TOPスズキ機工問合せ一覧弊社製の真空プレス機において、昇降ガイド部での面接触による引っかかりや傷のトラブルが多発しています。 使用環境は真空1.0kPa、ガイド部温度約100℃、セラミック粉末が飛散する厳しい条件です。 これまでウレア系グリス→モリブデン系乾性被膜潤滑剤と試してきたのですが、環境による影響で効き目がすぐに無くなったり、耐久性に課題がありました。 御社のグリスに変更することでトラブル改善が可能かご相談したくご連絡いたしました。
最終更新日 : 2025/05/15

弊社製の真空プレス機において、昇降ガイド部での面接触による引っかかりや傷のトラブルが多発しています。 使用環境は真空1.0kPa、ガイド部温度約100℃、セラミック粉末が飛散する厳しい条件です。 これまでウレア系グリス→モリブデン系乾性被膜潤滑剤と試してきたのですが、環境による影響で効き目がすぐに無くなったり、耐久性に課題がありました。 御社のグリスに変更することでトラブル改善が可能かご相談したくご連絡いたしました。

ご相談内容を拝見する限り、
・真空環境(絶対圧 約1.0kPa)
・ガイド部温度 約100℃
・セラミック粉末の飛散がある使用環境
といった、潤滑剤にとって非常に過酷な条件下でのトラブルと拝察いたしました。

従来ご使用のウレア系グリスやモリブデン系乾性被膜潤滑剤では、粉体の影響や熱による潤滑劣化が見られたとのこと、心中お察しいたします。

■ 推奨製品と使用方法
上記のような条件においては、弊社の高性能潤滑剤の中でも、以下の併用方式をご提案いたします。

◎ ベルハンマーGOLDスプレー + メタルグリス の併用
ベルハンマーGOLDスプレーを軽く塗布
 ⇒ 金属表面に潤滑被膜を形成し、初期なじみとドライスタート時の摩耗抑制に効
果を発揮します。

その上からメタルグリスを適量塗布
 ⇒ 優れた極圧性・耐熱性により、長時間にわたる潤滑性能を確保します。

この2段階塗布を行うことで、従来のグリス単体使用と比較して、以下のような効果
が期待できます:
・潤滑性能の長期持続
・粉体環境下における飛散・劣化の抑制
・金属摺動部の摩耗防止および作動安定性の向上

実際、当製品は高温・高荷重・粉塵環境下での使用実績も豊富であり、サーキット走行車両、重整備機器、チューニング車両など極限条件下でも高い評価を
いただいております。

■ ご使用時の注意点
セラミック粉末が堆積しやすい構造とのことですので、定期的な清掃の併用を推奨いたします。

真空環境におけるアウトガス(揮発成分)についても、弊社製品は低揮発性設計となっており、多くの産業用機器にて安心してご使用いただいております。

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