TOPスズキ機工問合せ一覧ベルハンマーグリスNO.2を高荷重(約200T)箇所の軸受けへ塗布して使用しております。 問合せとして 1.ベルハンマーグリスの増ちょう剤は何系に該当するのでしょうか? 2.基油動粘度 を教えて下さい。 3.別グリスと混ぜる事は可能でしょうか? 御社グリスとの関係性は不明ですが、グリス塗布後摺動箇所の加工面の面荒れが強く 低速摺動約100℃程度の範囲での使用は適していないのでしょうか? またグリスタイプの使用不向きな条件があれば教えて欲しいです。
最終更新日 : 2025/04/21

ベルハンマーグリスNO.2を高荷重(約200T)箇所の軸受けへ塗布して使用しております。 問合せとして 1.ベルハンマーグリスの増ちょう剤は何系に該当するのでしょうか? 2.基油動粘度 を教えて下さい。 3.別グリスと混ぜる事は可能でしょうか? 御社グリスとの関係性は不明ですが、グリス塗布後摺動箇所の加工面の面荒れが強く 低速摺動約100℃程度の範囲での使用は適していないのでしょうか? またグリスタイプの使用不向きな条件があれば教えて欲しいです。

  1. ベルハンマーグリスNo.2の増ちょう剤について
    → ベルハンマーグリスNo.2は「リチウムコンプレックス系」の増ちょう剤を採用しております。
    これにより、高温環境下や高荷重下でも安定した性能を発揮できる設計となっております。

  2. 基油の動粘度について
    → 基油にはLSベルハンマー原液を使用しており、
    40℃における動粘度は78cSt(センチストークス)です。これはISO VG規格でいうVG68相当に該当します。
    ベルハンマーグリスNo.2では、増ちょう剤に対してこの基油を約5%均等にMIXすることで、
    グリス全体としての潤滑性と密着性を両立させた構成となっております。

  3. 他のグリースとの混合について
    → 通常では、一般的なグリースと混合してご使用いただいても、問題が生じるケースはほとんどございません。
    ただし、すでにお使いのグリースの状態や使用環境によっては、
    成分の相性不良(分離や潤滑性能の低下)が発生し、それが摺動部の加工面の面荒れに繋がった可能性も考えられます。
    なお、実際の塗布箇所の詳細が不明なため、あくまで推測の域を出ない点につきましては、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

対応策のご提案:
① 旧グリースを可能な限り除去したうえで、LSベルハンマーグリスNo.2を再塗布
② 旧グリースを可能な限り除去したうえで、LSベルハンマーGOLDスプレーを塗布し、
その上にベルハンマーメタルグリスを試験的に塗布→ LSベルハンマーGOLDの強力な潤滑被膜形成作用の上に、
ベルハンマーメタルグリスを重ねて使用することで、さらなる潤滑性・耐荷重性が期待されます。

ベルハンマーメタルグリスは、優れた粘着性と被膜形成力を持ち、
微小な揺動や低速摺動部においても潤滑性と保護性能を発揮する製品です。
特に、局所的な高接触圧や動き出しの重さに課題がある環境では、機械の保護およびスムーズな動作に大きく寄与いたします。

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