TOPスズキ機工問合せ一覧メタルグリスをオートバイのホイールベアリング部に塗布してみたのですが、元の状態より周りが悪く、ザラザラとした音が出るようになりました。 無負荷時よりも高負荷時に転がりが良くなる性質になっているのでしょうか? またシールド付ボールベアリングには適していないのでしょうか? またメタルグリスよりシールド付ボールベアリングに適したグリスは取り扱いありますでしょうか?
最終更新日 : 2025/04/10

メタルグリスをオートバイのホイールベアリング部に塗布してみたのですが、元の状態より周りが悪く、ザラザラとした音が出るようになりました。 無負荷時よりも高負荷時に転がりが良くなる性質になっているのでしょうか? またシールド付ボールベアリングには適していないのでしょうか? またメタルグリスよりシールド付ボールベアリングに適したグリスは取り扱いありますでしょうか?

【走行後の回転抵抗と異音について】
弊社の「メタルグリス」は、高負荷・高圧下での金属接触を抑え、
焼き付きや摩耗を防ぐことを目的とした特殊潤滑剤であり、
ステムベアリングなどの高荷重箇所においては抜群の効果を発揮し、
多くのバイク関係者にもご採用いただいております。

また、ホイールベアリングをはじめとした
バイク各部のグリスアップ箇所にも幅広くご使用いただいており、
通常のご使用環境下では良好な潤滑性能と耐久性が評価されております。

一方で、バイクの車種やコンディション(ベアリングの状態)によっては、
ホイールベアリングのような低負荷回転用途において、
グリスの粘性が強く感じられ、回転抵抗や異音が逆に気になる場合もあると推察され
ます

お客様がご指摘されているような、回転抵抗やそれにともなう異音が感じられる場合もあると推察しております。
この場合、現在の状態のまま一定期間ご使用いただくことで、グリスが徐々になじみ、良好なコンディションに落ち着いていく可能性もございま
す。

お客様のバイクの状態を実際に拝見できないため、
推測でのご案内となる点は何卒ご容赦ください。

もし現在の状態がどうしても気になる場合には、
一度メタルグリスを除去し、「ベルハンマーGOLDグリス No.2」への置き換えを
ご検討いただくのも一つの方法かと存じます。
「ベルハンマーGOLDグリス No.2」も、
回転系パーツとの相性が良く、低負荷時でも良質な潤滑被膜を形成し、
摩擦や異音を低減する特性がございます。

【高負荷時の性質について】
ご質問の通り、「メタルグリス」は、
特に高荷重・高トルク、そして高温の環境下で効果を発揮するよう設計されておりま
す。
こうした条件下では、金属同士の接触を抑え、焼き付きや摩耗を防止する性能が最大
限に活かされます。

【シールド付きボールベアリングへの適性について】
「メタルグリス」は、オープンタイプのベアリングやスライド面など、
グリスの状態が目視できる箇所に適しており、
適切な量を保つことで性能を安定して引き出すことができます。
一方で、シールド付きボールベアリングにご使用いただく場合は、
内部に封入するグリスの量や粘性を適切に調整することで、
メタルグリスの効力を十分に発揮することが可能です。
ただし、グリスが過剰であったり密閉性が高すぎる構造の場合、
性能を活かしきれないケースもございますので、
ご使用にあたってはご注意いただけますと幸いです。

【代替製品のご提案】
シールド付きボールベアリング向けには、より低粘度で高速回転に適した製品として、
「ベルハンマーGOLDグリス No.2」:回転系やレーシング用途にも対応し、
低負荷域でも安定した潤滑性能を発揮する高性能グリス
をご用意しております。
ご使用条件などに応じて、より適した製品のご提案も可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

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