【概要】
Google社のポリシー変更に伴い、2024年2月後半以降、ミラロボおよびミラロボOEM(以下ミラロボ)のGoogle APIのOAuth認証手順が変わります。新規でGoogleアカウントをミラロボでOAuth認証するユーザ様は新しい手順で登録する必要があります。
なお、2024年2月現在、すでにミラロボでGmailやGoogle Sheets機能を利用するためにOAuth認証を済ませているユーザ様は、新しい手順で再認証する必要はありません。引き続き、変更なくそのまま利用していただけます。
新しいOAuth認証手順には、大まかに下記のステップが含まれます。
1. GoogleアカウントでGoogle Cloud Console ( https://console.cloud.google.com/ )にログインする
2. ミラロボをGoogleプロジェクトとして登録する
3. ②で登録したGoogleプロジェクトに、Google APIを有効化する
4. OAuthクライアントIDを発行し、ダウンロードする
5. ミラロボにクライアントIDを読み込ませ、OAuth認証する
【手順】
1.Google Cloud Consoleにログインする
ブラウザからGoogle Cloud Console ( https://console.cloud.google.com )を訪問し、Googleアカウントでログインします。
![ログイン.png](/faq/abbc1a5763a96d5dbd412ae822ac9ea875904359/acquisition_from_s3/?file_hash=ee5d57258ab9ce5c482fe07d2934a86ecb895fb8.png)
2.ミラロボをGoogleアプリとして登録します。
Google Cloud Consoleにログインすると、ダッシュボードが表示されます。左上のメニューボタンから、「IAMと管理」➡「プロジェクトを作成」をクリックします。
![プロジェクト作成.png](/faq/abbc1a5763a96d5dbd412ae822ac9ea875904359/acquisition_from_s3/?file_hash=e4d633eb1925615cb34340d6347b32f8628d0fc0.png)
Googleプロジェクト作成画面で、任意のプロジェクト名を入力します。入力後、「作成」ボタンをクリックします。
![新プロジェクト名.png](/faq/abbc1a5763a96d5dbd412ae822ac9ea875904359/acquisition_from_s3/?file_hash=2f739b7fc69bb5c0e4ed348b12ae377cf1560268.png)
プロジェクト作成完了までに、数秒かかる事があります。作成完了次第、右上に通知が表示されます。
![通知.png](/faq/abbc1a5763a96d5dbd412ae822ac9ea875904359/acquisition_from_s3/?file_hash=d13314e29cc67a35779811e122e8c97aca34f01f.png)
3.作成したGoogle プロジェクトのAPIを有効化する
最初に、先ほど作成したGoogleプロジェクトを選択します。画面上部のプロジェクト選択用のボタンをクリックします。
![プロジェクト選択.png](/faq/abbc1a5763a96d5dbd412ae822ac9ea875904359/acquisition_from_s3/?file_hash=47c1222fdd12b013a291c2376fb89da314c48ff4.png)
クリックすると、これまでGoogleアカウントで作成したプロジェクト一覧が表示されます。ここで、プロジェクト名をクリックします。
![プロジェクトを選択.png](/faq/abbc1a5763a96d5dbd412ae822ac9ea875904359/acquisition_from_s3/?file_hash=596d2faec56780405a7ed486e6b1421e37ea3373.png)
次に、このアカウントおよびプロジェクトで利用するAPIを有効化するために、左上メニューから「APIとサービス」➡「有効なAPIとサービス」をクリックします。
![有効なAPIとサービス.png](/faq/abbc1a5763a96d5dbd412ae822ac9ea875904359/acquisition_from_s3/?file_hash=58e731fbffe89cd3266c1f9cb96d5105435ec13e.png)
APIとサービス画面に遷移し、画面上部の「+ ENABLE APIS AND SERVICES」というボタンをクリックします。
![EnableApis.png](/faq/abbc1a5763a96d5dbd412ae822ac9ea875904359/acquisition_from_s3/?file_hash=0b10004ee16e7b59399a0bb33a192384972c9850.png)
ミラロボからGoogle APIを利用するには、「Gmail API」、「Google Drive API」、そして「Google Sheets API」を有効化する必要があります。それぞれ、検索ボックスに入力し、「有効にする」ボタンをクリックします。
![amailapi検索.png](/faq/abbc1a5763a96d5dbd412ae822ac9ea875904359/acquisition_from_s3/?file_hash=e50afd35a260773c07b0a47ad820786e703b8b5d.png)
![gmailAPI.png](/faq/abbc1a5763a96d5dbd412ae822ac9ea875904359/acquisition_from_s3/?file_hash=af468c524724360bb9c6dbb60f8f9be402bfb6fb.png)
1つ目設定後は、画面上部の「API / サービスの詳細」の左隣の「←」をクリックすると「+ ENABLE APIS AND SERVICES」が表示されますので、2つ目以降を検索ボックスで入力し設定します。
![DriveAPI.png](/faq/abbc1a5763a96d5dbd412ae822ac9ea875904359/acquisition_from_s3/?file_hash=e1a79762b7032870879deb11719f830c57c60f24.png)
![スプシAPI.png](/faq/abbc1a5763a96d5dbd412ae822ac9ea875904359/acquisition_from_s3/?file_hash=4a401292d4b12e488d92cc62b3cec765c0b833e7.png)
次に、OAuth認証を行う際のOAuth同意画面の設定をします。「APIとサービス」メニューから、「OAuth同意画面」をクリックします。
![OAuth同意.png](/faq/abbc1a5763a96d5dbd412ae822ac9ea875904359/acquisition_from_s3/?file_hash=157f8d34e0e750864154fdd7c02d9c7666c63e62.png)
「外部」ラジオボタンを選択、「作成」ボタンをクリックします。
![OAuth同意画面.png](/faq/abbc1a5763a96d5dbd412ae822ac9ea875904359/acquisition_from_s3/?file_hash=5922f3370343700fe8224a0dbfd482c52190ce02.png)
ここからは、OAuth同意画面で表示する必須内容を設定します。
まずは、アプリ名を設定します。本ドキュメントでは、「ミラロボ」と設定します。ユーザーサポートメール入力欄では、ログインしているGoogleアカウントを選択します。
![アプリ情報.png](/faq/abbc1a5763a96d5dbd412ae822ac9ea875904359/acquisition_from_s3/?file_hash=8f06d703d6a58c8ebaa3e74cbe765e48221540a2.png)
画面下部に、デベロッパーの連絡先の入力欄があります。ここには任意のメールアドレスを入力し、「保存して次へ」ボタンをクリックします。
![デベロッパーの連絡先.png](/faq/abbc1a5763a96d5dbd412ae822ac9ea875904359/acquisition_from_s3/?file_hash=9ad7cd878f90a4ba1677dc9c500726d1e7c5fd0c.png)
次は、「ミラロボ」のGoogle APIにおける利用許可範囲(スコープ)を設定します。ミラロボのRPAコマンドにおいて必要なスコープは、下記の通りです:
・ https://www.googleapis.com/auth/gmail.modify
・ https://www.googleapis.com/auth/spreadsheets
・ https://www.googleapis.com/auth/drive
それぞれのスコープを追加するために、まずは「スコープを追加または削除」ボタンをクリックします。
![スコープを追加.png](/faq/abbc1a5763a96d5dbd412ae822ac9ea875904359/acquisition_from_s3/?file_hash=886c5070c0ab65cee6b07d87f8c5e17581665911.png)
クリックすると、画面の右側に追加できるスコープの一覧が表示されます。スコープ一覧から、上記三つのスコープを探し、チェックボックスにチェックを入れます。API名は同じ場合があります。範囲とユーザ向けの説明が同じものを選択してください。
![API選択.png](/faq/abbc1a5763a96d5dbd412ae822ac9ea875904359/acquisition_from_s3/?file_hash=bf928204d697d6755037e860b41a87ddecbe652e.png)
![スコープ選択1.png](/faq/abbc1a5763a96d5dbd412ae822ac9ea875904359/acquisition_from_s3/?file_hash=0aeb0ceca0e962a812a8d7230e03bc2659bbf874.png)
![スコープ選択2.png](/faq/abbc1a5763a96d5dbd412ae822ac9ea875904359/acquisition_from_s3/?file_hash=bd393c0c1cf800e4890641d4bd744867c2459b5c.png)
![スコープ選択3.png](/faq/abbc1a5763a96d5dbd412ae822ac9ea875904359/acquisition_from_s3/?file_hash=764bf9965334eadacedd3703f655754f4639936b.png)
もしスコープが一覧に表示されていない場合は、手動で追加する必要があります。下部の入力欄に、スコープをそれぞれカンマ区切りで入力し、「テーブルに追加」ボタンをクリックすることで追加できます。
・ https://www.googleapis.com/auth/gmail.modify
・ https://www.googleapis.com/auth/spreadsheets
・ https://www.googleapis.com/auth/drive
![スコープの手動追加.png](/faq/abbc1a5763a96d5dbd412ae822ac9ea875904359/acquisition_from_s3/?file_hash=20bdf3663334a804dd59cdb10a81f1f8b6c882ee.png)
三つのスコープにチェックボックスを入れた後に、「更新」ボタンをクリックします。
![スコープの更新.png](/faq/abbc1a5763a96d5dbd412ae822ac9ea875904359/acquisition_from_s3/?file_hash=f122dc692757f812c744e8f4d03f448dd40dbbfc.png)
うまく更新できた場合、画面に三つのスコープが下記のように表示されます。表示されている事を確認し、「保存して次へ」ボタンをクリックします。
![スコープ追加完了.png](/faq/abbc1a5763a96d5dbd412ae822ac9ea875904359/acquisition_from_s3/?file_hash=bdbb660b5e477627c7efa0818cf0b6aff8ade3e9.png)
次の画面では、「ミラロボ」を通してOAuth認証をする際に、どのGoogleアカウントに認証許可をするかを設定します。「+ ADD USERS」ボタンをクリックし、認証したいGoogleアカウントを追加します。
![ユーザー追加.png](/faq/abbc1a5763a96d5dbd412ae822ac9ea875904359/acquisition_from_s3/?file_hash=f8185f8680a765b192f53f2d5a28001d2730b862.png)
すると、右側にGoogleアカウントを入力する欄が表示されます。認証許可をしたいGoogleアカウントをカンマ区切りで入力し、「追加」ボタンをクリックします。
![ユーザー追加2.png](/faq/abbc1a5763a96d5dbd412ae822ac9ea875904359/acquisition_from_s3/?file_hash=0fb9971bb6b094196e43414dda046c2785f23947.png)
アカウント追加を出来次第、「保存して次へ」ボタンをクリックします。
![ユーザー追加3.png](/faq/abbc1a5763a96d5dbd412ae822ac9ea875904359/acquisition_from_s3/?file_hash=c0e90b5b33742319f96e2b37ebf851c05b1f51e4.png)
最後は、設定内容の確認画面です。設定に問題なければ、「ダッシュボードに戻る」ボタンをクリックします。
![ユーザー追加4.png](/faq/abbc1a5763a96d5dbd412ae822ac9ea875904359/acquisition_from_s3/?file_hash=cbb7ad4ae25b0eb2aaec66ecb7144e1819be2cb1.png)
4.OAuthクライアントIDを発行し、ダウンロードする
これまでの設定内容でミラロボにOAuth認証を可能にするために、OAuthクライアントIDを発行する必要があります。ミラロボにそのOAuthクライアントIDを読み込ませる事で、初めて認証可能になります。
発行するには、左メニューの「認証情報」をクリックします。続いて、画面上部の「+ 認証情報を作成」➡「OAuthクライアントID」をクリックします。
![クライアントID発行.png](/faq/abbc1a5763a96d5dbd412ae822ac9ea875904359/acquisition_from_s3/?file_hash=8640a76e64e0be0ad4ae684870bd60bcf0574e9d.png)
次の画面で、ミラロボのアプリケーションの種類と、名前(クライアントIDの識別子)を設定します。アプリケーションの種類には「デスクトップアプリ」を選択し、名前は任意のものを入力します。最後に、「作成」ボタンをクリックします。
![OAuthクライアントIDの作成.png](/faq/abbc1a5763a96d5dbd412ae822ac9ea875904359/acquisition_from_s3/?file_hash=fc4766e8b990b3db0be4d5bc9367b16ed637b054.png)
OAuthクライアントIDが発行され次第、画面に下記のメッセージが表示されます。ここには、ミラロボに読み込ませる認証情報ファイルをダウンロードするボタンがあります。「JSONをダウンロード」ボタンをクリックし、端末にファイルをダウンロードします。ダウンロードできたら「OK」ボタンをクリックします。
![JSONダウンロード.png](/faq/abbc1a5763a96d5dbd412ae822ac9ea875904359/acquisition_from_s3/?file_hash=55d8859b3b9b345c95545caace30a8cb1f41601b.png)
Google Cloud Consoleでの操作は以上で完了となります。
5.ミラロボにクライアントIDを読み込ませ、OAuth認証する
2024年2月以降、ミラロボのOAuth2アカウント登録画面が変わります。「サービス」のドロップダウンメニューに「Google Services (Self-Registration)」が追加されます。これを選択すると、下記画面のように「クライアントIDファイル」の入力欄が表示されます。インポートボタンを押し、4.でダウンロードしたJSONファイルを指定します。アカウント名に、Googleアカウントを入力し、「アプリの認証」ボタンをクリックすることで認証を行うことができます。これまでの手順については、マニュアルを参照してください。
![ID読み込ませ.jpg](/faq/abbc1a5763a96d5dbd412ae822ac9ea875904359/acquisition_from_s3/?file_hash=e401d25bd173d19a47a1fd068af08f3d95e25db4.jpg)