンテージ(%)や平均値としてのスコア

詳しくは、「カスタマーサティスファクションの意味とは?の記事もあわせてご覧ください。

なぜ今「CSAT」という指標名で検索されるようになったか

近年、多くの企業でデータドリブンな意思決定の重要性が高まっています。感覚的な「満足・不満」ではなく、顧客の心理を正確に測定し、サポート品質の向上やプロダクトの改善に直結させたいというニーズから、測定がシンプルで即時性の高い「CSAT」という指標名が注目されるようになりました。

CSATの計算式と測定方法【尺度別】

【この章の要点】
CSATの基本計算式は「CSAT(%)= 満足と回答した人数 ÷ 全回答者数 × 100」です。使用する尺度(3段階・5段階・10段階)によって「満足」の定義が変わるため、自社に合った尺度を選び、計算方法を統一することが重要です。

基本計算式

CSATを算出する際、最も一般的に用いられるのは「満足している顧客の割合(%)」を求める計算式です。

CSAT(%) = 満足と回答した人数 ÷ 全回答者数 × 100

5段階評価(Top2Box方式)の集計ルール

CSAT調査では「5段階評価」が最も広く普及しています。この場合、上位2つの選択肢(ポジティブな回答)を「満足」とみなしてカウントする「Top2Box(トップ・ツー・ボックス)方式」で計算します。

評価 選択肢 集計上の扱い
5 非常に満足 「満足」としてカウント
4 満足 「満足」としてカウント
3 どちらでもない カウントしない(分母には含める)
2 不満 カウントしない(分母には含める)
1 非常に不満 カウントしない(分母には含める)

【計算例】

アンケートの総回答数が100件あり、そのうち「5:非常に満足」が42件、「4:満足」が30件だった場合、満足と回答した人数は 42 + 30 = 72件となります。

CSAT = 72 ÷ 100 × 100 = 72%

この場合のCSATスコアは「72%」となります。

3段階評価・10段階評価の集計ルール

自社の運用のしやすさや分析目的に応じて、他の尺度を採用することもあります。

・3段階評価(「満足」「どちらでもない」「不満」):
回答者の心理的ハードルを最も下げられる形式です。「満足」と答えた人のみをカウントし、基本式にあてはめて算出します。

・10段階評価(1〜10 または 0〜10):
後述するNPS(ネットプロモータースコア)とあわせて分析したい場合に有効です。一般的には「8〜10」や「9〜10」を高評価(満足)と定義して割合を出すか、単純に全回答の平均値を「10点満点中〇点」として算出します。

スコアを継続測定・経年比較する際の注意点

CSATを運用する上で最も重要なのは、一度決めた尺度や集計ルールを途中で変更しないことです。5段階から3段階に変えたり、「満足」の定義を「5」のみに変えたりすると、過去のデータとの比較(経年比較)ができなくなり、施策の善し悪しが判断できなくなってしまいます。

CSATアンケートの質問例テンプレート【シーン別】

【この章の要点】
CSATは「いつ」「何に対して」聞くかで得られるデータの意味が変わります。問い合わせ対応後・購入直後・サービス利用後など、設置タイミングごとに質問文を使い分けることで、改善アクションに直結するデータが得られます。

CSATアンケートを設置する際は、以下のシーン別のテンプレートを参考に質問文を設計してください。

設置タイミング 質問文例 目的
問い合わせ対応後 今回のカスタマーサポートの対応にどのくらい満足しましたか? 個別のオペレーター対応やサポート品質の評価・改善
商品購入・契約直後 今回のお買い物(お申し込み)手続きの体験にどのくらい満足しましたか? 購買プロセスのUI/UXや、契約スムーズさの評価
サービス利用後(継続利用中) 現在ご利用中の[サービス名]にどのくらい満足していますか? サービスに対する総合的な満足度や、解約リスクの検知
Webサイト・アプリ利用後 本日のWebサイト(アプリ)のご利用にどのくらい満足しましたか? サイトの使いやすさや、コンテンツの充実度の評価

自由記述欄の併設が不可欠な理由

数値としてのスコア(定量データ)を集めるだけでなく、必ず「その評価を選んだ理由を教えてください」といった自由記述欄(定性データ)をセットで設置しましょう。

スコアが低かった場合に「なぜ不満だったのか(対応が遅かった、説明が難しかった等)」という背景要因がわからなければ、具体的な改善アクションを起こすことができません。逆に、高評価の理由を知ることはチームのモチベーション向上や、自社ならではの強みをさらに伸ばしていく原動力に繋がります。

CSATとNPS・CESの違いとは?【比較表】

【この章の要点】
CSATは「過去〜現在の特定の体験」に対する満足度、NPSは「未来の推奨行動」への意欲、CESは「体験にかかった手間」を測る指標です。3指標は対立するものではなく、目的に応じて使い分ける・併用することが重要です。

カスタマーサクセスやカスタマーサポートの現場では、CSATのほかに「NPS」や「CES」という指標もよく使われます。それぞれの特徴を構造的に整理しました。

比較項目 CSAT NPS CES
正式名称 Customer Satisfaction Score Net Promoter Score Customer Effort Score
測定内容 特定の体験への満足度 他者への推奨意向(ロイヤリティ) 目的達成までの手間・ストレス
代表的な質問文 「今回の対応にどれくらい満足しましたか?」 「親しい友人や知人にどのくらい勧めたいですか?」 「問題解決にどれくらい労力がかかりましたか?」
時間軸 過去〜現在(直後の体験) 未来(将来の行動予測) 過去〜現在(プロセス中の負担)
スコアの算出方法 満足回答の割合(%) 推奨者の割合 - 批判者の割合 低努力回答の割合 - 高努力回答の割合 等
収益との相関 限定的(一時的な感情) 高い(継続利用・単価向上と相関) 高い(解約率・リテンションと相関)
向いている活用シーン 個別対応・接客・機能の品質評価 ブランド全体のロイヤリティ把握 サポート・UIの使いやすさ改善

各指標へのリンクと併用の視点

これらの指標は、どれか一つを選べば良いというものではありません。例えば、「サポート対応の直後はCSATで個別の満足度を測り、半年に一度の定期調査でブランド全体のロイヤリティをNPSで把握する」といった併用が効果的です。

各指標の基礎知識や詳細な比較については、以下の関連記事を参考にしてください。

NPS導入で自社成長を後押し|活用法や顧客満足度との違いを解説

・「CES(カスタマーエフォートスコア)とは?重要性と改善するための3つの方法

・「NPSだけじゃない!2026年に注目すべき顧客満足度調査の「新指標」と活用法

業界別CSAT平均値の目安

【この章の要点】
CSATは業界や業種によって平均値・ベンチマークが大きく異なるため、自社スコアの良し悪しは同業界の水準と比較して判断する必要があります。

自社で測定したCSATスコアが高いのか低いのかを判断するためには、業界別のベンチマークを知る必要があります。米国の主要な顧客満足度指標である「ACSI(American Customer Satisfaction Index)」のデータなどをベースにした、業界別CSAT平均値の一般的な目安は以下の通りです。

業界・業種 CSAT平均の目安 主な出典・ベンチマーク指標
一般小売・Eコマース 75% 〜 80% ACSI(Retail・E-Commerce部門)
金融・保険サービス 73% 〜 78% ACSI(Financial Sector)
ソフトウェア・SaaS 70% 〜 77% HubSpot / 業界ベンチマークレポート
通信・インターネットサービス 65% 〜 72% ACSI (Telecommunications) 

※上記は北米およびグローバルの主要データを基準とした一般的な目安です。国内の調査(NTTドコモビジネスX等の各種ベンチマークなど)においても、インフラ系や通信系はスコアが厳しく出やすく、小売やハイタッチなサービスは高く出やすい傾向があります。

自社のスコアが平均を下回る場合の考え方

もし自社のスコアが上記の目安より低くても、過度に悲観する必要はありません。CSATは「アンケートを配信するタイミング」「回答者の母数」「インセンティブの有無」によっても大きく変動します。

他社との比較はあくまで参考にとどめ、「自社の過去のスコア(前月比・前四半期比)と比べて改善しているか」を最重要の基準として捉えましょう。

CSATスコアを改善するための具体的なアクション

【この章の要点】
CSATを改善するには、低評価の理由を定性的に分析し、対応スピードやFAQ・ナレッジベースの整備など「顧客の不満要因」を一つずつ解消していくことが有効です。

数値を測定した後は、以下のステップで具体的な改善活動(PDCA)を回します。

1. 不満の集中箇所を特定する

自由記述欄に寄せられたコメントを分析し、顧客がどこにストレスを感じているかを特定します。手作業での分類が難しいボリュームの場合は、テキストマイニングツールなどを活用し、「遅い」「わかりにくい」といったネガティブな頻出単語を抽出して、不満の共通項(対応速度・説明の質・製品の仕様など)を洗い出します。

2. 対応スピードを改善する

カスタマーサポートにおいて、CSATと最も相関が高い要素の一つが「スピード」です。問い合わせに対する一次回答までの時間(First Response Time)を短縮するために、定型文の用意や、チーム内のエスカレーションルールの明確化を行います。

3. FAQ・ナレッジベースを整備する

「自分で調べてすぐ解決したかったのに、わざわざ問い合わせなければならなかった」という体験は、CSATを低下させる原因になります。充実したFAQ機能を構築し、顧客の自己解決率を向上させることで、問い合わせの手間そのものを減らし、満足度を高めることができます。

4. 別の指標とあわせて多角的に検証する

「CSATの数値は高いのに、なぜか解約率(チャーンレート)が下がらない」という壁にぶつかった場合は、CSAT単体の改善が頭打ちになっているサインです。一時的な感情を測るCSATだけでなく、手続きの面倒くささを測るCESや、中長期的なエンゲージメントを測るNPSへと視野を広げ、複合的に検証しましょう。

Tayoriのアンケート機能でCSATを測定する方法

【この章の要点】
TayoriならCSAT測定用のアンケートをテンプレートから数分で作成でき、回答の自動集計・グラフ化まで一つのツールで完結します。問い合わせ対応直後にアンケートを送付できるため、体験直後の「生の声」を逃さず収集できます。

カスタマーサポートツール「Tayori(タヨリ)」の「アンケート機能」を使えば、専門知識がなくても簡単にCSATの測定環境を構築できます。

Tayoriで行うCSAT測定のメリット

・テンプレートで即座に開始:
あらかじめ用意されたアンケートテンプレートを選ぶだけで、5段階評価や自由記述欄を含んだ調査「フォーム」が数分で完成します。

・問い合わせ対応とのスムーズな連携:
Tayoriのフォーム・チャット機能などで顧客からの問い合わせに対応した後、完了メールの末尾にアンケートURLを自動、またはワンクリックで挿入できます。記憶が鮮明な「直後」のタイミングを逃しません。

・自動集計・グラフ化で分析を効率化:
回収した回答はリアルタイムで自動集計され、管理画面上で分かりやすくグラフ化されます。CSVでのダウンロードも可能なため、社内レポートの作成もスムーズです。

・マルチ指標の測定に対応:
CSATだけでなく、NPSやCESの調査フォームも同一プラットフォーム内で作成・管理できるため、顧客データの統合的な運用が可能です。

▼CSAT測定に使える「Tayori」のアンケート機能を見る

よくある質問

CSATは何段階の評価で測定するのが一般的ですか?

5段階評価が最も一般的です。選択肢が奇数であるため「どちらでもない」という中間層の意見を拾いやすく、回答者も直感的に選びやすいためです。シンプルさを最優先する場合は3段階、NPSの11段階(0〜10)とスケールを合わせたい場合は10段階で測定するケースもあります。

CSATの計算式を教えてください。

基本的な計算式は以下の通りです。

CSAT% = 満足と回答した人数 ÷ 全回答者数 × 100

5段階評価を採用している場合は、「5:非常に満足」と「4:満足」を付けた回答者の合計数を「満足と回答した人数」としてカウントするのが一般的(Top2Box方式)です。

CSATの目標値・合格ラインの目安はありますか?

業界や提供している商材によって異なりますが、一般的には70%〜80%台であれば良好な水準とみなされることが多いです。ただし、他社との比較以上に「自社の過去の推移」と比較して、右肩上がりに改善できているかを評価することが重要です。

CSATとカスタマーサティスファクション(CS)は同じ意味ですか?

違います。「カスタマーサティスファクション(CS)」は顧客満足という概念や活動そのものを広く指す言葉です。これに対して「CSAT」は、その顧客満足度をアンケートなどによって定量的に測定した「具体的な数値指標(スコア)」のことを指します。

CSATは何件くらいの回答があれば信頼できる数値になりますか?

回答数が数件〜数十件程度と少ないうちは、1件の極端な低評価によって全体のスコアが大きくブレてしまいます。統計的な信頼性を担保するためには、まずは最低でも100件以上の回答(サンプル数)を目標に集めるのが望ましいです。件数が少ないうちは、数値の上下に一喜一憂せず、自由記述の内容(定性情報)の改善に集中しましょう。

CSATスコアが低い場合、まず何を確認すべきですか?

点数だけを見て悩むのではなく、まずは「自由記述欄(コメント)」をすべて確認しましょう。顧客が具体的に何に不満を感じているのか(対応を待たされた、回答の的が外れていた、システムの操作が分かりにくかった等)の理由を特定することが、改善への第一歩です。

CSATとNPS、どちらを優先して測定すべきですか?

測定したい目的によって使い分けます。直近のサポート対応や特定の機能など「スポットの体験品質」を評価・改善したい場合はCSATが適しています。一方で、企業やブランドそのものへの愛着(ロイヤリティ)や、将来的な継続利用・口コミ効果を予測したい場合はNPSが向いています。多くの企業ではこれらを組み合わせて併用しています。

CSAT調査を実施するタイミングはいつが最適ですか?

評価対象となる体験が「発生した直後」が最適です。問い合わせへの回答が完了した直後のメールや、商品の購入完了画面、サービスの利用直後のポップアップなどが挙げられます。時間が経つほど顧客の記憶が薄れ、回答率も回答の正確性も低下してしまうためです。

まとめ

CSAT(顧客満足度スコア)は、顧客が体験した「特定の接点」に対する満足度をピンポイントで数値化できる、非常にシンプルかつ強力な指標です。

正確な計算式(Top2Box方式など)を理解し、問い合わせ対応後や購入直後といった適切なタイミングでアンケートを実施することで、自社のサポート品質やUI/UXの課題がリアルタイムに浮き彫りになります。また、中長期のロイヤリティを測るNPSや、プロセスの負担を測るCESと組み合わせることで、さらに多角的な顧客体験(CX)の向上が可能になります。

まずは自社の現在のCSAT値を測定し、顧客の生の声を蓄積することから始めてみませんか?

▼3分でわかる!CSAT測定に使えるTayoriのアンケート機能 資料はこちら

著者:Tayoriブログ編集部
日頃からカスタマーサポートと向き合うメンバーが、問い合わせ対応の課題解決とビジネス成長を支援するため、カスタマーサポートや業務効率化に役立つ情報を発信しています。

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